絶景!道の駅【5】東日本大震災の記憶を未来へつなげる!岩手県「道の駅高田松原」

Posted by: 林 美由紀

掲載日: Mar 11th, 2025

日本全国に登録されている1,221駅(2024年8月7日時点)の中から絶景に出会える道の駅をご紹介。岩手県陸前高田市に位置する「道の駅高田松原」は、2011年3月の東日本大震災時の津波によって被災しましたが、2019年に高田松原津波復興祈念公園内に再びオープン。奇跡の一本松や隣接する「東日本大震災津波伝承館」とともに、震災の記憶と「今」を伝える道の駅です。スタッフさんが、絶景と共に注目してほしいのは天井や床!?その理由を聞きました。

道の駅高田松原「水盤」

「道の駅高田松原」の水盤

これまでに紹介した【絶景!道の駅】

今の陸前高田を伝え未来につなげる「道の駅高田松原」

広大な敷地に建つ「道の駅高田松原」

広大な敷地に建つ「道の駅高田松原」

岩手県南東部、陸前高田市にある「道の駅高田松原」は、国道45号沿いに位置し、三陸沿岸道路の陸前高田長部ICからもほど近い道の駅です。

美しい空と「道の駅高田松原」

現在の「道の駅高田松原」

1991年に開業、1993年に道の駅として登録された「道の駅高田松原(タピック45)」は、2011年3月の東日本大震災で被災し、休館。しかし、2019年に震災の犠牲者への追悼と鎮魂、復興への強い意志を国内外に向けて明確に示すことを目的に整備され、約130ヘクタール( 東京ドームおよそ30 個分)の広大な敷地を誇る「高田松原津波復興祈念公園」内に、新しい「道の駅高田松原」として誕生し、8年の時を経て再び歩み始めました。

「道の駅高田松原(タピック45)」

震災遺構「旧道の駅高田松原(タピック45)」

東日本大震災津波の悲劇をくり返さないため、震災の事実と教訓を後世に伝える「東日本大震災津波伝承館 いわてTSUNAMIメモリアル」に隣接し、周囲には、震災遺構として残されている「奇跡の一本松」や「タピック45(旧道の駅)」、「旧気仙中学校校舎」、「旧 陸前高田ユースホステル」があり、震災の記憶を伝えていくとともに、三陸観光のゲートウェイとしての役割も果たしています。

2019年に再オープンしました

2019年に再オープン。三陸観光のゲートウェイとしての役割も果たします

今回は、「道の駅高田松原」のスタッフ・竹田さんにおすすめや人気の絶景ポイント、お土産やグルメについて教えていただきました!

絶景ポイントはここ!

水盤の向こうに続く風景

水盤越しに伸びる道 ©道の駅高田松原

高田松原津波復興祈念公園のなかに立つ、道の駅高田松原。道の駅と隣接する東日本大震災津波伝承館の間に、水盤があります。

季節の移ろいもわかります

季節の移ろいを感じます ©道の駅高田松原

まるで風景の一部を切り取ったように見える景色は、季節や天気によって、さまざまな顔を見せてくれます。

道の駅高田松原からの風景

まっすぐ伸びる道 ©道の駅高田松原

そんな水盤越しに海へと延びる道は、公園を代表する景色のひとつです。

道の駅から続く長い道

振り返ると道の駅が遠くに見えます 

長く続く道を一歩ずつ歩いて行くと……。

追悼と鎮魂

眼前に海が広がります ©道の駅高田松原

目の前には、美しい海が広がります。ここにひととき佇めば、陸前高田の今を、未来を……何かを感じられるかもしれません。

アカマツで作られた天井や壁

アカマツで作られた天井や壁 ©道の駅高田松原

道の駅の店内は、岩手県の木でもある、アカマツでつくられた天井や壁になっています。

アカマツの壁

職人さんたちにより1枚ずつ丁寧に貼られています。 ©道の駅高田松原

木の節目のバランスなどを意識しながら、職人さんが1枚1枚手で貼り付けた美しい壁にもぜひ注目してみてください。

道の駅高田松原の後ろにそびえる、防潮堤から、高田松原と広田半島越しに望む、初日の出

道の駅高田松原の後ろにそびえる防潮堤からの「初日の出」 ©道の駅高田松原

道の駅高田松原の後ろにそびえる防潮堤から、高田松原と広田半島越しに望む、日の出も美しいです。

高田松原の松

高田松原の松はしっかりと成長しています

東日本大震災では、高田松原の「松」の多くが流出してしまったため、震災後、新しく植林されました。その松が毎年少しずつ成長する姿に陸前高田の未来が重なります。

人気お土産ベスト3

「道の駅高田松原」で人気のお土産ベスト3を発表!

