ニャンとも可愛すぎる!岐阜県高山「猫子まんじゅう」老舗和菓子店が手掛けるゆるカワ絶品なお饅頭

Posted by: 土田洋祐

掲載日: Sep 27th, 2024

古くから各地域の交通の要所として栄え、現在でも国内外を問わず多くの観光客が訪れる岐阜県の高山市。「古い町並み」や「飛騨高山宮川朝市」がある高山市の中心地では、飛騨牛をはじめ、たくさんのお土産や食べ歩きグルメがあります。そんなスポットにて、ひときわ異彩を放つゆるカワな和菓子「猫子まんじゅう」をご存知でしょうか? 今回は商品紹介はもちろん、制作現場を取材してきた記録をご紹介します!

猫子まんじゅう 勢ぞろい

創業120年以上!老舗和菓子店の「猫子まんじゅう」

猫子まんじゅう たくさん
なんともゆるい面持ちが可愛い「猫子まんじゅう」は、SNSをはじめ様々なメディアで取り上げられたことをきっかけに、国内はもちろん海外の観光客も高山のお土産として人気の和菓子。

稲豊園 外観
制作・販売を手掛けるのは、高山市に門を構える和菓子店「稲豊園(とうほうえん)」。3代続く歴史のある和菓子店で、創業はなんと120年以上! 長い間地元の人々に愛され続けてきた老舗で、猫子まんじゅうは当代である3代目に引き継がれてから誕生しました。

誕生のきっかけは野良猫とお酒の席のちょっとしたアイデアから!?

野良猫

※イメージ

猫子まんじゅうの誕生のきっかけは、とある年末のお酒の席のこと。当時、高山の町にはたくさんの野良猫がいたことから「猫の顔のお菓子があると可愛いのでは?」というアイデアをもとに、試行錯誤を経て形になっていったのだそう。

猫子まんじゅう 寄り
ちなみに独特なフォルムはあえて狙っているのではなく、手作りかつお饅頭の性質によるもの。たとえ同じ生地や味でも一つずつ形は微妙に異なります。決まった型ではなく手作りならではの温もりを感じられるのも、このお饅頭の魅力の一つ。

制作現場に潜入!猫子まんじゅうができるまで

今回、世間を騒がせている猫子まんじゅうがどのようにできているのか気になったので、実際に稲豊園へ赴いて制作現場を特別に見学させてもらいました!

猫子まんじゅう 作業風景1
まずは饅頭の生地にたっぷりの餡を入れ、ひとつずつ丸めながら包み込んでいきます。多い日には一日に1,000個前後を作ることもあるそうで、丁寧でありながらスピーディーな作業に見惚れてしまいます。

猫子まんじゅう 作業風景2
蒸す工程を経るとぷっくりとした形になり、表面はつややかに。この時点でもうおいしそう! よーく見てみるとすでに耳の形ができているのが分かりますね。

猫子まんじゅう 作業風景3
続いては専用の焼きゴテで顔のベースを焼印。普通のお饅頭から猫子まんじゅうがどんどんと生まれていきます。焼印の”ジュー“とした音がまるで猫の鳴き声のように聞こえてきます(笑)。

猫子まんじゅう 作業風景4
猫子まんじゅう 作業風景5
最後は練り切りでできた目の玉をつけていき、だるまのように黒目を入れたら猫子まんじゅうの完成! ゆるカワなお饅頭はこのように作られているのです!

味も表情も様々!猫まんじゅうを実食

猫子まんじゅう 味ならぶ
猫子まんじゅうは見た目だけでなく味も様々あり、種類は全8種。定番のあんこをはじめ、ちょっとした変わり種も。どれを食べようか迷ってしまいます。

猫子まんじゅうの種類と味(左上から時計周り)
サバトラ:胡麻生地&竹炭ライン+小豆こしあん
三毛猫:プレーン生地+抹茶あん
はちわれ:プレーン生地+ほうじ茶あん
ロシアンブルー:黒ごま生地+小豆こしあん
サビ:紅茶(アールグレイ)&黒糖&竹炭生地+小豆粒あん
黒猫:竹炭生地+黒糖あん
白猫:プレーン生地+クリームチーズあん
とら猫:黒糖生地+小豆つぶあん

猫子まんじゅう とらねこ
ひとまずとら猫を南無三して中身を拝見! お饅頭の中にはあんこがぎっしり。もっちりとした生地と優しい甘みのあんこの相性がバッチリで、口の中に甘ーい幸せが広がります。

流石は長い間愛されてきた老舗の和菓子店が手掛けるお饅頭。洗練されたバランスで、ゆっくりと味わえる上品なお味です。

猫子まんじゅう 白猫

クリームチーズあんの白猫

一方で、クリームチーズあんが詰まった「白猫」や、紅茶生地の「サビ」は、和菓子の中に洋風なエッセンスが香る逸品で現代風な味わい。

創業120年以上を誇る老舗の稲豊園では、伝統を重んじつつも、時代の変遷に合わせた商品展開もされており、お饅頭の中にもその片鱗が感じられます。

猫子まんじゅう 三毛猫
ちなみに筆者が一番気に入ったのは「三毛猫」。キュートなビジュアルで、中身の抹茶あんの風味がとても豊か。お茶との相性もバツグンです。

なかなか食べはじめるのを躊躇してしまいますが、見た目と味から自分の”推し猫子まんじゅう”を見つけるのも、おすすめの楽しみ方です!

ゆるカワな猫子まんじゅうに愛をこめて

猫子まんじゅうに愛をこめて
いかがでしたか? 今回は高山の「猫子まんじゅう」を紹介しました。

手掛ける稲豊園では「一つ一つをお嫁に行ってらっしゃい、という気持ちで送り出しています」と、このお饅頭について語ります。脈々と受け継がれてきた老舗和菓子店の技術とアイデア、そして愛情がたっぷりと詰まった猫子まんじゅうはお土産にもピッタリ。ぜひとも高山へ訪れた際には手に取って愛でてほしいものです。

聞くことによると、オーダーメイドで自宅のペットを模したお饅頭を作成してもらうこともできるとのこと(※)。稲豊園では伝統の「草まんじゅう」をはじめ、季節の和菓子、10種のドライフルーツを使った「土蔵フルーツケーキ」も人気なのでそちらもぜひ!

※猫以外も可能。制作や料金に関しては要相談

稲豊園(とうほうえん)
住所:岐阜県高山市朝日町2
電話:0577-32-1008
営業時間:9:00~18:00
公式サイト:https://tohoen.com/index.html
稲豊園Instagram:https://www.instagram.com/hidatakayamatohoen/

▼商品情報
猫子まんじゅう:単品 260円(税込)
招福猫子まんじゅう:5個入 1,500円~(税込)
猫子づくし:3,050円(税込)
※消費期限は1週間、高温多湿と直射日光を避けて保管

[Photo by 土田洋祐&Shutterstock]

PROFILE

土田洋祐

Yosuke Tsuchida ライター

「好奇心が示す場所へ」をモットーに国内に旅するライター。各地で出会った人々とお酒を飲み交わす時間がなによりも喜び。好きな場所は寒い地域と端っこ。

【キャッチフレーズ】
日本文化を愛するビール好き

「好奇心が示す場所へ」をモットーに国内に旅するライター。各地で出会った人々とお酒を飲み交わす時間がなによりも喜び。好きな場所は寒い地域と端っこ。

【キャッチフレーズ】
日本文化を愛するビール好き

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