【越前大仏が圧巻すぎた】SNSで人気の映えスポット!恐竜博物館に近く紅葉スポットとしても最高|福井県勝山市

Posted by: Chika

掲載日: Nov 25th, 2023

2024年春に北陸新幹線が福井駅まで開通し、東京からのアクセスも便利になる福井県。福井の人気スポット・福井県立恐竜博物館にほど近い、福井県勝山(かつやま)市にSNSで話題の映えるスポット&外国人にも人気の大師山清大寺「越前大仏」があります。広大な敷地内には、大仏殿、五重塔、九龍壁、日本庭園などがあり、大仏殿内に鎮座する大仏座像は圧巻の大きさ。そして、大仏座像を囲むように天井までずらりと並ぶ小さな仏さまは、写真映え間違いなし! 紅葉も美しい、注目のスポット「越前大仏」を現地ルポ。

大師山清大寺 越前大仏 大仏殿


 

福井県勝山市にある写真映えスポット「越前大仏」

福井駅から車で約40分、福井県立恐竜博物館からは車で約10分、福井県勝山市にある「越前大仏」。SNSで見た小さな仏さまが並ぶ写真を見たのがきっかけで、今回実際に訪れてみました。

大師山清大寺全景
越前大仏のある大師山清大寺の全景はこちら。広い敷地内に、大仏殿、五重塔、九龍壁、宝仏殿、日本庭園があるのがわかります。筆者が訪れた際にはほぼ閉まっていた、店舗や休憩所が集まる門前町を抜けると、入口が見えてきます。

願いごとがついたアンブレラ
お寺の入り口の手前には、願いごとがついたアンブレラが吊るされていました。

大師山清大寺
入口には「大師山清大寺」の文字が。訪れたのは11月の初めでしたが、イチョウが美しく色づいていました。

越前大仏 入口
敷地内のさまざまな場所から見える五重塔。

壁面にズラリと並ぶ石仏と金仏が壮観「大仏殿」

大仏殿
正面には立派な大仏殿があり、ここだけ切り取ると、まるで異国の地のような雰囲気が漂っています。

越前大仏
大仏殿のドアからちらりと巨大な大仏さまが見え、その大きさに圧倒されて入るのをちょっと躊躇してしまうほど。高さ17mという巨大な大仏座像は、日本にある大仏の中では最も大きいそう。

脇待仏
大仏さまの左側には、普賢菩薩、阿難陀(あなんだ)、右側には大迦(だいか)、文殊(もんじゅ)菩薩が脇侍仏として配されています。

越前大仏 仏室
そして、三壁面を埋め尽くす仏室と石仏は圧巻! そう、これこれ、SNSで見つけて見たかった景色はこれよー! と感動もひとしおです。

なんとこの仏室には1,281体の石仏と金仏がおさめられているそう。

仏室に鎮座する石仏と金仏
1つの仏室に2体の石仏が並んでいるところもあり、一つ一つ姿が異なる石仏が鎮座しています。

天井まで続く仏室
下から見上げた、天井まで続く仏室。天井に近いほうは、もはや石仏の姿さえ確認できないほどです。仏像をおさめる厨子(ずし)である龕(がん)とよばれる棚が続いています。

この映える仏室をバックに、写真撮影したいという人は多そうですよね。実際のところ、SNSで越前大仏の写真を見て訪れる人が多いようですが、そこまで混雑していないというのも魅力的です。

筆者が訪れた11月平日の13時過ぎは、参拝客が1組2組入れ替わりで大仏殿に入ってくるものの、写真を撮るのに待たなければならないというようなことはまったくなく、ゆっくりと自分たちのペースで写真を撮ることができました。写真映えするスポットは人気なあまり、人の多さも半端ないイメージがあったりしますが、そんなことはなく、ゆったりとその空間を楽しめます。

大仏殿内部
また、大仏殿内に静かに流れるBGMも、厳かな雰囲気に絶妙に合っていて、言葉に表しがたい心地よさ。しばらくここに身をおいていたくなる、そんな心地よさなんですよね。

雲海特別観覧
そして、毎年4月1日~11月下旬まで、大仏殿をバックに「雲海特別観覧」も行われているそう。期間中は毎日8時~9時、16時~17時に行われ、観覧料金は大人2,000円、小人1,000円です。

大仏殿には気になるものがほかにもあった

巨大な仏具
大仏座像のサイズに合わせたのか、「静かにおつきください」の注意書きとともに巨大なおりんも置かれていました。両手で持ってもずっしりとした重さの巨大なりん棒を抱え、こわごわついてみると、低い音で「ゴォーーーーン」と鳴ります。

