【3万灯の光が照らす幻想的な光景】靖國神社「みたままつり」開催中！美しき夏の風物詩を現地からルポ

靖國神社で開催中「みたままつり」

東京の夏の風物詩

東京・九段の靖國神社で、2024年の7月13日～16日まで行われている「みたままつり」。

東京のお盆にあたるこの時期、戦歿者の慰霊のため、大小3万灯を超える献灯や、各界の名士が手掛けた懸雪洞（かけぼんぼり）が掲げられ、境内が華やかに彩られます。

その歴史は1947（昭和22）年までさかのぼり、2024年で77回目の開催。長らく東京の夏の風物詩として親しまれてきました。

今回はそんなみたままつりの初日にお伺いしました！

3万灯以上の献灯が美しく照らす境内へ

夏の日も落ちはじめた18時ごろ、靖國神社に到着。すでに境内は多くの人でにぎわっています。

しばらくすると日が完全に落ちて、献灯の暖かな光に包まれた参道は、圧巻の光景！

外苑には約1万灯の大型献灯が参道の両脇に掲げられ、境内と夜空をあたたかく照らしています。

内苑一帯に掲げられるのは、約2万灯の小型献灯。光の回廊のようで幻想的でした。

各界の著名人による「懸ぼんぼり」や、著名俳人による「献句ぼんぼり」も鮮やかで見ごたえがあります。

今だけの特別な参拝も可能

みたままつりの期間中には、拝殿と本殿の間の中庭（ちゅうてい）での参拝も可能となっています（玉串料：1,000円）。

こちら、普段は立ち入ることのできない御神域とのことですので、この機会に特別な参拝をするのもおすすめ。

筆者も中庭で参拝させていただきましたが、お祭りの賑わいから少し離れて、灯りに照らされた本殿には厳かな雰囲気が満ちていました。

中庭参拝の授与品として、こちらの「こすずまもり」もいただけますよ。

日本全国のお祭りが集合！　

東北の夏の風物詩

日本各地から多くの催しが奉納されるのも、みたままつりならではの魅力。全国の夏の風物詩を、東京にいながら体感することができるんです。

靖國神社の正門である神門には、宮城県仙台市の「宮城縣護國神社」から奉納された、仙台の七夕飾りが。風になびく吹き流しが、鮮やかに出迎えてくれます。

同じく東北の「弘前ねぷた」や「湯沢絵灯篭」も、「全国有名灯篭展」として展示。

©靖國神社

展示されるだけでなく、15日の19時からは、東京ねぶた連合会による奉納も。笛や太鼓の音とともにねぶたと呼ばれる大きな灯篭をのせた山車が境内を練り歩く、本場さながらの迫力ある催しを見ることができますよ！

多くの催しも開催中！日程はこちら

©靖國神社

みたままつり期間中にはほかにも、「阿波踊り」などの奉納に加え、歌謡公演やコンサートなどの開催も。

筆者が訪問した13日には「みこし振り」が開催。大きなかけ声とともに、お神輿を勢いよく振りながら参道を進む様子は熱気に溢れ、見ごたえ抜群でした！

14日以降の予定は以下となっています。

キッチンカーの出店や盆踊りの盛り上がり

外苑の「憩いの庭」・中央広場には、キッチンカーも。かき氷からタコスまで、10店舗ほどが出店していました。ただし境内での酒宴は禁止ですので、ご配慮くださいね。

同じく外苑、大村益次郎の銅像周辺では、みたままつりの期間中は毎日、「納涼民踊の集い」として盆踊りも開催。

こちらにはどなたでも参加可能とのこと。どこか懐かしい音頭にのって、老若男女、外国から来た方まで、輪になって楽しんでいました！

夏の訪れと歴史を感じられる「みたままつり」へ！

参拝時の注意事項をチェック

期間中、例年約15万人ほどが参拝される「みたままつり」。筆者訪問時にはあいにくの小雨ながらも、大変盛況でした。

参拝時の注意事項として、参拝者駐車場（70台・料金：30分300円）は大変混み合いますので、公共の交通機関をご利用ください。

公式サイトに記載の注意事項も、あわせてご確認くださいね。

期間は7月16日まで・ぜひ訪れてみて

幻想的な明かりに照らされる靖國神社「みたままつり」。夏の訪れとともに、平和への思いも感じることができました。

開催期間は16日まで！ 今だけの特別な光景となっていますので、この機会にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

 

 

[Photos by ぶんめい]
※価格はすべて税込です。
※2024年7月13日時点の情報です。