9月4日は「古酒の日」
泡盛や本格焼酎は、2023年3月に政府が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に提案した日本の「伝統的酒造り」によって造られる蒸留酒です。泡盛は沖縄の歴史や食文化と密接に結びつき、祭礼行事などにも用いられてきました。
日本酒造組合中央会は、日本が世界に誇る文化である「伝統的酒造り」と、その技術によって受け継がれてきた國酒の味わいを多くの人たちに伝え、親しんでもらう活動をしています。今回その一環として、泡盛の中でもより風味が熟成した「古酒」を楽しめるイベントが、9月4日の「古酒の日」に合わせて開催されます。
東京では10種類の希少な古酒も楽しめる
イベント期間中、日本の酒情報館では岡田 直樹沖縄担当大臣に贈呈された35年熟成の泡盛の古酒をはじめ、泡盛鑑評会から表彰された10種類の古酒が楽しめます。来場した人は普段なかなか飲む機会のない希少な古酒を1杯300円(税込)から味わうことができます。
館内にはお酒に関するさまざまな映像コンテンツや資料、泡盛の原材料や麹の実物見本、酒造りの道具なども展示しており、「伝統的酒造り」を楽しく知ることができます。また、開催初日にあたる「古酒の日」の9月4日(12:00~18:00)には、7月24日に首相官邸で岸田首相に長期熟成古酒を贈呈した第37代「泡盛の女王」の稲福美咲さんが会場に立ち、泡盛のよさを伝えてくれます。
「泡盛の女王」稲福美咲さん
沖縄では古酒を知る試飲会&講習会も
沖縄では20代の大学生や社会人を対象に「はじめての古酒」と題して、各会40名限定の試飲会&講習会が開催されます。伝統的な酒器である「ちぶぐゎー(小さなおちょこ)」を使って30年古酒をゆっくりと時間をかけて味わいながら、600年に渡る泡盛の歴史や古酒独特の味わい方などを知ることができます。
応募方法などはこちら( https://okinawa-awamori.or.jp/pickup/6894/ )をご覧ください。
芳醇な香りとまろやかな味わいを生む「古酒」
泡盛は全量が3年以上貯蔵・熟成させたものに限って「古酒」と表示できます。古酒は熟成によって各種成分が化学変化を起こし、香りはより芳醇に、味わいはよりまろやかになるのです。