掲載された本記事におきまして、キャセイパシフィックのビジネスクラスを「アリア・スイート」と紹介する間違いがございました。お詫びして訂正いたします。読者の皆様ならびに関係各位に多大なご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
ラウンジ|香港国際空港「ザ・ピア」ラウンジで過ごす特別な時間
キャセイパシフィック航空のホームグラウンドである香港国際空港。ビジネスクラス利用者がアクセスできる「ザ・ピア(The Pier)」ラウンジは、世界的にも高い評価を受ける空港ラウンジのひとつです。
ラウンジに足を踏み入れると、落ち着いた木のインテリアと間接照明が広がり、まるで高級ホテルのロビーのような雰囲気に包まれています。ダイニングエリアでは点心や麺類などの温かい料理をオーダー形式で楽しめ、バリスタが丁寧に淹れてくれるコーヒーも魅力。
必見!マストイートなヌードルバー
注目したいのが、奥に構えるヌードルバー。オーダーごとに調理される香港スタイルのワンタン麺や担々麺などが人気で、茹でたての麺に風味豊かなスープが絡みます。
メニューは以下です。
- 【Noodle soup】
- Wonton noodles(ワンタンメン)
- Dan dan mien(タンタンメン)
- Tomato broth rice vermicelli(トマトスープを使ったビーフン)
- 【Hong Kong style roasted meat】
- Barbecued pork rice (バーベキューポークライス)
- Roasted crispy pork rice(ポーククリスピーライス)
- 【Dim sum】
- Chicken siu mai(チキンシューマイ)
- Vegetable dumpling (野菜餃子)
- Malay brown sugar sponge(中華風蒸しパン)
人気メニューは濃厚なゴマだれの担々麺。思った以上にドロッとしたとろみのスープは、細い麺に汁が絡まり濃厚な味を堪能することができます。筆者のおすすめは、ここにご飯を入れること。クリスピーポークライスを頼んでご飯を汁に入れて、クリスピーポークを付け合わせのおかずにすると、最高においしくてやみつきになりました。

余ったタレにご飯を入れる様子
「香港式魚蛋米粉(フィッシュボールライスヌードル)」も人気のメニュー。さっぱりした味わいの中にも出汁の旨みが広がります。ラウンジでここまで本格的な麺料理を味わえるのは、キャセイならではの魅力です。
セルフでアフタヌーンティーしちゃう?ティーハウス
ヌードルバーの奥にあるのが、静かにお茶を楽しめるティーハウス。ここもぜひ立ち寄りたいエリア。照明を落とした落ち着いた空間で、専任のスタッフが淹れてくれる高品質な中国茶を味わうことができます。使われているのは2004年にイギリスで創設された英国高級紅茶ブランド・JINGです。常時8種類ほど扱われており、茶器に注がれた温かなお茶の香りが、心と体をじんわりとほぐしてくれるのを感じました。スマートフォンを手放し、旅のスタートを五感で味わう贅沢な時間が、ここにはあります。
またこちらには香港といえばのエッグタルトやおやつが提供されているので、マストチェックです。

