新生「界 出雲」とは

2022年11月16日に島根県出雲市に開業した「界 出雲」。これまで、界 出雲として運営されてきた松江市・玉造温泉の施設は「界 玉造」に改称し、同日にリニューアルオープンしました。

海を近くに感じる「かわたれテラス」が魅力

界 出雲は、出雲日御碕灯台と海が目の前にあるという絶好の立地。この白亜の美しい灯台は、日本で一般公開されている16基のうちのひとつ。その美しい風景に、旅情も高まります。

宿にある「かわたれテラス」から望む、日本海もまた絶景。朝の日の出の時間「かわたれ時」の風景が美しいことから、かわたれテラスという名がついたそう。日本海に佇む出雲松島や水平線を眺められ、海をすぐ近くに感じることができます。

陽が昇る時間はもちろん、時間によって変わる風景を楽しみながら過ごせます。この日は日の出時間に合わせて早起きして、かわたれテラスからだんだんと明るくなっていく空と海を眺めました。

冬の日本海は荒々しく白波を立て、ダイナミック。その様子は飽きることなく眺めていられます。

自由に本を手に取って楽しめるトラベルライブラリーが併設されているので、コーヒーやハーブティーなどのドリンクを飲みながらリラックスできますよ。コーヒーは、デカフェのコーヒー・アメリカンもそろっています。

海の表情を満喫できる客室

©Hoshino Resorts Inc.

界 出雲の客室からは、海を近くに感じられます。灯台側と出雲松島を望む海側のお部屋があり、灯台側のお部屋からは灯台をバックにドラマチックな夕日を、海側のお部屋からは朝日に染まる海の景色が楽しめます。

充実のアメニティとドリンク

界は、アメニティが充実しているのも魅力のひとつ。スキンケアは、クレンジング、洗顔ソープ、化粧水、乳液、ボディローション、ハンドソープまでそろっています。

全国にある界それぞれに色が異なるオリジナルの風呂敷には、歯ブラシ、ブラシ、コットン、綿棒、ヘアゴムが入っています。館内着の作務衣はリラックスして過ごすのに最適。足袋靴下と羽織もあります。打ち出の小槌がついたルームキーも可愛い。

客室の冷蔵庫には無料のウォーターポットとミニバーがあり、お酒と湯治におすすめのドリンク（有料）が並んでいます。

ドリップコーヒーや温泉蒸し生姜湯のほかに、葛の葉（くずのは）茶も用意されています。スタッフが客室で淹れてくれるウェルカムドリンクは、黒出雲茶。煎茶でありながら紅茶を思わせる味わいで、これがとてもおいしかったです。葛の葉茶、黒出雲茶ともに、ショップでも購入可能。

開放感のある露天風呂は寝湯も最高

大浴場は、ぬる湯とあつ湯のある内湯と露天風呂があります。泉質は塩分濃度が高い、塩化物強塩泉。出雲大社へお詣りする前に身を清める「禊（みそぎ）湯」にもぴったりです。

©Hoshino Resorts Inc.
露天風呂には寝湯もあり、天気がよい日には波の音をBGMに、星空を眺めながら寝転がるのも至福の時間。心も身体もほどけていきます。

脱衣所には客室と同様にスキンケアセット（クレンジング、洗顔ソープ、化粧水、乳液、ボディローション、ハンドソープ）がそろっていて、バスタオルやブラシ、コットン、綿棒、シャワーキャップ、カミソリも用意されているので手ぶらでOK。ドライヤーはダイソンです。

温泉を楽しんだあとは、ドリンクやアイスミルクがいただける湯上がり処でほっとひと息。アイスミルクは、大山こだわりミルク、大山濃い抹茶、白バラコーヒーミルクバーの3種類。

出雲蕎麦やしじみなど地元食材を使った夕食

いよいよ、お楽しみの夕食の時間です。先付け「出雲そばの薯蕷（じょうよ）寄せ」からスタート。座布団の上にのった、打ち出の小槌型の器が可愛すぎる！

界の名物「宝楽盛り」は、出雲大社の縁結びをイメージしたのだとか。

揚げ物　蟹の絹糸揚げ。蟹の身が、カダイフという細いパスタに包まれています。蟹とカダイフのパリパリ食感の組み合わせが楽しい一品。

生姜とみつ葉の土鍋ごはん。出雲大社の大注連縄（おおしめなわ）があしらわれた土鍋も素敵。ごはんはお腹がいっぱいでなければ、おかわりしたいくらいおいしかったです。
　

出雲ならではの神饌朝食でお詣り支度

朝食は、神様に捧げる食事と同じものをいただくことでご縁を結ぶ「神饌（しんせん）朝食」も楽しめます（専用プラン限定）。神饌朝食をいただき、出雲大社へのお詣り支度を整えるといたしましょう。

神饌朝食とともに楽しむ朝ごはんは、隠岐の島の名産「あらめ」をはじめとしたアナゴやサザエなど海の幸が入った「あらめ磯鍋」の和食膳。

出雲大社からもほど近く、お詣りするのにも最適な界 出雲。海が好きな人にぜひおすすめしたいお宿です。灯台の向こうに沈む夕日や、かわたれテラスから望む朝日もとても尊いものに感じられます。宿泊の際には、出雲日御碕灯台と日御碕神社にも足を運ぶこともお忘れなく。

※産地については、仕入れ状況によって異なる場合があります

[Photos by Aya Yamaguchi]

Chika

Chika

都内在住、京都をこよなく愛する、コテコテの大阪人。飛行機好きが高じて航空会社のグランドスタッフとして勤務していた経験も。海があるところに行くと癒される。