新メニューも登場「人間関係 cafe de copain」

渋谷駅から徒歩約5分、海外の街角のような路地に佇む「人間関係 cafe de copain」。1979年のオープンから変わらないレトロなピエロのイラストが目を引く老舗的コミュニケーションスペースで、9:00〜23:00まで営業しているので、朝から夜まで色んなシチュエーションで利用できます。

入口では、さっそく看板商品のスコーンが並んでお出迎え。年季の入った木製のバーカウンター、市松模様の床、壁にはモノクロの写真が飾られてと、ノスタルジックな雰囲気がたまらない！

店内の奥にも席が多く、落ち着いた明るさの照明で、心地よい洋楽の音楽を聴きながら、ひっそり隠れ家のように過ごせます。

創業時から、スコーン・お料理・デザートのメニューはすべて自家製。コーヒー豆や紅茶の茶葉に至るまで全てにこだわり、ソフトドリンクとお酒類もメニュー表いっぱいです！ 今回は、定番の「スコーン」に加え、2022年9月からの新メニューの「デザート」と「軽食」を、それぞれに合うドリンクと合わせて紹介します！

安くて美味な定番スコーン

価格もおいしさも変わらない、人間関係といえばの自家製スコーン。三角形ではなく、丸っこくてゴツゴツとした形で、スコーンは、常時約10〜12種類が並んでいます（120円〜）。

訪問した日は「プレーン・抹茶・OREO（オレオ）・チーズ・マロンエスプレッソ・ホワイトチョコ・苺味・アールグレイ・月替わり（かぼちゃ）」とあり、イートイン・テイクアウトOKです。

人気第1位「チョコバナナスコーン」

常にチョコ系は人気だそうですが、堂々の第1位は「チョコバナナスコーン」（120円・税込）。スコーンの真上に一口サイズのバナナをポンとのせ、半分にチョコレートをかけています。イートインだとホイップクリーム付きです。

表面は少し厚めのザクザク具合がたまらないワイルド系！ それとは反対に、中の生地はボソッとしたスコーンではなく、ふわっとした優しい食感。甘さはとても控えめで、お母さんが作ってくれたような、ほっとする懐かしさがあります。

一口大のバナナもトロトロ。全体がバナナ味ではないので、チョコやホイップをつけたりと、シンプルな味わいで食べやすいです。イートインだとお好みで温めもOKで、ほわっと温かいスコーンにチョコが少し溶けてホッコリと。

ちなみに、第2位「OREO」、第3位「抹茶」のようです！

with コーヒー

スコーンには「スペシャルコーヒー」（スモール／280円・税込）を添えました。最高ランクのコーヒー豆「ブラジル産・サントスNO2」を手摘みし、最もおいしいと言われる中大粒の豆だけを“FINE ROAST（最高ランクの焙煎）”したコーヒー、とのこと。

コーヒー豆の厳選は勿論、焙煎やコーヒーマシーンの抽出に至るまで追求。ブレンドではないシングル豆のコーヒーですが、本来ブレンドしないと出せない“アタックからフィニッシュ”までのキレのよさを表現しているそうです。エスプレッソやアイスシナモンラテなど、アレンジコーヒーもそろっています（280円〜）。

泡立ちも特徴のコーヒー。落ち着いた酸味でクセがなく、研ぎ澄まされた苦味と香り……。ミルクや砂糖を入れずに「サントスNO2」の持つよさを味わってほしいもの。かくいう私も甘党ですが、むしろ何も入れたくない！ と思うほどで、スコーンと交互に楽しみました。

自家製デザートもチェック

スコーン同様にデザートも自家製です。「紅茶のクレームブリュレ」「抹茶のティラミス」「自家製カトーショコラ　バニラアイス添え」「パンナコッタ」など（430円〜）。

バーカウンターの「キャロットケーキ」は、ニンジンをすりおろすところから手作りです。

人気第1位「N.Y.チーズケーキ」

デザートの人気第1位は「N.Y.チーズケーキ」（550円・税込）。想像の1.5倍ほどの大きさです！

甘さを抑え、チーズの酸味とコクを引き出した濃厚なチーズケーキ。クリームチーズを食べているかのように濃密なのに、不思議と胃にもたれないさっぱりとした余韻です。チョコレートのザクザク生地を土台にビターな味変もでき、一度食べたら忘れられない逸品！

with グラスワイン

ケーキに合わせたのは「グラスワイン（赤）」（440円・税込）。北イタリアのガルダ湖で造られている葡萄品種「グロペッロ」を使ったワインを自社で直輸入した、日本でも珍しいワインです。

イタリア人のお客さんが、こちらのワインを飲んで故郷を思い出し涙したというお話もあるほど、現地の風土の香りと味わいを運んでくれるようですね。

深紅に輝く赤ワイン。甘くなく、胸にお酒の熱さも残らず、凛とした葡萄の香りに清々しく包み込まれました。昼から提供されているので、チーズケーキ×赤ワインという魅惑の組み合わせは、大人に楽しんでほしいものです。

食事メニューもたくさん！

お料理は、ホットサンドやパニーニなどボリューム満点のメインディッシュに、生ハムやソーセージの盛り合わせやサラダ。

パイナップル味のロコモコ丼や、クミンが効いたスパイシーなタコライスなど人気メニューでバラエティ豊か（400円〜）。昼はパスタ・サンドイッチのランチセット（11時〜15時）も。

夜（17時〜）は、生卵をのせた「チーズオムライス」や「フィッシュ＆チップス」の人気メニューも登場。

新メニュー「ナポリタンドッグ」

注目の新メニューの「ナポリタンドッグ」（560円・税込）。香ばしいパンには長いソーセージを挟んでナポリタンがたっぷりで、端っこのパンの焦げた部分も食欲をそそります！

片手では持てない程ずっしり大きいので、ナイフとフォークでカットしていただきます！ パプリカとスパイスを組み合わせたハリッサとマヨネーズを合わせたソースの一風変わったナポリタンがたっぷり。粉チーズもたっぷりで、ピリ辛とまろやかな味付けが日本人好みで大満足！

with ビール

ドッグとペアにしたのは、サッポロ黒ラベルとギネスの「ハーフ＆ハーフ」（2分の1パイント／500円・税込）。黒と金色のコントラストが美しく、2種類のビールでリッチに喉を潤します。写真は、2分の1パイントのグラスですが、1パイントの大きめグラスサイズ（960円・税込）も有り。

ビールやワイン以外にも、ウィスキー、ブランデー、カクテル（テキーラベース・リキュールベースなど）、ノンアルコールと多種多様にそろっています。

渋谷でアナログな温もりを

ちなみに、会計支払いは現金のみです。スコーン以外の魅力を発見しただけでなく、流行と開発が目覚ましい渋谷で、長年追求する信念はぶれることなく、手作りで人間の温かさを感じさせてくれました。

［all photos by kurisencho］
※2022年10月時点の情報です。店舗や時期により商品の仕様や品揃え、価格が変わる可能性がありますので、ご注意ください。
※店舗営業については最新情報をご確認ください。
 

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kurisencho ライター

熊本県天草の凪いだ海と潮の香りの中で育ちました。東京に住むことで、新しいもの、昔からあるものの良さを再発見し、今まで見てきた世界が広がりました。デジタル化の中で生きるアナログの力を確信し、儚いけど美しい、人と風景の一瞬をとらえたいと思い写真を撮っています。