【フィンランド現地取材】フィンランド人も憧れる街!“サウナの首都”タンペレで身も心もととのう旅

Posted by: 窪咲子

掲載日: Dec 11th, 2022

フィンランド第2の都市として知られるタンペレは、フィンランド人が選ぶ「住みたい街ランキング」の上位に長年ランクインする人気の街。首都ヘルシンキから鉄道で1時間半ほどでアクセスできることから、日帰りや週末旅行をする人も多いといいます。ネシ湖とピュハ湖という2つの湖にはさまれ、産業都市として発展したタンペレ。まるで港町のような開放感と古い建物をリノベーションしたおしゃれな建物が並ぶ様子がなんとも心地よく、すぐにこの街が好きになりました。

フィンランド タンペレ

タンペレの街を一望できるプーニッキ展望タワー

フィンランド タンペレ

タンペレは多くの公共サウナを有することから、フィンランドの「サウナキャピタル(サウナの首都)」として知られています。フィンランドのサウナ文化は、ユネスコ無形文化遺産にも2020年より登録されているんですよ。

タンペレのことを知るなら、まず訪れたいのが中央駅から徒歩約35分ほどの場所にあるプーニッキ展望タワー。松の木が生い茂った森の中を通っていくので、ちょっとしたハイキング気分を味わえます。

高さ26mのタワーですが、小高い丘の上に立っているため、その眺めは抜群!タンペレ市街や森、遠くの方に広がる湖まで一望することができ、人気観光スポットとなっています。

フィンランド タンペレ

1 階には「プーニッキドーナツカフェ」があり、ここで作られるフィンランド語でドーナツを意味する「ムンッキ」はフィンランドで一番おいしいという声も多いそう。森に囲まれた心地よい空間でコーヒー片手にカルダモンのほんのりスパイシーな香りが効いたムンッキを味わうのもしあわせな時間です。

フィンランド タンペレ

プーニッキ展望タワー
住所:Pyynikintie 13, Tampere 33230, Finland
営業時間:9:00~20:00
https://www.munkkikahvila.net/?page=1

ムーミンの世界へ入り込むムーミン博物館

フィンランド タンペレ

2017年にオープンした「ムーミン博物館」があることでも有名なタンペレ。タンペレ駅から歩いて10分ほどの「タンペレホール」の中にあり、一歩足を踏み入れると、まるで物語の中に迷い込んだかのような世界観に圧倒されます。

ユーモラスに描かれたキャラクターの表情や細部まで再現されたミニチュアや精巧な原画も見ごたえ抜群。館内で貸し出されるガイドブックには日本語版もあるので、じっくりとその世界観を楽しむことができます。

フィンランド タンペレ

ムーミン美術館では、毎週末に無料のガイドツアーを設けており、ムーミン本の物語や、物語の制作秘話、またトーベ・ヤンソンの芸術家人生などのエピソードを知ることができるので、ムーミンの予備知識がない方も楽しめる内容となっています。日本語の音声ガイドや日本人ガイドによるツアーも開催されているので、訪れる際はぜひスケジュールのご確認を。

今回参加したのは、ムーミンの世界観を通してリラックスしながらマインドフルネス体験ができるツアー。「マインドフルネス」とは、ストレスの多い現代社会で近年注目されているリラックスするための身体の五感に意識を集中させる状態のこと。

フィンランド タンペレ

案内役のガイドがムーミンの物語を読み聞かせてくれるので、参加者はマットとブランケットを好きな場所に敷き、リラックスできる体勢で聞き入ります。目を瞑ると不思議と風の音が聞こえてくるような気がして、その心地よさに眠ってしまう人も多いと言いますがそれもOK。思いのままリラックスしながら過ごしましょう。

グループでご来館や子ども向けの有料のガイドツアーを予約することもできます。

作品を見るだけに留まらない、五感を刺激するような体感型の美術館は必見です!

