この瞬間のビーチアート「CONCORDIA」

2023年11月18日（土）～2024年1月8日（祝・月）まで開催中の、国内最大級のインタラクティブ ビーチアート プロジェクション「CONCORDIA（コンコルディア）」。お台場海浜公園の約3,000㎡に広がるおだいばビーチの海に月を浮かべて、「自然環境データAI」と「AR技術」などの最先端テクノロジーを活用した、光と音楽と戯れるエンタテインメントイベントです。

世界遺産・元離宮二条城や、シンガポールのセントーサ島シロソビーチなどで、クリエイティブAIを活用したインタラクティブ ランドアートを展開してきた「ワントゥーテン」が最先端テクノロジーを駆使し創り出した摩訶不思議な海辺の世界です。日没後、16時30分～21時まで毎日行い、入場無料で立ち寄れます。

本イベントの2023年11月18日（土）初日オープニングセレモニーには、主催者代表として小池百合子 東京都知事も登壇され、点灯式を実施。寒色の海辺が一気にカラフルに！

オープニングセレモニー限定で、ダンサーによるプロジェクションショーも行われました。

月と6つのプロジェクションエリア

都会に囲まれたお台場の海に浮かぶのは、大きな月。レインボーブリッジと重なるこの景色だけでも非日常……。この月に導かれるように、いざ、調和した世界「CONCORDIA」へ……。

本イベントのキーワードとも言えるのは「自然環境データAI」。お台場の天候や月の影響を受けた水位などの「環境データ」と、訪れる人々の位置や動きなどの情報を「自然環境データAI」が解析。その影響で「自然」と「偶然」が調和し、光と音の演出に反映されて、何度訪れてもそのときだけの印象の体験ができるのです！

体験エリアは「Ventus（風）・Aqua（水）・Tera（大地）・Plant（植物）・Vita（生命）・Urbs（都市）」の全6つ。各エリアで、AIデータが解析して約20分のショーを展開してきます。光と音楽の調和は訪れたときのお楽しみ！

各エリア内では光の映像が自分の体にも投影され、SF映画のような世界観に陥ります！

たゆたうような幻想的な音楽が光と融合し、海辺一体を包み込み、心も躍動します。走る人、踊る人、歩く人と、撮影する人と、訪れる人たちは各々で楽しんでいました。

月の表面も色彩とデザインが豊かに変化して、撮影者たちを魅了。

ビーチの波打ち際も、きらめく光の境界線を描いています。

周囲の夜景や夜空も輝いて、まるで宇宙を散歩している気分に。

砂浜も星屑色みたいで、他の星に降り立ったようなファンタジーな世界観。

各エリアに設置された「Signal Tower」のQRコードを読み込むと、来場者のスマートフォンにエリアごとの「AR演出」が出現します。6つの全エリアを巡ると、自分の軌跡から作り出されたオリジナルの「Special AR」が完全するので、とっておきの思い出にもなりますね。

月の影響で海が満ち引きするように、お台場の月に誘われて訪れる人たち。万有引力の自然の法則と都市が重なり生まれる「CONCORDIA（コンコルディア）」を楽しんでいる人たちを見ていると、この地球という惑星が調和した世界であってほしいと願ってしまう体験でした。

夕刻からの冬景色も最高

本イベントは16時30分から始まりますが、開始前の夕刻の景色も素敵です。夜に向けて、しっかり防寒対策をしてスタンバイをしてください！

夕陽が沈み、だんだん暗くなって、ビル群の夜景も少しずつ光りだす。逢魔が時、色がとろけるわずかな瞬間も美しいです。

イベントのデジタルアートの宇宙空間のような体験と一緒に、スタート前の刻々と変化する自然にしか出せない色にも癒されました。

12月8日（金）から12月25日（月）はクリスマス限定スペシャルバージョン演出

クリスマス期間はノーマルタイムの冒頭約4分間、雪の結晶をモチーフとしたクリスマス限定の映像が砂浜に投影されます。エリアごとに足元に出現する光のマーカーを踏むと、普段と違った演出が足元に現れ、クリスマスらしいサウンドが流れます。

またノーマルタイム全体を通じて、AIが来場者の歩いた軌跡を検知し、各エリアのテーマに合った美しい光の演出も。クリスマス限定スペシャルバージョンではそのデザインが雪の結晶に変化します。クリスマスだけの幻想的な演出を楽しんでくださいね。
 

［all photos by kurisencho］
 

kurisencho

kurisencho ライター

熊本県天草の凪いだ海と潮の香りの中で育ちました。東京に住むことで、新しいもの、昔からあるものの良さを再発見し、今まで見てきた世界が広がりました。デジタル化の中で生きるアナログの力を確信し、儚いけど美しい、人と風景の一瞬をとらえたいと思い写真を撮っています。