から揚げの年間総消費量は約370億個
食卓のおかずはもちろん、お酒のおつまみや弁当のおかず、肉屋さんの惣菜やコンビニのスナックなど、さまざまな場面で食べられている「鶏のから揚げ」。あなたは好きですか?
2022年の全国の年間総消費量は約370億個(推計値*1)といわれ、コロナ禍前の2019年と比較すると約150%だそうです。そんな人気の鶏のから揚げに関する意識・実態調査『全国から揚げ調査2022』を全国の一般生活者1万4,100名を対象に、ニチレイフーズが行いました(調査時期:2022年8月、調査方法:インターネットによるアンケート調査)。
*1 聴取したから揚げ喫食頻度に1回で食べる平均個数を掛け合わせて1年間の消費個数を算出。最終的に、20~79歳の日本人総数89,206,073人(令和2年度国勢調査)とした場合の喫食個数を推計。
から揚げをたくさん食べる都道府県第1位は「山形県」
から揚げを1カ月間に食べる平均喫食個数(1人当たり)を推計(*2)すると、今年最も多かったのは山形県(64.0個)。山形県は、「惣菜」「コンビニ」「専門店」「外食店」「冷凍食品」「手作り」の全ルートで喫食個数推計値が1位となり、調査史上初の「完全1位」を達成しました。
*2聴取したから揚げ喫食頻度に1回で食べる個数を掛け合わせて1カ月間平均喫食個数を算出。
実は山形県は、地鶏やブランド鶏の産地でもあるのです。
「赤笹シャモ」の雄と「名古屋種」の雌の交雑種を父とし、「横斑プリマスロック種」を母とする三元交配で誕生した「やまがた地鶏」のほか、山形県産の飼料米「ふくひびき」と山形県産さくらんぼの果汁を使用した飼料を与え、平飼いでびのびと育てたふっくらジューシーな「山形さくらんぼ鶏」、植物性配合飼料に天然ハーブを添加した飼料により肉の臭みを減らし、コクのある鶏肉に仕上げた「山形県産ハーブ鶏」などが生産されています。
喫食個数の2位は福島県(51.0個)、3位が東京都(48.7個)。一方、最も少なかったのは長野県(24.9個)でした。
から揚げを食べる人が多い都道府県は「宮崎県」
©︎ 宮崎県観光協会
また、から揚げを1カ月に1回以上食べている人の割合(喫食率)を都道府県別に調べたところ、最も高い割合だったのは宮崎県(81.7%)、次いで愛媛県(77.7%)となりました。3位は同率(77.0%)で京都府・徳島県・福岡県でした。
宮崎県といえば、「みやざき地頭鶏(じとっこ)」というブランド鶏の生産地でもあり、ご当地グルメの「チキン南蛮」も有名ですよね。
冷凍食品のから揚げを食べる人が多いのは「富山県」
冷凍食品のから揚げを月に1回以上食べている割合をみると、富山県(36.7%)が第1位。次いで福島県(33.3%)、山形県(32.7%)の順でした。
1回に食べる個数と冷凍食品のから揚げ喫食頻度から1カ月の平均喫食個数(1人当たり)を推計すると、山形県(平均9.76個/月)が最も多く、次いで福島県(平均9.50個/月)、茨城県(平均8.39個/月)という結果に。
から揚げの部位は「もも」が人気!
ちなみに、から揚げで好きな部位(*3)は4年連続で「もも」(85.3%)、「むね」(46.4%)、「手羽先」(37.8%)の順。「かりっとジューシー」なから揚げが好まれる傾向が続いています。
「もも」は比較的女性の支持が多く、「むね」は比較的男性の支持が多め。衣は「かりっと」、肉感は「ジューシー」なから揚げを好む傾向がみられました。
*3から揚げを食べている人ベース
最も食べたいと思うから揚げの「衣」と「肉感」を聞いたところ、衣は「かりっと(47.0%)」さくっと(36.9%)」、肉感は「ジューシー(48.7%)」「じゅわっと(38.6%)」を好む傾向がみられ、この傾向は2年連続でした。
属性でみると、「かりっと」した衣は女性層、「さくっと」した衣は男性層での支持が目立っています。また、「ジューシー」な肉感は女性若年層と60代以上の男性層を除いた幅広い支持を集め、女性若年層と60代以上の男性層は「じゅわっと」した肉感を支持している人が多めでだそうです。
いまや全国各地にご当地から揚げがありますし、旅行のたびに食べ比べてみるのも楽しそうですね。