「江戸きものLOOKBOOK」が開催
江戸の人々のファッションへの関心
江戸時代、着物は人々が日常的に、簡単に着られるカジュアルウェアでした。その注文に用いられたのが、たくさんの着物のデザインを載せた「雛形本」です。
江戸時代前期から中期にかけては、経済力をつけた町家の女性たちがもっとも華やかな着物を着て、お互いに自慢しあった時代でした。元禄期だけでも23冊あまりの雛形本が刊行され、ファッションへの関心の高さがうかがえます。
バーチャルで着物を注文・試着!
2024年7月23日~9月23日、東京国立博物館本館特別3室で開催される「江戸きものLOOKBOOK」は、「雛形本」をもとに、特別な着物をバーチャルで注文・試着できるデジタルコンテンツ。
当時の人々と同じように、自分だけの着物を注文し身にまとうという鑑賞体験を通して、洋服を選ぶように江戸の着物を楽しむことができます。
「江戸きものLOOKBOOK」の期間中、本館2階、10室では江戸時代の裕福な町人女性がまとっていた着物や帯を、当時の浮世絵や髪飾りとともに展示とのこと。
江戸の人々がどんな風にトータルコーディネートをしていたのか想像しながら鑑賞できますよ。
「江戸きものLOOKBOOK」体験の流れ
会場限定のLOOKBOOKで江戸のトレンドをチェック
会場内には、江戸時代に発行された着物のデザインブック「雛形本」をイメージしたLOOKBOOKが展示。まずは江戸のトレンドをチェック!
東京国立博物館所蔵の着物を自分だけの1着にアレンジ
デジタル着用体験ができる着物は、東京国立博物館所蔵の名品「小袖 黒綸子地波鴛鴦模様」「振袖 白縮緬地梅樹衝立鷹模様」の2種類。
どちらかひとつを選び、タブレットでメインカラー、ポイントカラーを変更すると、自分だけの1着にアレンジすることができます。
着物をバーチャル試着
タブレットでアレンジした着物が86インチの4Kモニターに投影され、バーチャルで着物を試着!
さらに、指定されたポーズをとると、選んだ着物の注目ポイントを聞くこともできます。体験の最後には、スマホで着物姿での写真撮影が可能ですよ。
オリジナルステッカーのプレゼントも
2024年7月23日~8月25日の期間中ウェブアンケートに回答すると、展覧会オリジナルステッカーをプレゼントしてもらえるとのこと。
また、2024年8月27日~9月23日には、着物・浴衣を着て会場を訪れた方が、オリジナルステッカーをもらえます。
ステッカーは全部で3種類。どんなステッカーがもらえるかは当日のお楽しみです(なくなり次第配布終了)。
開催場所:東京都台東区上野公園13-9 東京国立博物館 本館1階特別3室
期間:2024年7月23日~9月23日
時間:9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)※毎週金曜日と土曜日は夜19:00まで開館
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日または休日の場合は開館し、翌平日に休館)
料金:総合文化展観覧料(一般:1,000円/大学生:500円/高校生以下および満18歳未満、満70歳以上:無料)もしくは特別展観覧料(観覧当日に限る)
公式サイト:https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=2664