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【弁護士が回答】海外旅行で飛行機が欠航になったら補償される?|旅のトラブルFAQ

Posted by: TABIZINE編集部
掲載日: Mar 1st, 2024. 更新日: Feb 29th, 2024

旅行中のトラブルは予期せぬ瞬間に楽しみを奪ってしまうもの。突然起こるさまざまな問題に対して、適切な対処法を知っておきたいですよね。経験豊富な弁護士が、あなたの旅を守る解決策をアドバイス。今回は、海外旅行で飛行機の欠航やロストバゲージ、ホテルの予約に関するよくある質問「FAQ」に回答します。

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空港のイメージ
 


 


海外旅行で予想外の事態が!そのとき、どう対処する?

空港で困った人
海外旅行に出かけたとき、予定していた通りに事が運ばないというケースは少なくありません。例えば、飛行機が欠航したり、遅延したりすることもありますよね。また、予約していたホテルが倒産なんてことも! そのような場合、補償はされるのか、対処の方法について、アディーレ法律事務所の神野由貴弁護士が解説します。

Q. 予約していた飛行機が欠航・遅延した場合、航空会社がどうにかしてくれないの?

飛行機の欠航案内
A. 天候や自然災害などの不可抗力が原因の場合、遅延しても目的地の空港に到着すれば、航空会社としては責任を果たしたことになるのが原則です。そのため、台風の影響で目的地の空港への到着が遅れた場合には、原則として航空会社に何らかの法的請求をすることはできません。

欠航した場合であっても、航空券の払戻し以上の請求は難しいでしょう。たとえば、台風の影響で欠航になった場合、欠航になった分の航空券の払戻しは可能ですが、欠航になったために支出せざるを得なかった宿泊費などは請求できないと考えられます。

もっとも、機体のエンジントラブルなど、航空会社側の都合により欠航・遅延した場合には、それによって余分に生じた宿泊費や交通費を(合理的な金額の範囲で)請求できる可能性があります。請求には、領収書の提示などが必要と考えられますので、きちんと取っておくようにしましょう。

また、航空会社によっては見舞金が支給されることがあるため、支払条件や請求期限をよく確認しておくことをおすすめします。

航空券の予約時に、欠航・遅延があった場合の補償内容や条件をすべて確認するのは現実的ではありませんが、本来受けられる補償やサービスはしっかりと受けられるようにしたいものです。いざトラブルが生じた際は、すぐに補償内容や必要書類について航空会社に確認しましょう。

Q. 海外旅行で飛行機に預けた荷物がなくなった場合(ロストバゲージ)、損をしない交渉術は?

空港での荷物受け取り
A. 到着地の空港で預けた荷物が見当たらない場合には、すぐに航空会社の職員に報告してください。職員が捜索しても荷物を見つけられなかった場合には、荷物がなくなったことについての報告書を作成します。

通常、航空会社から補償を受けるためには、そういった書類が必要なうえ、一定期間内に荷物の紛失について申告しなければなりません。

そして、補償の範囲はモントリオール条約が適用されるかどうかによって大きく異なります。日本も締約国であるモントリオール条約は、基本的に出発地と到着地の空港がともにモントリオール条約の締約国である場合の国際運送に適用されます。

たとえば、同条約が適用される場合、会社の手荷物責任限度は、旅客1人当たり1,288SDRが上限とされています(2024年2月現在)。SDRとは、簡単に言うと全世界共通の通貨単位のことで、毎年変動しますが、2024年1月時点では、1SDR=184.7218円とされています。

つまり、184.7218円 ×1,288=約237,921円が補償の上限です。

もっとも、航空会社によって補償の範囲や条件が異なる場合があるため、職員に詳細を確認することが大切です。航空会社の約款を確認しても良いでしょう。

また、基本的に交渉次第で補償内容が変わるということはありませんが、手続に不備があれば補償を受けられなくなるかもしれないため、万が一、ぞんざいな対応をされたとしても、気後れせず理解できるまで尋ねましょう。

Q. 海外旅行で予約していたホテルが倒産していた!まさかの事態でどうすればいい?

海外旅行で予約していたホテルが倒産のイメージ
A. 国内の旅行会社に、ホテルの手配も含めて任せていた場合を想定して回答します。

まずはホテルを手配した旅行会社に連絡し、代わりのホテル手配するように頼みましょう。しかし、手配が間に合わなければ代わりのホテル代をいったんは自分で支払わざるを得ません。

そのような場合、旅行会社との契約内容にもよりますが、余分に生じたホテル代や、予約していたホテルに泊まれなかったせいで生じた費用(※)は、あとから請求できる可能性が高いと考えられます。

※具体的には、実際に泊まることとなったホテルへの交通費などです。ただし、合理的な範囲の金額に限られ、実費を無制限に請求できるわけではありません。

到着したら泊まるホテルがないなんて、「旅行自体が台無し……」という気分になると思いますが、残念ながら慰謝料などの請求は難しいでしょう。

[協力]
アディーレ法律事務所

[All photos by Shutterstock.com]

TABIZINE編集部

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