世界一長いうんていは神戸にある
オートバックスセブンのプレスリリースより
遊具といえば、何を思い浮かべますか? ジャングルジム、ブランコ、滑り台などが王道だと思います。ほかには、「うんてい」もあります。うんていとはもともと、
<城攻めに持ちた長いはしご>(『広辞苑』より引用)
を意味するようです。そこから、体育・遊戯の施設として転用されていったみたいですね。
このうんてい、どのくらいの距離をぶら下がって進めますか? 数mでもぶら下がって進めれば、小学生低学年なら上出来で、10mくらいになると大人でもかなり大変だと思います。
しかし、日本には、149.992mもの長さを誇るうんていが存在します。その長さは、ギネス世界記録にも「Longest monkey bars」認定されています。149.992mとは、サッカーコートの縦よりも長い距離です。
うんていを英語で「monkey bars」という話も学びになりますが、とにかく、世界一長いうんていは日本にあったのですね。
パイプ素材が縮み149.992mの記録に
オートバックスセブンのプレスリリースより
世界一長いうんてんは、阪神電気鉄道本線の青木駅の海側にある商業施設「サンシャインワーフ神戸」(兵庫県神戸市)の広場にあります。
もともとは、船着き場だった立地のため、長大な岸壁があります。その長さを生かして何かができないかと考える中で、大人の健康増進や子どもの遊び場として、遊具メーカーの「ジャクエツ」(福井県)の協力の下、150mのうんてい設置に踏み切ったのですね。
なんで、認定の距離が149.992mなのでしょうか。このいきさつについては、神戸新聞の報道に詳しいです。
150mのうんていが完成し、ギネスの公式記録員がいざ計測したところ、冬の寒さでパイプの素材が縮み、149.992mしか確認できなかったから。
しかし、結果としてこの中途半端な長さが突っ込みどころとなって、かえって話題になったそう。登録は、2019年(平成31年)4月14日。それまでの記録を50m近く超える偉業だったみたいですね。
ちなみに、この150m近いうんていを3ターン、合計450mくらい、足を着かずに移動しきった達人も存在するとの話。テレビなどでも紹介される「うんていおじさん」の大槻敏文さんという方です。名前くらいはどこかで聞いた覚えがあるのではないでしょうか。
神戸旅行で、ちょっと変わった遊びをしたいと思ったら、ぜひとも立ち寄りたい世界一のスポットといえそうですね。
9月最初の放送は #ギネス世界記録 に認定された長さ150メートルのうんていがある #サンシャインワーフ神戸 から生中継!徳島から来た #うんていおじさん が挑みます。特集は東京五輪の事前合宿で、島国 #ツバル をもてなした #加古川市 の取り組みを紹介。ゲストは #bigfumi さんです。 pic.twitter.com/nRyLYjP31l
— サンテレビ キャッチ+ (@suntvcatchplus) September 1, 2019
[参考]
※ Longest monkey bars – Guinness World Records
※ ギネス記録149・992メートルの謎 サンシャインワーフ神戸の「世界一長いうんてい」 – 神戸新聞
※ サンシャインワーフ神戸に設置した“うんてい”が長さ世界一でギネス世界記録™に認定! – AUTOBACKS SEVEN
※ うんてい世界一へ鍛錬 – 読売新聞
※ 【神戸マニア】阪神 青木駅の海側に『世界一長いうんてい』があるって知ってた? – KOBE Journal