おもう壷
そして、なんだなんだ? と立ち止まってしまったのがこちら。「おもう壷」と書かれた壷を発見。人は誰でも心に三毒をもっていて、その三毒をお札(一札100円)に書いて手で握りつぶし「おもう壷」に投げ込んでください、とのこと。

三毒とは、欲望、怒り・恨み、迷い・愚かさのことを指すそう。おもう壷に投げ入れたお札は、お焚き上げによって浄化へと導いてくれるようです。筆者が投げ入れたときは、壷にはたくさんのお札でいっぱいになっていました。

おみくじ
絵馬
おみくじや絵馬、ろうそくなども置かれています。

自由に昇り降りできる「五重塔」


大仏殿の北側には、大師山をバックにそびえたつ五重塔があります。相輪までの高さは75mで、塔内はエレベーターと階段があり自由に昇降できるそう。筆者が訪れた日は強風のため閉鎖されており、残念ながら中に入ることはできませんでした。

各階には石仏や金仏、最上階には阿弥陀如来、釈迦如来、薬師如来が安置されています。

華やかな装飾壁「九龍壁(九龍殿)」

九龍壁
中国・北京の北海公園の湖畔にあり、国宝に指定されている九龍壁を、中国政府の許可の元再現したもの。越前を流れる九頭竜川にちなみ、九頭の龍が戯れるさまを描いた九龍壁が設置されています。

九龍壁
九龍壁は、ガラスの囲いの中に置かれていて、囲いの外側から眺められます。

境内に鎮座する仏像も必見

境内には、さまざまな場所に石仏が鎮座しています。
仏像の後ろ姿
後ろから眺める石仏もいいものです。

境内の仏像
よくよく見ると、木々となじむように後方にも石仏があります。紅葉した木々も美しい。

入口左右にも像がある
大門、中門の左右には仁王像もありました。

廻廊からのぞく紅葉も美しい


敷地内には、檜造りの廻廊とけやき造りの廻廊もあります。

廻廊と紅葉
五重塔も見え、オレンジや黄色に染まった木々を眺めながら、ゆっくりと廻廊を歩く時間もまた贅沢に感じられます。


紅葉がきれい
紅葉はあまり意識せず訪れたのですが、こんなに美しいとは! なんとうれしいサプライズ。筆者が訪れた際にも「紅葉がきれいだと聞いて来たの」といった地元の人らしき方もいらっしゃいました。

日本庭園もある

日本庭園
五重塔の西側には、池もある日本庭園があります。桜や楓、さつき、杉など1万本を超える木々が植えられているそう。

熊の目撃情報
案内板にしたがって日本庭園へ行ってみると……、なんと付近で熊の目撃情報があるとのこと。写真だけ撮って、早々に退散しました。

拝観料はいくら?御守などは買える?

拝観料は大人500円、高校生以下は300円。これだけ見ごたえがあって500円はむしろ安いと感じました! 安いという表現は適切ではないかもしれませんが、とても満足度が高かったです。

クッキー
拝観料をおさめる窓口に置かれていた「カマシクッキー(税込170円)」がおいしそうでした! 「カマシ」というのは、シコクビエという作物のことで、穂が鴨の足に似ているということから、カモアシがカマシになったなどと言われています。

御守

入口の近くには、御守や念珠、うちわなども並んでいましたよ。


大仏ミラー(800円)なるものも。大仏さまがプリントされたミラーでした。

見ごたえたっぷり!紅葉スポットとしてもおすすめしたい


SNSで人気上昇中の越前大仏は、写真映えするのはもちろん、見ごたえもあり、紅葉スポットとしても最高な場所でした。今のところ混雑はしていませんが、北陸新幹線が開通する2024年春以降は、人気のスポットとしてさらに訪れる人が増えそうな予感。ゆっくりと参拝できる今が狙い目かもしれません!

大師山清大寺 越前大仏 SNSで話題
 

越前大仏(臨済宗妙心寺派 大師山清大寺)
住所:福井県勝山市片瀬50字1-1
電話番号:0779-87-3300
開館時間:8:00~17:00(冬季変更有)
休館日:無休(冬季臨時休業有)
拝観料:大人 500円/小人(小・中・高校生)300円
公式サイト:http://etizendaibutsu.com/

[All Photos by Aya Yamaguchi & Chika]
 


 

PROFILE

Chika

Chika

都内在住、京都をこよなく愛する、コテコテの大阪人。飛行機好きが高じて航空会社のグランドスタッフとして勤務していた経験も。海があるところに行くと癒される。

都内在住、京都をこよなく愛する、コテコテの大阪人。飛行機好きが高じて航空会社のグランドスタッフとして勤務していた経験も。海があるところに行くと癒される。

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