旅の相棒にドローンを!見えないものを撮ることができる【旅ライターの裏技・愛用品教えます】

Posted by: もろたけいこ

掲載日: Oct 4th, 2024

旅好きなライターたちが、実際に活用している旅の裏技や愛用品、便利グッズなどを紹介する当連載。第10回目の今回は、「ドローン」について。旅行のガジェットで、あると思い出の幅が広がるのがドローン。操縦が大変という理由で避けてしまう人もいるかもしれませんが、ルールさえ守れば「見えないものを撮る(見る)ことができる」とてもいい旅の相棒です。多少練習は必要ですが、使いこなせば旅の思い出のバリエーションが広がります! そんなドローンのよい点と気をつけたい点を紹介します。

ドローン 空撮 旅の裏技

【よいところその1】高いところに上がらなくても景色を見られる

ドローン 空撮 旅の裏技 発見のモニュメント
ドローンを使用すると、便利と思ったのが「高いところに上がる必要がない」ということ。例えば、簡単な山登りで眺めのいい景色を見たいなと思っても、「体力的に疲れた」「登って下るまでの時間がない」「車で頂上まで行けるかわからない」というときに、ドローンを飛ばせば高い場所からの眺めを見ることができます。

画面越しに見た「その景色を実際に自分の目で見たい!」と思えば、実際に高いところに行けばいいというジャッジにも使えるのでとても便利です。

また、極端な例ですが、ポルトガルのリスボンにある「発見のモニュメント」の展望台は、入場するのに5ユーロ(約790円)が必要です。

しかし、モニュメント管轄のスタッフに許可を取った上でドローン撮影を行えば、展望台に登ることなく無料で展望台以上の高さから美しい景色を見ることができました! 節約にもつながり、高いところからしか見えないものを見るのに助けてくれるのです。

【よいところその2】スケールの大きいものは離れて見ることができる

ドローン 空撮 旅の裏技 ピンクガネーシャ
スケールの大きいオブジェや、海に面していて正面から見られないものもドローンを飛ばせば解決! ドローン自身が距離を取って、私たちの目になってくれます。

例えば、タイのガイドブックにも掲載されているピンクガネーシャは、大きすぎて煽りで撮るしかありませんでしたが、こちらも敷地内で許可を取り、ドローンを飛ばすと正面から見ることができました! 大きいものだけでなく、見たいものが水に面しているところでもとても便利です。

ドローン 空撮 旅の裏技 発見のモニュメント
前述したポルトガルの「発見のモニュメント」では、海に面して見られない像の正面をドローン越しで見ることができて感激!

【よいところその3】飛行ルールは機体自身が守ってくれる

ドローン 空撮 旅の裏技 赤道 エクアドル
ドローンが敬遠される理由として、「ルールが難しい」というのがあります。それはその通りで、ドローンは法律で飛ばせない場所が決まっています。ざっくりと挙げると、人がたくさん住んでいるところ、空港から近いところ、公的機関が見えるところです。

「ルールをどう守ればいいの?」と不安になる人もいるかもしれませんが、ドローンを飛ばせない場所は機体と紐づけられたGPSが判定して、操縦者が飛ばそうとしても飛ばない機能がついているので安心です。

一方、海外で飛ばす際は、ネットで検索して調べることが必要です。そもそもドローンを飛ばせない国や、持ち込みすらできない国もあるので知っておくことが大事です。

さらに、観光地などの敷地では、管理事務所やスタッフに聞けば、意外とドローンを飛ばすことができます。例えば、エクアドルのキトでは、管理事務所で名前とパスポート番号を記録したら飛ばしていいよと言われました。しっかりしているところだとこのような手続きがありますが、すぐ手続きは完了するのでそこまで手間ではありません!

【よいところその4】高く飛ばさない自撮りでも使える

ドローン 空撮 旅の裏技 角島
ドローンといえば、高く飛ばさなきゃと思う人もいるかもしれませんが、私は大したことない高さでも撮影で使うことがあります。例えば、一人旅のときにちょっと高い場所から撮影したいときにドローンは便利! 三脚のような感覚で使用しています。また、人数が多い集合写真でも、ドローンを使うと便利です。

【注意することその1】離発着で人のいないエリアを選ぶ

ドローン 空撮 旅の裏技 チョコレートマウンテン
ドローンを飛ばす上で気をつけないといけないのは「人にぶつからないようにケアすること」。飛行中にバランスを失ったときももちろんですが、一番危ないのが離発着のとき。そのため、飛ばすスタート地点は人のいない場所をできるだけ選びましょう。

【注意することその2】船の上の撮影は注意する

ドローン 空撮 旅の裏技 海 
ドローンにはリターン・トゥ・ホーム(RTH)という、飛ばした位置に自動帰還する機能があります。遠くに飛ばしてちょっと面倒くさいなというときや、バッテリーの残量を見たときに無駄なく戻って来たいという場合に利用したい便利な機能です。

しかし、それを使うときに注意したいのが船の上。船のように移動するものは、位置情報が微妙にズレてしまうので、自動帰還を選んでもそこは海だったということがあります。綺麗な海を撮影するときに役目を果たしてくれるドローンですが、海の上で飛ばす際にはご注意を。

筆者が愛用しているドローン

ドローン 空撮 旅の裏技 
筆者が使用しているのは、199gのDJI mini2。この199gというのが要で、日本の法律は変わってしまいましたが、海外では250g以上のドローンは飛行許可を別で取る必要があります

この重さの機体だと許可を取る必要がないなど、海外で使用することが多い筆者としては便利で愛用しています。国やエリアによってルールは変わるものの、下調べさえすれば、旅における撮影の幅が広がるドローン! 価格も高くなく小型化しているので、旅の荷物にもなりすぎずトライしやすいのでは? 参考になれば幸いです。

PROFILE

もろたけいこ

Keiko Morota ライター/テレビプロデューサー

某キー局勤務・ドラマプロデューサー。多忙な仕事のスキマ時間で旅をするスキマトラベラー。世界一周も2回経験し、81カ国渡航・行っていない大陸は南極だけ。女性誌の読者モデルを務め、旅とファッションも諦めず、時にはバックパックも背負う冒険家スタイル。最近はマイルハックも勉強中でお得に旅する方法を追求中。

某キー局勤務・ドラマプロデューサー。多忙な仕事のスキマ時間で旅をするスキマトラベラー。世界一周も2回経験し、81カ国渡航・行っていない大陸は南極だけ。女性誌の読者モデルを務め、旅とファッションも諦めず、時にはバックパックも背負う冒険家スタイル。最近はマイルハックも勉強中でお得に旅する方法を追求中。

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