
MikeDotta / Shutterstock.com
供給者として日本は世界一

Vladimir Prokop / Shutterstock.com
日本といえば、世界からどのようなイメージを持たれているのでしょうか? 侍、富士山、相撲から始まって、アニメ・漫画、日本食などかもしれません。
内閣府がまとめた資料によると、「科学技術が発達した国」「技術力のある国」「先進技術超大国」「経済力と先進テクノロジーの国」などの印象を抱く外国人が多いようです。
今回の話題は、そんな「技術力のある」日本らしい分野、ロボットの世界一を紹介します。
そもそもロボットといわれると、どんなロボットを連想しますか? 筆者は真っ先に、「Pepper(ペッパーくん)」を思い浮かべます。ほかには、お掃除ロボットでしょうか。
筆者が思い浮かべたこの手のロボットは、「サービスロボット」と分類されるみたいです。何らかの支援を人間に提供するロボットとして、ほかにも医療ロボットや農業用ロボット、災害対応ロボットなどが存在するのだとか。
しかし、ロボットには大まかな分類としてもうひとつ、産業用ロボットが挙げられるそうです。産業の自動化を目的として工場などで働くロボットで、正確な定義は百科事典に次のように載っています。
<動制御によるマニピュレーション機能又は移動機能をもち、各種の作業をプログラムによって実行でき、産業に使用される機械>(小学館『日本大百科全書』より引用』)
こうした産業用ロボットの市場(買い手)としてはぶっちぎりで中国が世界No.1ではあるものの(マーケットとして日本は世界2位)、産業用ロボットのつくり手としては日本が世界一の座を占めていると、国際ロボット連盟(IFR)が発表しています。
4強のうち2社が日本の会社

Yaskawa Robotics / Shutterstock.com
国際ロボット連盟の発表によると、世界の産業用ロボットの供給において45%を日本のメーカーが担っているのだとか。
産業用ロボットの主な国際メーカーは、ABB(スイス)・ファナック(山梨県)・安川電機(福岡県)・KUKA(ドイツ)が「4強」といわれているらしく、そのうち2社が日本です。国別で合算すれば、世界トップのシェアを誇っています。
そもそも、産業用ロボットの歴史は、1950年代末にアメリカでスタートしています。
その後、1960年代末に日本製の産業用ロボットが誕生。1980年代に日本が世界市場を大幅に切り取り、国内経済のバブル崩壊などを挟んでも技術力を磨き続け、現在の地位を獲得しているようですね。
新型コロナウイルス感染症に関係した渡航制限も徐々に緩和されつつあります。世界を旅して、現地の人に日本の魅力を問われたときには、ロボットについても語れると格好いいですね。
[参考]
※ ロボットレース:自動化が進む世界の上位10か国-国際ロボット連盟による報告書
※ Japan is World´s Number One Robot Maker – International Federation of Robotics Reports – businesswire
※ 各国における日本に対するイメージ – 内閣府
※ 産業用ロボットの種類と世界シェア4強メーカーランキング|中小製造企業の課題解決メリットとは – NikkenTotalSourcing
※ 【まとめ解説】産業用ロボットの分類、種類、構造について – MIRAI-LAB
[All photos by Shutterstock.com]

