“BE ENCHANTED…（うっとり…）” がコンセプト

東京ミッドタウンにて、2023年11月16日（木）〜2023年12月25日（月）まで開催中の「MIDTOWN CHRISTMAS 2023」。今年は“BE ENCHANTED…”をコンセプトに「自然が奏でる美しいリズムに浸り、うっとりする、幻想的なクリスマス」を演出し、音楽と光の共演に昼夜で魅せられるイベントになっています。

屋外のミッドタウン・ガーデンでは、本物の木々に光を飾った「光の散歩道」が続き、その先には金色に輝く36本の木を表現した「Gold Trees」が初登場して星降る景色を描いています。さらに、外苑東通り沿いの屋外プラザには、施設内の木々を剪定した後の廃材で作った「サスティナブルなツリー」も登場。屋内もアートあふれる冬の装飾で訪れる人たちを穏やかに迎えています。

初登場「Gold Trees」

ミッドタウン・ガーデン内、「21_21 DESIGN SIGHT」前の芝生エリアに新しく登場した「Gold Trees」。“ゴールドの木々”をイメージし、高さ約4m、36本もの光り輝く木々が、約80ｍも並んでいます。

17時04分～23時まで、四季の流れをイメージした“音・光・霧”が共演する幻想的な特別演出が行われます。その優しい光の波に、多くの訪れる人が足を止めていました。

春は穏やかに、夏は青い光で涼し気に、秋は紅葉が燃えるように赤く染まり、冬は寒色となり、鈴の音が響き渡る音楽が流れてと、音楽と光で春夏秋冬をループ。

特に、心が沸き立つのは「冬」の景色。モコモコと雲のように霧が生まれ周囲を包み込みます。

美しい音楽にのせて、ゆっくりと変化してゆく四季の色。約4分間の演出時間はあっという間。まるで六本木に雲海が現れたかのような景色で、撮影にも夢中に…。

背景の「光の散歩道」の光の群れに溶けこんで、何度でも見たくなる、まさに“BE ENCHANTED…（うっとり…）”なひととき。

今回は、点灯式の夜時間に訪れましたが、ゴールドの木々が太陽の光に反射し輝いて、昼間は森の中に居るような感覚になれるようです。

11月中は木々の間を散策できるので、一層身近にアートにひたれる体験ができます。昼夜の時間帯、お天気によっていろんな表情の「Gold Trees」と出会えそうですね。

「光の散歩道」

ミッドタウン・ガーデンからプラザ1Fにかけて、17時04分～23時までは、今年もゴールデンツリーが眩しい「光の散歩道」が夜の散歩を楽しませてくれています。

ガーデンエリアでは、17時04分と23時の2回だけ調光演出も行われます。　

木々はゴールド一色で、まるで星空の中を歩いているような気分。みなさん、笑顔でお散歩を楽しんでいました。

夏は涼をもたらす小川も、冬は光の小川に衣替え。

散歩道のイルミネーションが施設の壁や橋に反射して、光の粒がキラキラと増えているように見えて、都会ならではの冬景色が心を奪います！

初登場「Sustainable Christmas tree」

館内プラザ1Fでは、今年初めて「Sustainable Christmas tree」も登場。

桜の名所でもあり、旧防衛庁時代から継承した約140本の樹木を含む、計400本の木が植えられているミッドタウン・ガーデン。植物の健康や木の美しさを保つため、定期的に剪定しており、今年は初の試みとして、これまで廃棄していた剪定枝を活用。

染井吉野、ヒメシャラ、桂、など9種類もの剪定枝を原木のまま活用し、ツリーの骨組みもリサイクル可能なステンレス素材を使用。こちらでも、17時04分～23時まではライトアップも行われ、枝の中の光がゆっくり強弱をつけて光っています。ツリーの陰影の濃さも変化して、木漏れ日のように癒してくれる新しいツリーです。

ちなみに、この「Sustainable Christmas tree」の後ろにあるイルミネーションが、施設の水が流れる外観に反射していて、こちらの景色も見どころポイントでした。

15回目のスケートリンクは「COACH」とコラボ

都内最大級の屋外スケートリンクであり、本物の氷でできている東京ミッドタウンの冬の風物詩「MIDTOWN ICE RINK（ミッドタウン アイスリンク）」も、2023年11月16日（木）～2024年2月25日（日）まで登場しています。

15回目となる今年は、グローバルファッション・ブランド「COACH」とコラボ。クリスマスらしい真っ赤なリンクで、オリジナルツリーも飾られ、高級感ある雰囲気の中でスケートを楽しめそうです。11時～21時まで滑走でき、スケート靴やヘルメットのレンタルもあるので、手ぶらで参加OK。

さらに、アイスリンクの滑走料金（平日・大人1,800円／土日祝・大人2,200円）には、施設内のカフェやレストランで使える「カフェ＆グルメチケット（500円分）」の特典付き。遊んだあとはおいしく温まれます。

屋内外で冬イベントを楽しもう

これまで屋外を見てきましたが、屋内もクリスマス色に染まっています。

最後に紹介するのは、館内の1階ガレリアにある、光の滴がピアノを演奏するインスタレーション「some snow scenes」。頭上には雪のような白い球体がポワンポワンと浮かび、それらが氷柱のように零れ落ちて光の滴がピアノの鍵盤を叩き音楽を奏でている、という情景を表現した空間。無人のピアノが奏でる音楽は小さな子どもの心も奪うほど穏やかで、みなさん聴き入っていました。

11時〜23時までリピートして4曲が披露される約15分の冬の演奏会。2023年12月25日（月）のクリスマスまでとなります（状況により変更の可能性あり）。

屋内外で、昼夜で、幻想的な世界へ連れてっいってくれる東京ミッドタウン2023年の冬イルミ。またひとつ、思い出に残る冬の日を過ごせそうですね。

 
［all photos by kurisencho］
 

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kurisencho ライター

熊本県天草の凪いだ海と潮の香りの中で育ちました。東京に住むことで、新しいもの、昔からあるものの良さを再発見し、今まで見てきた世界が広がりました。デジタル化の中で生きるアナログの力を確信し、儚いけど美しい、人と風景の一瞬をとらえたいと思い写真を撮っています。