新業態としてオープンした「中村藤吉麻布台店」
2023年11月24日(金)、東京の虎ノ門・麻布台に開業した「麻布台ヒルズ」。中村藤吉の新業態として、テイクアウト・toGOスタイルの店舗としてオープンしたのが、中村藤吉麻布台店です。
今回は、麻布台限定「ビスカン」を、中村藤吉の看板商品「中村茶」とともに実食ルポしたいと思います!
5種類の“茶菓子”が詰まった麻布台限定「ビスカン」
「ビスカン」は、濃すぎないおいしさを目指したというシンプルなクッキー。クッキーをカットするところまで手作業で、1つ1つ丁寧に作られています。だからこそあまりたくさんの数は作ることができず、数量限定。「派手より奥深さ、飾り気よりも素朴、濃いよりも飽きない美味しさ」でできているというその味わいに想像が膨らんで食べる前から期待が高まる筆者。
通常の「ビスカン」は抹茶・ほうじ茶・中村茶の3種類ですが、麻布台店限定バージョンでは、抹茶・ほうじ茶・中村茶・抹茶のつぼみ・オチャノタネの5種類が詰まっています。
今回は、中村藤吉の看板商品でもある「中村茶」とともに味わってみたいと思います。
抹茶
濃すぎない、というその言葉に一口目から合点がいくほどよい抹茶み。お茶とスイーツを楽しむと、どうしてもスイーツが主役、お茶はそのおとも、というバランスのことが多いと思うのですが、この抹茶クッキーは中村茶の繊細な風味を決して邪魔しないんです。すごい。抹茶ってかなり個性の強いお茶のはずなのに……。
かたすぎず、柔らかすぎず、甘すぎず、苦すぎず。それでも余韻に抹茶の香りをふっと残していく。その風情、素敵です。
ほうじ茶
一瞬、カカオ!? と思うほどの香ばしさ。このザクザクとした食感とザラメのカリカリ感、力強いほうじ茶の香ばしさがよくあいます。
中村茶
初めて出会った味。お茶らしさが前面に出た、まさに食べる日本茶クッキー。7種の茶葉が奏でる香りと味わいがやみつきになります。
中村茶とのコンビは、無限ループの始まり。独自の配合で合組(ブレンド)したというオリジナルの日本茶「中村茶」は、芳醇なのにさっぱりいただけるので、クッキーとあわせても強すぎず、重すぎず、甘みと苦みをお互いが引き立て合う感じ。
ああ、なんて罪深いクッキーなのでしょう。これはずっと食べてられちゃうやつです。あえてデメリットを挙げるならば、麻布台限定ビスカンは、抹茶が10枚、ほうじ茶が5枚、中村茶が5枚入っているのですが、筆者は中村茶10枚がよかったです。ああ、もっと食べ続けていたかった……。
抹茶のつぼみ
サクサク甘すぎないお茶のメレンゲも、口の中でほどけた余韻にお茶の香りを残していきます。だからメレンゲだけれど、さっぱりいただけるんです。
オチャノタネ
ピーカンナッツにお茶とチョコをオチャメリゼしたという、この「オチャノタネ」がまたすごいんです。ピーカンナッツってこんなに上品な食べものでしたっけ? と言いたくなる絶妙な味わい。
これは何と説明したら伝わるのかかなり悩んだのですが、ピーカンナッツがお着物をお召しになったというのでしょうか。海外の方が着物を着ると、美しく雅やかでありつつも、軽やかさも感じらると筆者は思うのですが、そんな感じなんです。上品でありながら、気軽さもある茶菓子のイメージ。
ナッツと抹茶風味のチョコレートの比率が素晴らしく、ついつい手が止まらなくなります。麻布台限定で「オチャノタネ」の単品もあるので、そちらも今度買ってみたい! と思うほどでした。
食通の方や年配の方への手土産にも
慎み深く、余韻は長く、印象深い。日本文化の奥ゆかしさを体現したようなクッキー缶は、どんなシーンの手土産にもおすすめできそう。特に、食通の方や年配の方へ贈っても、驚きとともに喜ばれると思います。
衣に焚き染めた香の残り香に、今はもうここにいない人を想うように。今はもう空っぽになってしまったビスカンの茶香の余韻に想いを馳せる秋なのでした。
3,800円(税込)
賞味期限 30日
https://tokichi.jp/en/blogs/life-with-cha/azabudai-store-exclusive
中村藤吉麻布台店
東京都港区虎ノ門5丁目9-1 麻布台ヒルズガーデンプラザB B1F
電話番号 03-6381-5088
営業時間 11:00〜20:00
https://tokichi.jp
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