「バイキング」
日本では一般的に見られる「バイキング」。もし外国人がバイキングのレストランに入ったら、王冠や剣、そして戦利品である宝石を探すかもしれません。なぜなら、バイキングとは「Viking:海賊」を指す言葉だからです。したがって、「バイキング料理」とは「略奪品から持ち帰った料理」のことです。外国人には「ビュッフェ」という言葉で説明すると理解しやすいでしょう。
「ワンピース」
女性のファッションで非常に人気のある「ワンピース」。もし外国人に、「結婚式に素敵なワンピースを着て出席するつもりです」と言ったとしたら、彼らからは奇妙な人と見られるかもしれません。「結婚式に水着を着て行くの?」と。そうです、「ワンピース(one-piece)」は本来、水着や子ども服などのオールインワンの衣類を指します。
「マンション」
外国人と約束して、「今度は私のマンションに遊びに来て」としましょう。後日、外国人が遊びに来たとき、彼らは失望するかもしれません。「君は嘘をついたのか」と尋ねるかもしれません。そう、「マンション=mansion」は本来、個人の超豪華な邸宅を意味します。外国人はおそらく大理石のお風呂やプールを期待しているでしょう。
「マイペース」
外国人に対して「あなたはマイペースですね」と言っても、彼らには理解されないでしょう。日本では、特に集団行動の規律が尊重されるため、「マイペース」が持つ少し批判的なニュアンスが暗黙の了解として存在しますが、外国人には到底理解できません。
「コンセント」
外国人に対して、「コンセント貸して!」と言っても、永久にコンセントを貸してくれることはないでしょう。「コンセント=consent」は「同意」「承諾」の意味です。実際のコンセントは「outlet」や「socket」を使います。親しい友人なら、ノリで笑顔になってうなずいてくれるかもしれませんね。
「ホッチキス」
同じく「ホッチキス貸して!」と言っても永久に出てくることはありません。ホッチキスは英語では「ステープラー」です。そしてホッチキスはアメリカから日本に初めてホッチキス(ステープラー)を輸入した会社名なのです。そのため、「ホッチキス買いたい」は、「トヨタ買いたい」ぐらいのインパクトがあるということですね。
「ホッチキス貸して!」と言っても同様です。英語ではホッチキスは「ステープラー」と呼ばれています。ホッチキスは、日本に初めてホッチキス(ステープラー)を輸入した会社の名前です。そのため、「ホッチキス買いたい」は、「トヨタ買いたい」ほどのインパクトがあると言えるでしょう。
「ベビーカー」
外国人の家に赤ちゃんと一緒に遊びに行って、「ベビーカーはどこに置いたらいい?」と尋ねてみましょう。すると彼らは目を輝かせて「それは何だ!? ぜひ見せて!」と大喜びするでしょう。実は、ベビーカーは「car」つまり「車」の意味です。しかし、実際にベビーカーを見せると、「あれ、ただのstroller(ストローラー)だったのか。時間が無駄になった」とがっかりされるかもしれませんね。
「ナイーブ」
外国人に「君はちょっとナイーブなところがあるよね」と言った場合、おそらく怒られるでしょう。もしかしたら繊細で傷つきやすい性格を意図してのことかもしれませんが、外国人にはそう理解されません。「ナイーブ=Naive」は「世間知らず、鈍感、考えが甘い人」などを意味しています。特にあなたが若者で、長老のような人に「ナイーブですね」と言ったら激怒必至です。
「リベンジ」
外国人に「今日は負けたけど、またいつの日かリベンジしてやるからな!」と言った場合、外国人は毎晩安眠できなくなるかもしれません。なぜなら「リベンジ=revenge」とは「復讐」や「報復」を意味する言葉であり、「借りを返す」ような意味では使われません。ただのゲームだと思っていたのに、負けた相手から「いつか復讐してやる」と言われたら、怖くて眠れなくなるかもしれません。
「ドンマイ」
外国人が何かに失敗しているのを見て、「ドンマイ、ドンマイ」と優しく声をかけてあげたとしましょう。そうすると外国人は「なんでわざわざ声をかけてきたんだ?」と疑問に思うことでしょう。
「ドンマイ」は「(I) don’t mind」に聞こえ、「私は構わない」「気にしないよ」と言った意味になります。そうです、つまり失敗した人に対して「私は気にしない」と言われても何も慰めにはなっていないのです。ドンマイ!
いかがでしたか? 日本で普通に使われているメイドインジャパンの英語の数々をご紹介してきました。日本人同士では問題ありませんが、外国人と話すときは、うっかり使わないようにしてくださいね。
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FUTA ライター
IT会社を経てフリーへ転身。趣味は旅と音楽と読書。人が生み出すクリエイティビティが好き。世界の歴史や文化を学びつつ、現在の様々なトレンドをウォッチしています。いつでも旅心を忘れないのがモットー。密かに世界一美味しいコーヒーを探してます。
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