【24時間無料!混浴露天風呂「砂湯」を女性目線で体験レビュー】入り方のルールから湯浴み着情報まで|岡山県・湯原温泉

Posted by: kanoa

掲載日: Oct 27th, 2024

全国的にも珍しい24時間無料の露天風呂「砂湯」。岡山県・湯原温泉の公衆浴場で、マニア垂涎の足元から湧き出る究極の温泉です。美人の湯・子宝の湯・長寿の湯と温度の異なる3つの湯舟があり、圧倒的開放感が味わえます。男女混浴ですが、混浴は不安……という人に、実際に入った筆者が女性目線で体験レビュー! 入り方のルールFAQから女性向けの湯浴み着レンタル情報まで紹介します。

岡山県 湯原温泉 砂湯 混浴 露天風呂 24時間無料 公衆浴場 人物

©岡山県観光連盟

温泉マニア垂涎の存在!湯原温泉の「砂湯」とは?

砂湯 湯原 温泉 岡山 長寿の湯 看板

「砂湯」とは、岡山県・湯原温泉の混浴露天風呂。24時間無料で利用できる公衆浴場で、温泉マニア垂涎の存在と言われる理由は、日本に20~30カ所しか存在していない足元湧出(あしもとゆうしゅつ)の温泉だから。全国露天風呂番付「西の横綱」に選出されたこともあります。

古代から湧き出るままに続いている天然温泉なので、もちろん100%源泉かけ流しです。

「砂湯」入り方のルール・注意点は?

岡山県 湯原温泉 砂湯 混浴 露天風呂 24時間無料 公衆浴場 無人 夏

高さ74m、長さ194mの湯原ダムがすぐ横に聳える「砂湯」。手前の東屋がある湯船がやや熱めの「長寿の湯」、一番大きな湯船がぬるい「美人の湯」、ダム側の湯船がややぬるめの「子宝の湯」。右側の小屋は男女別の脱衣所 ©岡山県観光連盟

24時間無料開放されているので、予約などは必要なし。いつでも好きなときに利用できます。かけ湯をして身を清めてから、静かに入浴しましょう。スマホで撮影などは絶対禁止です!

Q.水着やタオル、湯浴み着の利用はOK?レンタルはあるの?

A.男女ともに水着・タオル・湯浴み着利用OKです。隠して入浴することがマナーとされています。常駐のスタッフなどはおらず現地でレンタルはできません。事前に宿などでレンタルしたり、持参したりしましょう。下着など服を着たままの入浴も避けましょう。

湯浴み着のレンタルについては後述の「湯浴み着レンタルについて」をチェックしてくださいね。

Q.脱衣所・貴重品預かりなどはあるの?

A.男女別の簡易脱衣所が設置されていますが、のれんがかかっているだけなので湯船から見えます。女性は奥にカーテンのかかったエリアがあり、外から見えずに着替えができます貴重品預かりはありません。棚にカゴが置かれているだけで鍵付きのロッカーもないので、貴重品は持ち込まないようにしましょう。

Q.シャワーや洗い場などはあるの?

A.シャワーや洗い場などはありません。石鹸も使用禁止です

Q.女性が利用するときの注意点は?

A.「女性は湯浴み着を利用して、人が少ない早朝がおすすめ」と筆者は宿泊していた宿の女将やスタッフさんにアドバイスを受けました。実際、「夜に利用したら男性ばかりで恥ずかしくてすぐに帰ってきてしまった」という女性の声もあり。隠して入浴することがマナーとは言っても隠さない人も実際います。そこは見ないようにスルーするしかありません。

  • 湯原温泉「砂湯」の入り方
  •  
    心得

  • 一、下を清めよ。
  • お尻を洗って入る事。前じゃなく後です。

  • 一、湯尻より入り上より出よ。
  • お湯が捨てられている下流側から入り、身を清めながら上流に移動する。
    そうすれば、最上流では顔も洗えるし飲むことすら出来る。

  • 一、静かに浴し拝め。
  • お湯を濁さない為に、安らぐ人の邪魔をしない為に、そして先人と管理してくれている人々に感謝する。また療養の人は、完治を祈り、健康なればその身に感謝する。

  • 一、場を清めよ。
  • ゴミは持ち込まない。持参物は持ち去る。

  • 一、シャボンは無用にて候。
  • アルカリの強いお湯にて石鹸は無用。
     
    法度

  • 一、飲食・飲酒を禁ずる。
  • 一、喫煙を禁ずる。
  • 一、無理を禁ずる。
  • 一、盗人を許さず。
  • 一、入れ墨者は入浴を禁ずる。
  •  
    湯原温泉露天風呂「砂噴き湯」湯浴み口上|真庭観光局公式サイトより原文ママ)

湯浴み着レンタルについて

岡山 湯原温泉「砂湯」湯浴み着レンタル

湯原温泉の女将さんたちとワコールが共同開発したという女性専用湯浴み着「はんざきちゃん湯あみ着」は、ピンクとグリーンの2色展開。サイズはMとLがあります

体のラインを拾わないポップなデザインの湯浴み着。ちょこんとついているアップリケは、この地域に生息するとされている「オオサンショウウオ(ハンザキとも呼ばれる)」です。

身長157cmの筆者はMサイズを着用し、ちょうど膝が隠れるくらいでした。

岡山 湯原温泉「砂湯」湯浴み着レンタル バストの部分は2重構造

バストの部分は2重構造

バストの部分は2重構造になっていて安心。お湯に濡れても透けません。撥水性や速乾性に優れた素材を使用していて、身体に張り付かず、お湯から出たときも体型をカバーしてくれます。

岡山 湯原温泉「砂湯」旅館八景 男性水着レンタル

筆者は川を挟んで砂湯の目の前にある「岡山湯原温泉の料理旅館 八景」に宿泊したのですが、男性向けに水着のレンタルもあり、湯浴み着・水着ともレンタルは無料でした!

