木村屋のお菓子「古鏡」とは
山形土産「古鏡」は、つぶあんの中に求肥が入ったお菓子。1887(明治20)年創業の老舗、木村屋から販売されています。元々はパン屋として山形県鶴岡市で商売が始まり、現在は和洋菓子を作っています。「木村屋」と聞くと、東京・銀座にあるパン屋さんを思い浮かべる人も多いのではないかと思いますが、その木村屋からのれん分けを受けたそうです。
今回紹介する和菓子、古い鏡と書くその名前は、「こきょう」と読みます。米どころ庄内の鶴岡近郊にある羽黒山山頂・三神合祭殿前の鏡池からは、平安・鎌倉・江戸時代中期までの鏡が数百面発見されているそう。さらに、そのうち190面が重要文化財に指定されているのだとか。そんな歴史ある鏡にちなみ「古鏡」と名付けられました。
購入したのは3個入り594円(税込)ですが、6個入り 1,296円(税込)、9個入り 1,890円(税込)、12個入り 2,484円(税込)、18個入り 3,672円(税込)、24個入り 5,130円(税込)、30個入り 6,372円(税込)、36個入り 7,614円(税込)と詰合せの選択肢も多くあります。
どんな味?
購入した古鏡は、レトロな包装紙にくるまれていました。
包み紙をはがすと、これまた素敵なパッケージがお目見え。とっても雰囲気ある佇まいです。箱を開けると箱に描かれた鏡の絵と同じものが、個包装の包み紙にも描かれていて美しい。そして、お菓子自体は1つ1つが大きく、ずっしりと餡の重みを感じます。
開封してみると、貫禄のある佇まいのお菓子が登場。素朴な見た目ながら、丁寧に作られているのが伝わってくる、きれいな円形をしています。
半分にカットしてみるとこの通り。小豆の存在感たっぷりのつぶあんの中に、求肥もちが入っているのがわかります。もち粉と砂糖にこだわった求肥もちは、独自の製法でしっとりもっちりとした求肥に仕上げられているそう。
外側はさっくり、中はしっとりと柔らかく、食感の違いが印象的。そして、小豆の甘みが一気に押し寄せてきます。小豆はふっくら、求肥はもっちり。求肥が入っていることで、食べ応えもしっかりとあります。1個を2人でシェアしていただいてもよいほどのボリューム感です。
第一印象は「甘みがスゴイ!」だったのですが、疲れたときにひと口ずつちまちまといただくと、改めてそのおいしさに気づくというか、第一印象とは異なる味わいを感じました。こだわって作られた餡の旨みというのでしょうか。
求肥もちがかたくなってしまうので、あまり長く時間を置くことはおすすめできませんが、甘みが強いと感じたら、少しずつ楽しんでみてください。
どこで買える?
今回は、山居倉庫の2棟を改修して造られた観光物産館「酒田夢の倶楽」にて購入しました。木村屋のオンラインショップで通販もできますよ。
こだわって作られた自家製の餡をたっぷりと使った「古鏡」。あんこ好き、和菓子好きにぜひ味わってもらいたい山形土産です。
価格:594円(税込)
賞味期限:通販の場合20日程度
https://www.kimuraya-shop.jp/fs/kimuraya/c/gr29
酒田夢の倶楽
住所:山形県酒田市山居町1丁目1-20
※店舗や時期により商品の仕様や品揃え、価格が変わる可能性がありますので、ご注意ください。
※店舗営業については最新情報をご確認ください。
[All Photos by Chika]