ティーハウスの様子
ラウンジにピザ窯!?
他にもバーや、洋食を提供するゾーンがあり、バーでは機内では飲めない特別なドリンクも提供しているので要チェック。洋食を提供するゾーンでは、ピザ窯もあり中華だけでなく本格的な食事を提供してくれるラウンジです。早めにチェックインして堪能したくなりますね。
6階 ターミナル1 65番ゲート付近
営業時間 5:30〜00:30
キャセイパシフィックのビジネスクラスとは?
今回搭乗したのは、キャセイパシフィック航空のビジネスクラス。機材はボーイング777型機(777-300ER型機)です。ビジネスクラスの一部では「空飛ぶ美術館」とも言われる「アリア・スイート」を導入。筆者が乗ったボーイング777型機も順次リニューアルされるそうです(アリア・スイートかどうかは「77J」(777‑300ER改修機)と記載があることを確かめましょう)。これから、ますます進化に注目なエアラインです。
キャビンに足を踏み入れると、落ち着いた間接照明の中で広々とした座席が。帽子やジャケットを別で預かってくれるとCAさんからすぐ声かけがあるなど、細かな配慮がありがたい環境です。リラックスできるスペシャルな時間のはじまりです。
特長は、半個室のようなドア付き設計。座席に座ると通路を挟んで隣の方の顔や存在を感じることのない設計で、自分だけの静寂空間が完成。見た目の美しさだけでなく、心理的な快適さを兼ね備えています。
1-2-1配列の座席はすべて通路に直接アクセス可能で、各シートにはしっかりとした仕切りが設けられており、隣の人の顔が見えないなどプライバシーが確保されています。また中央席の2列は仕切りが可動式になっているため、2席を1つの個室のようにすることもテーブルスペースを共有することも可能。家族・友人の様子を伺いながら使用できるのは便利です。
シートと設備の充実度――空の上の“ベッドルーム”
シートはフルフラットに対応しており、長距離のフライトでも快適に眠れる仕様です。ヘッドレストやランバーサポートの調整が細かくできるほか、サイドテーブルにはワイヤレス充電機能が搭載され、PCやスマートフォンの使用にも便利な設計になっています。アメニティはイギリスのブランド・Bamford(バンフォード)です。
エンターテインメントは18.5インチの大型スクリーンで、映画や音楽などのコンテンツが充実。Bluetooth接続にも対応しており、手持ちのワイヤレスイヤホンを使用できるのが嬉しいポイントです。他にもコンセントやUSBポートも複数備えられており、出張での利用にも最適だと感じました。
香港発ならではの機内食と、きめ細やかなサービス
離陸後は、前菜・メイン・デザートから成るコーススタイルの機内食が提供されました。事前オーダーをすると、メニューが豊富なのであらかじめ申し込みしておきましょう。今回は香港発のフライトということもあり、中華メニューを中心に選んでみました。
- Wok fried seafood in lobster broth
crispy and steamed rice, spring onions, ginger
というロブスターを使われているおこげ入りのリゾット! サーブされたシャンパンと合わせると機内食とは思えないほど贅沢な時間に。
他にもボリューミーなチーズバーガーなど、洋食も豊富!
さらに感動するのは、デザートの豊富さ。フレッシュフルーツやイチゴとルバーブを使ったタルトはミニパフェのようになっています。豆腐タルトも気になったのですが、豆乳のような甘みを感じる固めのムースタルト。おいしくて機内食を食べすぎた胃には優しい甘さで癒やされました。

豆腐タルト

筆者が搭乗した際のメニュー 香港→フランクフルト路線

筆者が搭乗した際のメニュー 香港→フランクフルト路線
ドリンクの種類も豊富で、シャンパン、白ワイン、赤ワインをはじめ、カクテルの提供も! マストで飲んでおきたいのがキャセイパシフィックオリジナルのクラフトビール! なんとキャセイでビールを作っているのです。ペールエールタイプのビールです。こちらはラウンジでも缶ビールとして飲めますが、せっかくなら高度35,000フィートの空の上で楽しんでみては?
空の上の個室として――ひとときの自由時間
食事を終えたあとは、照明を落とし、180度のフルフラットにしたシートで映画を見たり、読書をしたり。誰にも邪魔されない自分だけの空間に。また温かいお布団も備え付けてあり、機内特有の寒さを感じることもなく、本当に自分のベッドでくつろいでいるかのような快適なフライトでした。
香港発なので、日本語対応の映画は少なかったのですが、エンターテイメントよりも、ビジネスクラスの体験が唯一無二。ぜひ座席でのスペシャルな時間を堪能してみては?
旅そのものを特別な体験に変える、キャセイパシフィック航空の香港発のビジネスクラス
今回のフライトで感じたのは、キャセイパシフィック航空が提供する「移動を超えた体験」の豊かさでした。ラウンジでのひとときから、ビジネスクラスの座席での静かな時間、そして機内食に至るまで、そのすべてが丁寧に設計されており、旅そのものをラグジュアリーなひとときへと変えてくれます。
またせっかくラウンジ体験をするならば【香港発のビジネスクラス利用がおすすめ】と感じました!
https://flights.cathaypacific.com/ja_JP/flying-with-us/inflight-dining.html