  • 「砂湯」湯浴み着レンタル
  • 日帰り入浴の場合 レンタル料金2,000円(返却時1,000円返金)
  • ・湯原観光情報センター TEL.0867-62-2526 (18:00まで)
    ・湯本温泉館 TEL.0867-62-2039 (22:00まで)

  • 宿泊の場合 旅館で500円にて貸し出しされています
  • ※筆者は「岡山湯原温泉の料理旅館 八景」に宿泊し無料レンタルがありました

  • 販売を希望される場合
  • 湯原町旅館協同組合(TEL.0867-62-3024)までご連絡ください

湯原温泉「砂湯」に入ってみた!女性目線で体験レビュー

"岡山県 湯原温泉 砂湯 混浴 露天風呂 24時間無料 公衆浴場 早朝 霧

砂湯の目の前にある旅館 八景に宿泊していた筆者。宿でおすすめされた通り、早朝に利用することにしました。前日の夜に湯浴み着を無料レンタルしておいて、早朝6:00に湯浴み着の上に宿の浴衣を来て砂湯へ。静かな山間の湯原温泉は、朝霧も静かな旭川も幻想的な雰囲気です。

"岡山県 湯原温泉 砂湯 混浴 露天風呂 24時間無料 公衆浴場 入り口の看板から続く道
"岡山県 湯原温泉 砂湯 混浴 露天風呂 24時間無料 公衆浴場 マップ

「名泉砂湯」の石碑の前には、湯原温泉郷の「まち歩きさんぽ道」マップも。湯原温泉は秀吉が愛した「おふくの方」の療養の地で、古くから湯治の歴史があります。

岡山県 湯原温泉 砂湯 混浴 露天風呂 24時間無料 公衆浴場 秋

秋の紅葉シーズンの砂湯(※画像はイメージです) ©岡山県観光連盟

実際に体験してみると、まず感じるのは砂湯のロケーションの圧倒的な素晴らしさ! まさに山に抱かれ、川のせせらぎに浄化され、砂湯のお湯に身も心もほどけるひととき。豊富な湯量を誇り、良質なアルカリ性の高い泉質の砂湯は、なめらかなで肌ざわりで芯から温まります

今回岡山県北部を取材中、地元の方から「砂湯がいい!」と絶賛され、突如利用することにした筆者。入るまでは少々不安もありましたが、入ってしまうと開放感と癒やしに満ちていて、「来てよかったー!!!」と感動!! 砂湯体験があるとないとでは、筆者にとって湯原温泉の印象が全く違うものになったんです。まさに、忘れられない体験。

ちなみに、筆者が利用した平日の早朝6:00過ぎ、地元の方らしき年配男性の先客が2人いました。15分くらい浸かっていましたが、湯船を利用する女性客は筆者以外は現れず、途中から男性客が2人、砂湯の入り口に設置された足湯を着衣で利用しているカップルが1組増えました。

帰りに清掃されに来た地元のボランティアスタッフさんに会いましたが、男性客が多いものの、最近はカップルや女性一人で利用される方も見かけるとのこと。こうしたボランティアの方たちに支えられて、こんなにダイナミックな露天風呂が無料できれいに保たれていると思うと、感謝の気持ちが湧いてきます。

筆者は他の温泉地でも混浴露天風呂に入ったことがありますが、タオルを巻いて入るタイプの混浴だったため、湯浴み着の着用は初体験。湯原温泉の湯浴み着はタオルを巻くより断然快適でした!

岡山県 湯原温泉 砂湯 混浴 露天風呂 24時間無料 公衆浴場 冬 雪景色

雪景色の砂湯 ©岡山県観光連盟

湯原温泉のシンボルである砂湯。冬は雪景色も楽しめるそうです。この大らかな天然の露天風呂がこれからも存続するために、感謝の気持ちとマナーを忘れずにいたいものですね。

湯原温泉 砂湯
岡山県真庭市湯原温泉
0867-62-2526(湯原観光情報センター)
利用時間:24時間
料金:無料
定休日:水曜日午前中(清掃のため)
駐車場 普通車50台(市営駐車場を利用)
※営業時間や定休日、料金など変更されている場合がありますので、お出かけの際は湯原観光情報センターにご確認ください。
公式サイト:https://www.maniwa.or.jp/web/index.cgi?c=spot-2&pk=8

[Photos by TABIZINE編集部]

PROFILE

kanoa

kanoa ライター

自由とときめきを愛するライター。2児の母。都会のマンション暮らしを満喫しつつも、いつか田舎に移住し、縁側のある古民家に住みたいと憧れている。旅先で「ここでしか買えないお土産グルメ」を探すのが好き。特にパン屋を見つけると買わずにはいられない。

自由とときめきを愛するライター。2児の母。都会のマンション暮らしを満喫しつつも、いつか田舎に移住し、縁側のある古民家に住みたいと憧れている。旅先で「ここでしか買えないお土産グルメ」を探すのが好き。特にパン屋を見つけると買わずにはいられない。

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