【日本三大バームクーヘン】治一郎・クラブハリエ・もうひとつは?歴史やおすすめ商品も紹介

Posted by: あやみ

掲載日: Apr 21st, 2024

バームクーヘン(バウムクーヘン)は、ドイツの代表的なお菓子のひとつで、木の幹に似せてつくられるのが特徴です。バター、砂糖、卵、小麦粉、コーンスターチなどを混ぜた生地を長い木の棒に薄く塗りつけて火の上で回転させ、表面に焼色をつけながら焼くを繰り返します。日本初のバウムクーヘンは、「ユーハイム」の創業者であるカール・ユーハイムが1919年に焼いたといわれていますが、いまはさまざまなメーカーによる個性豊かなバームクーヘンを味わうことができます。今回は、日本三大バームクーヘンに数えられる治一郎・クラブハリエ・銀座ねんりん家、それぞれの特徴と歴史、おすすめの商品をご紹介します。

バウムクーヘンのイメージ
©️Shutterstock.com
 

職人が試行錯誤を重ね誕生した、しっとり&ふわふわ食感の「治一郎のバウムクーヘン」


1933年に静岡県浜松市でパン・菓子の製造卸の会社として創業した「ヤタロー」が、2002年に販売を開始したのが「治一郎のバウムクーヘン」です。

「治一郎のバウムクーヘン」は、同社が大手に真似できない、オンリーワンの商品を作ることを目標としたときに、下請けの会社で作っていたバウムクーヘンに目をとめたのがはじまりです。当時のバウムクーヘンはパサパサしていて飲み物がないと食べづらいのが一般的でした。

そこで、しっとりとしたバウムクーヘンの開発に注力。職人が試行錯誤を重ね、100回超の試作をへて、誕生したのが「治一郎のバウムクーヘン」です。

なぜ“治一郎“というブランド名がつけられたかといえば、当時の職人たちのひたむきなものづくりに対する精神に敬意を示すために、職人のひとりの名前をとって「治一郎」と名づけたそうです。

そんな職人たちの最高傑作といえるバウムクーヘンは、フォークで切った瞬間からしっとり感が伝わってきます。そして一口頬張ると、スポンジケーキのようにフワッとしていることに驚かされるはず。

うすくレアな層を重ねて作り上げられていることに加え、卵黄と卵白の特徴を最大限に引き出す独自の製法により、しっとり感を失わない、ふわふわなバウムクーヘンに仕上げているそうです。

まずは「治一郎のバウムクーヘンカット」(税込330円)をお近くの店舗で購入して試してみてくださいね。思わず誰かにおいしさを伝えたくなりますよ。

なお、高さ約4cm、8cmのバウムクーヘンは、公式オンラインショップで購入することも可能です。


バウムクーヘンのほかにも、特殊製法によって作られたデニッシュに、北海道産の生乳から作られた無塩バターをたっぷり塗り込み焼き上げた濃厚な味わいのビスコットや、厳選された原材料を使い、こだわりの製造方法で作られた、なめらかなガトーショコラといったお菓子も展開。

2024年4月17日(水)にオープンしたイイトルミネ新宿店では、治一郎ならではの”しっとり食感”が特徴の限定商品「治一郎のマフィン」も販売されています。詳しくは現地ルポで紹介!


 

治一郎
公式サイト:https://jiichiro.com/

昔ながらの製法を守りながら職人が丹念に作り上げる「クラブハリエのバームクーヘン」


滋賀県近江八幡市の老舗和菓子舗「たねや」は、1951年10月に洋菓子部門を立ち上げ、洋菓子の製造を始めます。そして、洋菓子部門が独立して、1995年にクラブハリエとなり、1973年10月にバームクーヘンの製造をスタート。以来、百貨店への出店を通して、バームクーヘンの一大ブランドに成長しました。

クラブハリエのバームクーヘン作りは、すべての工程に手塩をかけています。そのため、職人はバームクーヘンの基本材料のひとつである新鮮な卵の吟味を1日3~5万個も行っているそう! さらにバームクーヘンの焼き加減は、職人の指先によって確かめられています。

このように昔ながらの製法を守りつつ、丹念に作り上げるため、経験豊かな菓子職人であっても、クラブハリエのバームクーヘンを焼けるようになるになるまで3~5年はかかるそうです。

クラブハリエのバームクーヘンの魅力は、ふわふわしっとりしていて、口の中ですーっと溶けるような食感です。素材への徹底したこだわりを感じますよ。

おすすめの商品は、手のひらに乗るサイズの「バームクーヘンmini」。うれしいことに1個(税込519円)から購入可能です。数量限定のドイツ・ドレスデン地方発祥の濃厚なベイクドチーズケーキ「アイアシェッケ」もぜひ味わいたい一品です。4層仕立てで見た目もきれい。贈り物にも喜ばれそうですね。


また2015年にオープンした、たねや クラブハリエのフラッグシップ店「ラ コリーナ近江八幡」は自然とお菓子を一緒に楽しめるスポット。まるでおとぎ話の世界に入り込んだかのような世界観のなか、バームクーヘンを作る工程を見学できたり、「たねや」と「クラブハリエ」のお菓子を味わえたりしますよ。

「ラ コリーナ近江八幡」ついて詳しくは、現地ルポで紹介しています。


 

クラブハリエ
公式サイト:https://clubharie.jp/

繊細で豊か、香り高い食感と旨味がたまらない「銀座ねんりん家のバームクーヘン」


「東京ばな奈」や「チューリップローズ」などで有名なグレープストーンが手がけるバームクーヘン専門店「ねんりん家」のバームクーヘンは、ベーシックで素朴な味わいの焼き菓子としてヨーロッパで誕生したバームクーヘンを日本人向けに繊細で豊か、香り高い食感と旨味に独自に進化させました。

しかし、材料や配合、焼き加減をとことん追求したものの、なかなか感動するような味わいに辿り着くことができず、失敗を繰り返したそうです。

その結果、乾燥した熱で蒸らし焼きできる窯が必須だという結論に達し、そのような窯を一から造り出し、ようやく求めていた味わいのバームクーヘンが完成したといいます。


ねんりん家のバームクーヘンは、皮はカリッ、中はしっとりしたフランスパンのような食べ心地の「マウントバーム しっかり芽」と、ふっくらジューシーなバームクーヘンのカステラ「ストレートバーム やわらか芽」の2種類。

両方食べたい! と思った方もいるでしょう。そんな方に朗報です。近くに店舗がなくても、通販でミニサイズを1個から購入可能です。

フランス産ゲランドの塩を使用した、香ばしいキャラメル味の「マウントバーム 塩キャラメル」や、丸久小山園の宇治抹茶を使用した「マウントバーム お抹茶」といった季節限定商品もあります。

東京限定のカリッとした食感のクルミがのった飴色にきらめく「バウムブリュレ~くるみがけ~」は大丸東京店でしか販売していないため、プレミア感がありますね。誕生日や記念日のケーキとしても活躍してくれそうです。

大丸東京店では、店内厨房で仕上げる「バームクーヘン[あん生サンド]」も限定販売。昼と夕方の1日2回限定発売で連日完売御礼の人気商品です。実食ルポで詳しく紹介しています。


 

銀座ねんりん家
公式サイト:https://www.nenrinya.jp/

[参考]
テレ東|ビジネスに永遠はない!変幻自在で挑む 大胆サバイバル戦略

PROFILE

あやみ

Ayami ライター

フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。

フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。

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