「わらび粉」を使用!プルプル食感の山口外郎(ういろう)
ういろうというと名古屋をイメージする人も多いかもしれません。全国的に有名な「名古屋ういろう」や「小田原ういろう」は、米粉が原料。ずっしりと重厚感があり、そのもっちり度合いはお餅に近いもの。
一方、山口の外郎(ういろう)は原料に「わらび粉」を使用しています。わらび餅や水羊羹を思わせる、ツルッとした口当たりとプルプルした弾力が特徴。ういろう独特のどっしりかためのモチモチ感が苦手な人でも気に入るかもしれませんよ。
山口外郎にわらび粉が使われた理由については諸説あり。当時はお米が大変貴重かつ上質なわらび粉が多く生産されていたから、とも伝わります。
山口ういろう発祥の店の製法を受け継ぐ老舗「御堀堂」
今回実食するのは、御堀堂(みほりどう)の外郎。山口ういろう発祥の店「福田屋」の製法を受け継ぐ老舗店です。
白外郎・黒外郎・抹茶外郎と3種類あり、いずれも国産最高品質の「本蕨粉」を使用。本わらび粉は、原料全体から約5-6%しか取れないとても貴重なものだそうですよ。昔ながらの製法で蒸し上げる外郎一筋の上質で優しい味わいは、山口県では贈答品の定番として親しまれています。
真空パックの外郎をよりおいしくいただくには、沸騰したお湯にパックのまま入れ、再沸騰したら火を止め、充分冷まします。これで、蒸し立てのような食感と味わいを楽しめるのだそう。
実食!見た目は似ているけれど「羊羹」とは別物!
それでは早速いただいてみましょう。まずは一番人気の「白外郎」から。こちらが実は、山口ういろうの”元祖”なんです。皮をむいた小豆で作られるため、小豆本来の白色に蒸し上がっています。たしかにプルプル! 独特のなめらかさが「おっとり」と表現されるのも納得、甘さひかえめで上品な味わいです。
室町時代にはじめてつくられ、「毛利の殿様外郎で茶を飲む」と詠われるほどだったのだとか。
次は「黒外郎」です。御堀堂創業時につくられた、山口外郎発展の象徴と言われる逸品。練りこまれている黒糖は沖縄産です。
見た目は羊羹そっくり! しかし実際口にすると全く別物だとわかります。黒糖のコクがしっかり感じられながらも、しっとり「おっとり」。御堀堂の外郎はすべてこしあんなので、小豆の風味と黒糖の甘みが融合し、奥深さが感じられます。
抹茶外郎は厳選されたお抹茶を練り込み、深みのある緑色です。山口外郎のプルプル感と、抹茶の爽やかな香りをさっぱりと楽しめます。
そもそもなぜ「ういろう」を「外郎」と書くの?
お土産にするなら茹でて蒸し立てのようなプルプル感を味わえる真空パックがおすすめです。店舗では蒸したてをトラ紙にくるんだ「生外郎」も販売しているので、食べ歩きや当日持ち帰れる場合はぜひ。
御堀堂の外郎は、県内各地の土産物店や百貨店でも取り扱っていますが、筆者は山口宇部空港のお土産ショップ「ANA FESTA」で購入しました。山口宇部空港には、御堀堂 宇部空港店もあり、蒸したてをトラ紙にくるんだままの生外郎も取り扱っていますよ。
真空パック外郎 小形10個入 1,350円(税込)
賞味期限:約1週間
https://www.mihorido.com
ANA FESTA
国内線旅客ターミナルビル2F
宇部ロビー店(出発ロビー)6:30~19:50
宇部ゲート店(搭乗待合室)営業日程は下記の通りです
営業日 :1月16日(火)~1月31日(水)
営業時間:11:30~12:30、14:00~15:15、16:45~17:30、18:30~19:50
0836-31-8618
https://www.yamaguchiube-airport.jp/shopping/ana-festa/
御堀堂 宇部空港店
国内線旅客ターミナルビル2F
6:45~19:45
0120-601-106
[All Photos by kanoa]
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