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あわら湯のまち駅
福井県内の有名観光スポットや、金沢からも近く、北陸旅行の拠点としても便利なあわら温泉。
あわら温泉の湯めぐりで基点となるのは、えちぜん鉄道三国芦原線の「あわら湯のまち駅」です。福井駅から三国港方面行きの電車に乗れば、約40分で到着することができます。レンガ造りの平屋建ての駅舎はレトロなムードを漂わせながら、温泉街の玄関の役割を果たしているようです。
あわら温泉情報処「おしえる座ぁ」
あわら湯のまち駅の駅舎内にある、あわら温泉情報処(観光案内所)の「おしえる座ぁ」。温泉街や旅館の情報があふれ、関西の奥座敷の魅力を知り尽くすことができます。
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あわら市周遊のレンタサイクル「あわらぐるっとレンタル」のレンタルスポットでもあります。電動アシスト自転車が1,000円/日(税込)でレンタルOK。台数が限られているので事前予約がおすすめです(土・日・祝日のみ)。
インパクト抜群の桶ヘルメットは少し重さがあるので、写真撮影用くらいにするのがおすすめかもしれません。桶ヘルメット以外のヘルメットも、もちろん用意されています。
https://awara-gurutto-rental.com
施設にはあわら温泉のお土産も勢揃いし、あわらおもてなしキャラクターの「湯巡権三」グッズ、1日30個限定のこだわり「蒸っしゅプリン 1個430円(税込)」などの特産品も並んでいます。
あわら市温泉1-1-1 えちぜん鉄道あわら湯のまち駅舎内
0776-77-1877
8:30~17:15
定休日:12/31~1/3
温泉発祥地公園
©︎Hitoshi Obayashi
あわら温泉の歴史は1883年から始まります。一人の農民が灌漑用の水を求めて、水田に井戸を掘ってみると突然、約80度の塩分を含んだ温泉が湧き出してきたのです。芦原温泉発祥之地は公園として整備され、入口には石碑が建てられています。
湯~わくDori
温泉の発見に驚いた村人たちが地面を掘ると、いたるところに温泉が湧き出しました。現在は74本に限定しているようです。あわら湯のまち駅の北西に伸びるメインストリートの「湯~わくDori」を中心に、20軒前後の温泉宿が軒を連ねています。偶然のできごとから、大きな温泉街に発展したことに驚かされることでしょう。
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福井県あわら市温泉4丁目
湯のまち広場
湯のまち広場の芦湯 ©︎TABIZINE編集部
湯のまち広場は、あわら湯のまち駅と「湯~わくDori」を繋ぎながら温泉情緒を漂わせています。中央の芝生広場を芦湯、伝統芸能館、湯けむり横丁、藤野厳九郎記念館などのバラエティ豊かな施設が四方を取り囲んでいるのです。
恐竜博士さん
恐竜博士さんのいる広場のベンチは、イルミネーションも設置。足湯のライトアップや湯けむり横丁の赤ちょうちんとともに夜も楽しめるフォトスポットです。
福井県あわら市温泉
芦湯(足湯)
湯のまち広場の西側にあるのが芦湯(あしゆ)です。総ひのき造りの建物からは、気品がこぼれ出てくるように感じられます。
中に入ると、石を敷きつめた床に目を見はります。現在はもう採掘されていない、福井県の足羽山一帯の笏谷石(しゃくだにいし)を使用。しかも、2種類の泉質の異なる源泉をかけ流しで、5つの浴槽にひくという充実ぶりです。
©︎TABIZINE編集部
足を温めるだけの足湯ですが、予想外の長い時間を過ごしてしまうかもしれません。浴槽を囲む明かり取りのステンドグラスには、梅や花菖蒲、芸妓が描かれ和テイストです。夜間には点灯され、浴槽から湧き上がる湯けむりに情緒豊かな彩りを添えます。芦湯は足湯施設なのですが、多彩な趣向が凝らされ、足ばかりでなく心もリラックスさせてくれるようです。