※ムーミン美術館内の展示エリアは一部を除いて基本的に撮影禁止になっています。(今回は取材のため特別な許可をいただいています)

ムーミン美術館内
住所:Tampere-talo, Yliopistonkatu 55, 33100 Tampere
営業時間:火・水 9:00~17:00、木・金 9:00~19:00、土・日 10:00~17:00、
休館日:月曜日
入館料:大人 13ユーロ、子ども 6ユーロ(7~17歳)、7歳未満無料
https://www.muumimuseo.fi/ja/etusivu-japani/

タンペレの台所TAMPEREEN KAUPPAHALLI

フィンランド タンペレ

お腹が減ったら、タンペレ駅から徒歩13分のマーケットホールへ。“タンペレの台所”としても知られるこの場所は、1901年にオープンし、100年以上の歴史を誇るマーケット。

鮮魚、野菜、チーズをはじめ、お菓子や地元の人に人気のフードコートまで、個性豊かなお店がずらりと並び、観光客がふらっと訪れてもやさしく受け入れてくれるフレンドリーなお店ばかり。

フィンランド タンペレ

ランチタイムは地元の人で大行列になることもあるので、少し時間をずらしたほうが良さそう。

マーケットホール
住所:HÄMEENKATU 19 Tampere

世界中のサウナファンの憧れの地

2018年5月にタンペレは過去最高の公共サウナ数(市内に34、郊外に51)を有することから「サウナキャピタル(サウナの首都)」というステータスを獲得しました。伝統的なサウナから最新の都市型サウナまで、個性豊かなサウナを楽しむことができるため、世界中のサウナファンの憧れの場所でもあるんですよ。

今回訪れた2つのサウナをご紹介します。

フィンランド タンペレ

2018年にオープンしたタンメルコスキ川に浮かぶ、ひときわ目を惹く建物は「サウナラヴィントラ・クーマ」。サウナとレストランが併設された新しいデザインサウナで、昔ながらの薪ストーブ式と最新のスモークサウナの2種類を備えています。

サウナ室は大きな窓が印象的で、行き交う船を眺めながらのんびりくつろぐことができます。サウナに入った後は、タンメルコスキ川に突き出たプールに飛び込んでクールダウン!

併設のレストランでは、地元産の食材がふんだんに使われたフィンランド料理を味わえ、ここに来れば身体も胃袋も満たされること間違いありません。

クーマ(Kuuma)
住所:Laukontori 21, 33200 Tampere
営業時間:月~木 11:00~21:00、金 11:00~2:00、土 12:00~2:00
定休日:日曜
https://saunaravintolakuuma.fi/

フィンランド タンペレ

オシャレなレストランとして注目されているのは、屋上サウナと開放的なテラスを備える「ペリスコープ」。テラスは音楽が流れ、クラブのような雰囲気になっていますが、サウナは予約制で、グループごとの貸し切りも可能。ジャグジーに浸かりながらのんびりとタンペレの街を眺めるロケーションが最高です!

フィンランド タンペレ

レストランを利用する際は、混み合うので、予約をしていくことをおすすめします。

ペリスコープ(Periscope)
住所:Vuolteenkatu 1, 33100 Tampere
営業時間:月~木 11:00~23:00、金 11:00~2:00、土 12:00~2:00、日 12:00~2:00
https://www.ravintolaperiscope.fi/

心落ち着く癒しの街タンペレ

フィンランド タンペレ

サウナや観光スポットなど、街歩きが楽しく、都市と自然との理想的な関係性を体感できるタンペレ。訪れたら、きっとその心地よさに気づくはずです。

フィンランド旅行を検討される際は、ぜひヘルシンキから足をのばしてタンペレを訪れてみてはいかがでしょうか。

取材協力 Visit Finland(フィンランド政府観光局) https://www.visitfinland.com/ja/
ヘルシンキ・パートナーズ https://www.myhelsinki.fi/

渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL:https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

 


 

PROFILE

窪咲子

Kubo Sakiko ライター

芸能雑誌編集部を経て、1年8カ月の世界一周の旅へ。これまでに訪れた国は76カ国。世界各国で出会ったイケメンのストリートスナップを集めた『世界イケメンハンター』を連載。旅の記録を収めた『恋する咲ログ』では、世界一周ブログランキング1位を獲得。現在は2歳児の母として子どもと楽しむ旅を発信。

芸能雑誌編集部を経て、1年8カ月の世界一周の旅へ。これまでに訪れた国は76カ国。世界各国で出会ったイケメンのストリートスナップを集めた『世界イケメンハンター』を連載。旅の記録を収めた『恋する咲ログ』では、世界一周ブログランキング1位を獲得。現在は2歳児の母として子どもと楽しむ旅を発信。

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