あなたが知りたかったことが、この記事で参考になりましたか?
Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
1979年東京生まれ、埼玉育ち、富山県在住。成城大学文芸学部芸術学科卒。国内外の媒体に日本語と英語で執筆を行う。北陸3県を舞台にしたウェブメディア『HOKUROKU』の創刊編集長も務める。
https://hokuroku.media/
2万5,547kmを134日間で走破!電動スクーターで地球半周の距離を移
Apr 1st, 2023 | 坂本正敬
1955年に書籍から始まった「ギネス世界記録」。人間が達成した記録や、自然界で起きた「世界一」など、さまざまな世界記録を認定・登録しています。その中から、旅行に関するギネス世界記録を紹介していきます。今回は、スクーターによる最長移動の記録を紹介します。
【4月の祝日・連休・記念日一覧】今日は何の日?気持ちも新たに!新生活スタ
Apr 1st, 2023 | TABIZINE編集部
1月1日は元日、5月5日はこどもの日、7月の第3月曜日は海の日など、国民の祝日と定められている日以外にも、1年365日(うるう年は366日)、毎日何かしらの記念日なんです。日本記念日協会には、2021年2月時点で約2,200件の記念日が登録されており、年間約150件以上のペースで増加しているそう。今回は3月の祝日・連休・記念日を一覧にしました。今日がどんな日なのか探してみてくださいね。
【日本三大急流】静岡「富士川」・山形「最上川」・熊本「球磨川」の特徴と共
Mar 31st, 2023 | あやみ
日本には3万以上の河川があります。上流部から小さな河川が合流を繰り返しながら徐々に海へ向かっていき、やがて大きな河川になります。そんな河川の中でも、日本三大急流に数えられるのが、静岡県の「富士川」・山形県の「最上川」・熊本県の「球磨川」です。これらの河川はなぜ流れが速いのでしょうか? その理由に迫ります。
「失笑」の本来の意味、知っていますか?【正しい日本語解説Vol.42】
Mar 30th, 2023 | 熊本沙織
社会人になると、新しい言葉を使う機会が増えますよね。使い慣れていない言葉を無理に使い、大事な場面で恥をかいてしまった……。なんていう人も少なくないのでは? そこでTABIZINEでは、知っているようで意外と知らない頻出ワードを徹底解説! 今回は、実は本来と異なる意味で使っている人が多い「失笑」ということばについて、日本語に関する著書も多数手がけている、国語講師の吉田裕子さんに解説してもらいます。
【実は日本が世界一】1,403席!最大の木造コンサートホールは森の豊かな
Mar 29th, 2023 | 坂本正敬
日本にいながら、意外と知らない日本の「世界一」。いつも何気なく目にしているものから、知られざる自然の世界、そして努力や技術の賜物まで、日本には世界に誇れる「世界No.1」がたくさんあるんです。そんな「実は日本が世界一」、今回は、日本が誇る、世界一のコンサートホールを紹介します。
【実はこれが日本一】長さ2.9km・3,333段の石段は熊本県にあった
Mar 28th, 2023 | 坂本正敬
日本一高い山は「富士山」、日本一大きな湖は「琵琶湖」、日本一高いタワーは「東京スカイツリー」など、有名な日本一はいろいろありますが、あまり知られていない、ちょっと意外な日本一を紹介するシリーズ「実はこれが日本一」。今回は、階段に関する日本一を紹介します。
南米の日系人と沖縄人が共存し文化が融合する横浜市鶴見【日本の外国人街を歩
Mar 26th, 2023 | 室橋裕和
横浜の中華街や新大久保のコリアンタウン以外にも、日本には外国人の集まる街がたくさんあります。ネパール、ベトナム、タイ、ミャンマーなどなど、海外に行ったような気分になれる外国人街を、外国人コミュニティの取材を続けているライターの室橋裕和が案内します。第5回は、南米と沖縄の人たちが集まる神奈川県横浜市鶴見です。
5大陸・52カ国を単独飛行で世界一周した最年少パイロットは17歳【旅に関
Mar 25th, 2023 | 坂本正敬
1955年に書籍から始まった「ギネス世界記録」。人間が達成した記録や、自然界で起きた「世界一」など、さまざまな世界記録を認定・登録しています。その中から、旅行に関するギネス世界記録を紹介していきます。今回は、自身が単独で操縦する飛行機で世界一周を史上最年少で達成した17歳のパイロットの話を紹介します。
【侍ジャパン30人の出身地ランキング】WBC2023出場選手が一番多い都
Mar 24th, 2023 | TABIZINE編集部
「2023ワールドベースボールクラシック」(WBC)で14年ぶり、3度目の世界一に輝いた侍ジャパン。7戦全勝、ドラマチックな展開で、普段は野球を見ない人も注目しないではいられなかったのではないでしょうか? そんな侍ジャパンの選手30人と、番外編として監督・コーチ・通訳9人、合計39人の出身地を調べてみました。一番多い都道府県はどこだったでしょうか?
【パーソナルジム体験ルポ】安さで有名なアップルジムってどんなとこ?気にな
Mar 24th, 2023 | Mayumi.W
ダイエットはしたいけど、なかなかやる気になれない…。そんなとき、誰かに背中を押して欲しいと思ったことはありませんか? 自分だけでは難しいボディメイクのためのトレーニングや、普段の食生活まで個人に合わせた指導をしてくれるパーソナルジムもその手段の一つ。今回はマンツーマンで理想の体づくりをサポートしてくれるApple GYM(アップルジム)の無料カウンセリングとトレーニング体験に行ってきました。パーソナルジムとはどんなところなのか? どんなふうにサポートしてくれるのか実際の体験の様子をご紹介します!