芦湯前と広場内には、フォトスポットとしてレインボードアも設置。どこでもドアのように使って撮影すると、面白いショットが撮れますよ。
福井県あわら市温泉1-203(あわら温泉湯のまち広場内)
0776-78-6767(あわら市観光協会)
7:00~23:00
年中無休・無料
「あわら市」ホームページ:https://www.city.awara.lg.jp/annai/7200/kankoshisetsu/p004987.html
伝統芸能館
湯のまち広場の北側には、芦原芸妓の公開練習場として活用されている伝統芸能館が建っています。予約が必要ですが、芸妓、舞妓の変身体験や、芸妓とのお座敷遊びなどの体験をすることができます。艶やか衣装や踊りには「粋」の世界が感じられ、日本の伝統文化が身近なものになることでしょう。
福井県あわら市温泉1-203(あわら温泉湯のまち広場内)
0776-78-6767(あわら市観光協会)
定休日:年末年始(12月28日~1月3日)
「あわら市」ホームページ:https://www.fuku-e.com/spot/detail_1231.html
湯けむり横丁
湯のまち広場の南側に接するのは、あわら温泉屋台村の湯けむり横丁です。入口に並ぶ赤提灯にノスタルジックな趣が感じられます。
横丁には、串揚げ、手羽先、鉄板焼き、中華、ホルモン焼、ラーメンなど8店舗ほどの屋台が並びます。いずれの店舗も9席程度の小ぢんまりした規模です。店のマスター、観光客、地元の人々が集うと、屋台の中にはアットホームな雰囲気で包まれます。
福井県あわら市温泉1-207(あわら温泉湯のまち広場内)
営業時間:店舗ごとに異なる
定休日:店舗ごとに異なる
「湯けむり横丁」公式サイト:https://yukemuriyokocho.com/
藤野厳九郎記念館
湯のまち広場の東側に建つのは、藤野厳九郎記念館です。藤野厳九郎は、現在の東北大学医学部の前身である仙台医学専門学校の解剖学教授を務めた後に、あわら市に住み医師として診療にあたりました。仙台医専時代には、最初の中国人留学生であった魯迅の指導を行っていたのです。記念館の正面玄関には2人の銅像が並んでいます。
魯迅は学業半ばで退学し小説家に転身しました。小説集『朝花夕拾』の中の自伝的短編小説『藤野先生』には、藤野厳九郎との師弟を超えた交わりが記されています。
福井県あわら市温泉1-203
0776-77-1030
9:00~18:00
定休日:毎週火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
「あわら市」ホームページ:https://www.city.awara.lg.jp/annai/7200/kankoshisetsu/p000263.html
「関西の奥座敷」あわら温泉を湯めぐり
「関西の奥座敷」とも呼ばれるあわら温泉は、町全体に温泉情緒が漂っています。えちぜん鉄道三国芦原線のあわら湯のまち駅の徒歩圏内に、様々な施設が凝縮しています。露天風呂に浸かった後に、浴衣姿に下駄ばきで温泉街をそぞろ歩きしたいものです。
チェックイン前に浴衣deまち歩き体験を利用して、湯~わくDoriを散策するのもおすすめです。
料金:2,000円(2024年3月31日まで)
2024年4月1日~価格改定:3,000円
【料金に含まれるもの】 浴衣(下駄・巾着・髪飾り含む)レンタル・着付け・足袋・おやつクーポン(2枚)・荷物お預かり
営業時間 10:00~(16:30までに浴衣を返却)
申込人員:浴衣は2名から受付OK
集合場所:福井県あわら市温泉1丁目203 あわら湯のまち広場内「伝統芸能館」
問い合わせ
観光全般に関しては「あわら市観光協会」公式サイト:https://awara.info
0776-77-1877(あわら湯のまち駅観光案内所)
宿泊施設に関しては「芦原温泉旅館協同組合」
公式サイト:https://www.awara-onsen.org
0776-77-2040(芦原温泉旅館協同組合)
画像提供:あわら市観光協会