全体の約8割!?長崎市に尾曲がり猫が多い理由
江の島をはじめ、日本には“猫の町”と呼ばれるスポットがたくさんありますよね。長崎市もその一つで、居住地を中心に町中ではたくさんの猫がのんびりと暮らしている姿を見ることができます。
そんな長崎市の猫たちは、しっぽの先がカクンと曲がっている「尾曲がり猫」がほとんどで、なんと、長崎市に住む猫の約8割に相当するのだとか(※)。
※尾曲がり猫の種類である「短尾」、「お団子しっぽ」も含む
尾曲がり猫の先祖はオランダ船でやってきた
なぜ、長崎市には尾曲がり猫がたくさんいるのか? その理由は、かつて日本が鎖国していた時代の唯一の外交拠点「出島」が長崎市にあったことに由来しています。
鎖国時に外交をしていたオランダ船は、インドネシアのジャカルタを拠点に、諸外国を巡りながら出島に来航していました。
その際、積み荷を荒らすネズミを退治するための猫を乗船させており、その猫が出島にたどり着き繁殖。その結果、東南アジアを原産地とする尾曲り猫が長崎市にたくさん暮らすことになったのだそう。
尾曲がり猫の神社もある!
尾曲がり猫は、その特徴的なしっぽの形状や希少性から、「幸せを招く猫」として世界各地で大切にされてきました。そんなありがたい存在と密接に関わってきた長崎市には、尾曲がり猫にまつわる観光スポットもあります。
長崎市の中心地、長崎眼鏡橋のほど近くにある「尾曲がり猫神社」は、尾曲がり猫に縁のあるスポット。尾曲がり猫を考察、広める活動をしている「長崎ネコ学会」という団体が運営する神社で、2019年にオープンしました。
置物をはじめとした数多くの猫グッズが販売されているほか、神社らしくここでしか手に入らないかわいい御朱印も。猫好きにはたまらないスポットです。
ぜひ、長崎市へ訪れた際には、歴史的な観光スポットだけでなく、町のあちこちにいる尾曲がり猫たちにも注目してみてくださいね。
[Photo by PIXTA]