【世界で最も有名な古代遺跡「ギザの三大ピラミッド」】いまだに解明されていない謎4つに迫る!

Posted by: あやみ

掲載日: Jul 31st, 2024

エジプトの首都カイロ近郊の都市ギザには、世界遺産「ギザの三大ピラミッド」があります。この3基のピラミッドは、古代エジプトのクフ王、カフラー王、メンカウラー王のものとされており、これらは北東から南西に向かってほぼ一直線上に並んでいるのが特徴です。今回は、そんな世界で最も有名な古代遺跡といえる「ギザの三大ピラミッド」の謎に迫ります。

ギザの三大ピラミッド トップ画像

古代エジプトの最初の首都につくられた「ギザの三大ピラミッド」

ギザの三大ピラミッド と船
※画像はイメージです

ギザの三大ピラミッドがある場所は、カイロ南方にあった古代エジプトの最初の首都「メンフィス」にあたります。

紀元前2550年ごろ、ギザで最初にピラミッドを建造したのは、クフ王です。この王のピラミッドは最大を誇り、建設当時は高さ約147mあったほか、重量2.5トンから15トンの石が約230万個も使われたとか!

2番目のピラミッドは、クフ王の息子であるカフラー王によって紀元前2520年ごろに建造されました。3番目のピラミッドは、紀元前2490年ごろにカフラー王の息子であるメンカウラー王によって建造され、高さ約66mとほか2基よりもだいぶ小さいのが特徴的です。

いまだに解明されていない! ギザの三大ピラミッドの謎4選

ここからはギザの三大ピラミッドの謎に迫ります。果たして、ピラミッドは何の目的でどのようにつくられたのでしょうか。

ピラミッド建設はどのようにつくられた?

ギザの三大ピラミッドの側面

結論からいうと、現代の科学者や技術者でも、どのようにつくられたのかはっきりとわかりません。わかっているのは、古代の優れた技巧が用いられている、ピラミッドを造営したのはエジプト人の熟練労働者、ピラミッド建造に必要な材料などはナイル川や運河を使って船で運ばれたということです。

また、ピラミッド建設の秘密は内部に隠されているといわれており、今後さらに技術や科学が発展していけば、ピラミッドがどのようにつくられたのか解明される可能性があります。

ピラミッド建設は公共事業だった?

ギザの三大ピラミッドとラクダ

ナイル川は、毎年夏から秋にかけて広域にわたる氾濫を繰り返していました。そのため、この間は農閑期となり、農民のための公共事業としてピラミッド建設が行われたという説もあるのです。実際に王を称える落書きが発見されており、ピラミッド建造に携わった人々は報酬をもらっていたことがわかっています。

このことからも、王が自らの力を誇示するため、巨大なピラミッド(墳墓)を建造した、という説よりも、公共事業説のほうが信ぴょう性があるといえるでしょう。

なお、古代エジプトの人々が行ったのと同じ工法を用いてピラミッドを建造した場合、現代の総工費は1,250億円にもおよび、完成まで5年の歳月がかかるそうです。

ピラミッドの回廊は重量を分散するためにつくられた?

ギザの三大ピラミッドの内部通路

2023年3月、186年ぶりにクフ王のピラミッド内部に「未知の空間」が見つかりました。発見されたのは、縦横が2m、奥行きが9mの空間で、物理学者である森島邦博氏の「宇宙線イメージング」という技術が大きく貢献したそうです。

クフ王のピラミッドの内部には「地下の間」「女王の間」「王の間」と呼ばれる空間もありますが、これらの空間は何のためにつくられたのかいまだに謎です。しかし、儀式的な意味合いではなく、重量を分散するためにつくられたのではないかといわれています。

スフィンクスはピラミッドよりも前に建造された?

ギザの三大ピラミッドとスフィンクス

ギザの三大ピラミッドを語るうえで忘れてはならないのが、スフィンクスの存在。全長57m、高さ20mで、胴体部は石灰岩の岩盤から削り出され、頭部は別の場所から運ばれてきた泥岩や頁岩(けつがん)を利用してつくられています。スフィンクスとは、古代エジプト語で「永遠に生きる姿(シェセプ・アンク)」という意味。そのため、神殿の参道の守護神や、ときには王そのものとして無数につくられました。

スフィンクスは、カフラー王の命によりピラミッドと一緒につくられたとされていますが、スフィンクスが先につくられていて、その近くにカフラー王のピラミッドを建造したという説もあるのです。さらにはクフ王の時代にはすでに存在していたという説も!

日本にもピラミッドがある!

続いて、日本のピラミッドといわれる2カ所ご紹介します。それぞれユニークで興味深いです。

どの方向から見ても三角形の「葦嶽山(あしたけやま)」

広島県庄原市に位置する「葦嶽山」は、古くから「神武天皇陵」と伝えられています。どの方向から見ても三角形に見える山容が最大の特徴で、鷹岩や天狗岩、鳥帽子岩といった巨岩が多数存在。そして、1934年にピラミッド研究家の酒井勝軍氏が葦嶽山の巨石群や山を調査した結果、葦嶽山は世界最古のピラミッド本殿であり、北側の鬼叫山は拝殿と発表しました。

エジプトのピラミッドよりも古いとされる「大石神ピラミッド」

『竹内文書』によると、エジプトのピラミッドよりも古い数万年前のピラミッドが、日本には7基あるとされているそうです。そのうちの1基が、青森県三戸郡の「十和利山のピラミッド(大石神ピラミッド)」とされています。頂上に巨石が配置されており、太陽礼拝所として古代から使われていたと考えられているそうです。

[参考]
unesco
ギザの三大ピラミッド、どう建設? 謎の内部空間も発見|ナショナル ジオグラフィック
OBAYASHI IDEA
ピラミッドに未知の空間 古代エジプト“新発見” 研究者が語る|NHK
吉村作治のエジプトピア
庄内観光ナビ
新郷村
Amazing AOMORI|青森県観光情報サイト

[All photos by Shutterstock.com]

 


 

PROFILE

あやみ

Ayami ライター

フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。

フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。

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