アドリア海の真珠とうたわれる「クロアチア」ってどんな国?

Posted by: あやみ

掲載日: May 7th, 2023

「クロアチア」と聞いて「なんとなくこの辺りかな?」と思うものの、正確な国の位置を示せない人も多いのではないでしょうか。そんなクロアチアは、1995年まで支配と独立を繰り返した歴史がある一方で、美しい景色を堪能できる国としても有名です。今回は、クロアチアの基本情報やおすすめ観光スポット、世界遺産、人気のスポーツをご紹介! 意外な国技も明らかになりますよ。

クロアチア
 


 

クロアチアの基本情報

クロアチア・ダルマティアのアドリア海
クロアチアは、ヨーロッパ南東部のバルカン半島に位置する共和国です。アドリア海に面していて、夏は特に日差しが強く、カラッとしているため、ヨーロッパでは人気のリゾート地になっています。国土は5万6,594平方キロメートルと九州の約1.5倍です。

クロアチア・ザグレブのマーケット
人口は387.1万人(2021年)で、クロアチア人(91.6%)、セルビア人(3.2%)などで構成されています。宗教は、カトリックが最も多く、セルビア正教やイスラム教などを信仰している人もいます。公用語はクロアチア語です。

クロアチアの国旗
クロアチアの国旗にはどのような意味があるのでしょうか。まず「赤白青」の3色はスラブ国家の国旗に共通の色。そして、中央の紋章のうち、赤と白のチェック柄は「クロアチア王国の紋章」です。また、その上にある王冠をかぶった獅子や山羊、月、星などの「5つの文様」は、国内の5つの地域の紋章を並べています。

クロアチアに行くには?

クロアチア・ドゥブロヴニクの海岸
日本からクロアチアへは直行便が就航していません。行き帰り最低1カ所で乗り換える必要があります。首都ザグレブへ行く場合、成田空港からワルシャワやイスタンブール、ウィーンなどで乗り継ぎが可能です。

2023年5月現在、90日以内の滞在であれば、日本国籍者はビザ(査証)不要です。ただし、クロアチアは、2023年1月1日からシェンゲン協定に加盟。シェンゲン協定域内で査証を必要としない短期滞在は「180日の期間内で最大90日間を超えない」範囲との規定が適用されています。ヨーロッパのシェンゲン協定加盟国を長く旅行する場合は、注意しましょう。

さらにパスポート残存有効期限は、出国時に3カ月必要です。クロアチア旅行を計画している場合は、忘れずに確認してくださいね。

クロアチアの最新の渡航情報について詳しくは下記をご覧ください。
駐日クロアチア共和国大使館
海外安全ホームページ

地中海貿易で繁栄した、息を呑む美しさの「ドゥブロヴニク旧市街」

クロアチア・ドゥブロヴニク旧市街
「アドリア海の真珠」と呼ばれるドゥブロヴニク旧市街は、世界文化遺産に登録されており、クロアチア旅行で外せない美しいスポットです。海洋国家ヴェネツィアやオスマントルコとの海上交易により、16世紀に最も繁栄しました。海に突き出した一周2kmほどの小さな街ですが、堅固な城壁に囲まれていて、入り口はわずか4つです。城壁は高いところで25mあります。

クロアチア・ドゥブロヴニクのアドリア海
城壁には4つの砦があり、北の角に位置するミンチェタ要塞からは、オレンジ色のレンガ屋根の家並みと、煌めく青色の海を望めます。さらに海沿いにある聖イヴァン要塞からは、かつてたくさんの交易船が行き来していた旧港を眺めることができます。スルジ山からは全景を見渡すことも可能です。

ドゥブロヴニクの料理
また、ドゥブロヴニクで味わいたいのが、イタリア料理の影響を強く受けた、海の幸を使ったグルメ。ぜひドゥブロヴニクを訪れたら試してみてくださいね。

ドゥブロヴニク旧市街

夏に訪れたい!海の透明度が抜群な「コルチュラ島」

クロアチア・コルチュラ島
アドリア海のほぼ中部,ダルマチア海岸にあるコルチュラ島は、ペリェシャツ半島の西約3kmに位置します。ブドウやオリーブの生産がさかんです。

クロアチアでは、この島が『東方見聞録』で知られるマルコ・ポーロの生誕地とされているため、「マルコ・ポーロ博物館」や「マルコ・ポーロの生家」といったスポットが点在しています。

クロアチア・コルチュラ島の旧市街
また、コルチュラの旧市街は細い路地が入り組んでいて散策にピッタリ。中世にタイムスリップしたような気分を味わえますよ。

クロアチア・コルチュラ島のビーチ
さらに海水の透明度が高く、6月中旬頃から海水浴を楽しめます。海沿いにはレストランが並んでいるので、潮風に吹かれながら新鮮なシーフードと、コルチュラ島産の白ワインに舌鼓を打ちたいですね。

コルチュラ島

クロアチア最大の滝がある、風光明媚な「プリトヴィッツェ湖群国立公園」

クロアチア・プリトヴィッツェ湖群国立公園
クロアチアには10の世界遺産(文化遺産8つ・自然遺産2つ)があります。そのなかでも一度は訪れたいのが、1979年に世界自然遺産に登録されたプリトヴィッツェ湖群国立公園です。ボスニア・ヘルツェゴビナとの国境近くにある広大な自然公園で、200平方キロメートルの森には、大小16の湖と、クロアチア最大のヴェリキ滝を含む92の滝が点在します。

クロアチア・プリトヴィッツェ湖群国立公園の滝
訪れる人々を魅了してやまないのが、標高150〜639m階段状に連なる湖と、それらに連なる豪快な滝の流れです。透明度の高い湖水は有機物の量や時間によって、エメラルドブルーやコバルトブルーに変化。いつ訪れても新鮮な驚きを与えてくれますよ。

クロアチア・プリトヴィッツェ湖群国立公園の湖
園内には遊覧船やエコロジーバスが定期的に運航。これらを移動手段にして、散策するのがおすすめです。

プリトヴィッツェ湖群国立公園

約100年の歳月をかけてつくられた、古都シベニクにある「聖ヤコブ大聖堂」

クロアチア・聖ヤコブ大聖堂
クロアチア南西部のダルマティア地方、沿岸部に位置する古都シベニク。ここには、2000年に世界文化遺産に登録された聖ヤコブ大聖堂があります。この大聖堂は、戦争や疫病などにより建設が何度も中断。そのため、建築家が移り変わり、15世紀から16世紀にかけて(約100年)、北イタリアやトスカーナ地方、ダルティア地方のさまざまな建築様式を取り入れてつくられました。

クロアチア・聖ヤコブ大聖堂のディテール
鐘塔や装飾類などには、ゴシック様式とルネッサンス様式の見事な融合が確認できます。また、大聖堂建設に貢献したシベニク住人71人の顔が彫られている大聖堂の壁にも注目です。

聖ヤコブ大聖堂
住所:Trg Republike Hrvatske 1, 22000, Šibenik, Croatia

クロアチアで人気のスポーツは?

クロアチアサッカーチームの応援をするサポーター
クロアチアの人気スポーツといえば、サッカーが思い浮かびますよね。2023年4月、最新のFIFAランキングでは男子サッカー7位と、間違いなく強豪国だといえます。

クロアチアの水球場
しかし、クロアチアの国技は、ハンドボールと水球! どうやらクロアチアでは、大きめのボールを使った球技が人気のようですね。

[All photos by Shutterstock.com]

PROFILE

あやみ

Ayami ライター

フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。

フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。

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