第1位:塩蔵わかめ

「塩蔵わかめ<」150g~、545円(税込)~

「塩蔵わかめ<」150g~、545円(税込)~ ©道の駅高田松原

人気のポイント:こんなおいしいワカメ食べだことない! という声も多い肉厚なのにやわらかい陸前高田自慢の海の幸のひとつ。リアス海岸と呼ばれる、入り組んだ海岸を有する三陸・陸前高田は潮の流れがよく、ワカメがおいしく育つ条件に恵まれています。陸前高田の海を感じるおすすめ商品です。価格は150g~、545円(税込)~。

第2位:「りんごジュース」

「りんごジュース」1L~、500円~(税込) ©道の駅高田松原

「りんごジュース」1L~、500円~(税込) ©道の駅高田松原

人気のポイント:陸前高田は海から山までの距離が近いのが特徴です。その山の傾斜にはたくさんのりんご畑があります。湾に面した傾斜は、海からの陽の照り返しを受けて、リンゴには甘い蜜が蓄えられます。その、甘く育ったりんごの果汁100%を使用したりんごジュースです。農家さんごとの味の違いも楽しめます。1L~、500円~(税込)。

第3位:たかたのゆめ米粉カステラ

米粉カステラ たかたのゆめ

「たかたのゆめ米粉カステラ」6個入、1,180円(税込) ©お菓子工房木村屋

人気のポイント:陸前高田オリジナルブレンド米「たかたのゆめ」の米粉を使用したカステラ。米粉を使用しているため、もっちりとした食感です。黄色いカステラは、たかたのゆめの稲穂を彷彿とさせ、陸前高田の里山を感じられる、手土産にぴったりな商品です。6個入、1,180円(税込)。

ここに来たらこれを食べて!絶品グルメはこれだ!

「たかた丼」

「たかた丼」2,700円(税込)

「たかた丼」2,700円(税込) ©道の駅高田松原

おすすめポイント:陸前高田や三陸を代表する海の幸を贅沢に味わう、道の駅高田松原オリジナルの海鮮丼です。白だしで和えた三陸産のメカブと、地元の老舗醸造屋さんのゆずポン酢で味をつけた、陸前高田の牡蠣、そして、ポテッとした大粒のイクラがのっています。具材それぞれを味わうもよし、豪快に混ぜて食べてもよしの、人気の海鮮丼です。価格は2700円(税込)。

「道の駅高田松原」竹田さんからのメッセージ

  • 竹田さん

    道の駅高田松原があるのは、東日本大震災による犠牲者への追悼と鎮魂、震災の記憶と教訓の後世への伝承、新たな賑わいの創出を目的につくられた「高田松原津波復興祈念公園」内にあります。そのなかで、道の駅は今の陸前高田を伝え、未来を感じていただく施設を目指しています。陸前高田の「今」を知りに、是非お越しください。

道の駅名:道の駅高田松原
住所:岩手県陸前高田市気仙町字土手影180番地(高田松原津波復興祈念公園内)
電話番号:0192-22-8411
路線名:国道45号
マップコード:193 615 438*46
 
営業時間:
夏期営業時間 9:00〜18:00
冬期営業時間 9:00〜17:00
・物産コーナー
 4月~9月  9:00〜18:00
 10月~3月 9:00〜17:00
・まつばら食堂:10:30~15:00
・たかたのごはん:10:30~15:00
・すなば珈琲高田松原店10:00~16:45
休館日:年中無休
※都合により臨時休業や時間短縮する場合があります。
※トイレは24時間利用できます。
 
駐車場:普通車220台/大型車33台
道の駅登録日:1993年4月
公式サイト:https://takata-matsubara.com//

取材協力・画像提供:道の駅高田松原

PROFILE

林 美由紀

Miyuki Hayashi

FMラジオ放送局、IT系での仕事人生活を経て、フリーランスライター。旅は一人旅派。好きなものは、クラゲ、ジュゴン、宇宙、クモの巣、絵本、漫画、子どもなど。グッとくる雑貨、ハンドメイド作品、文具、生き物、レトロ、可愛いものとヘンテコなものを日々探しています。

FMラジオ放送局、IT系での仕事人生活を経て、フリーランスライター。旅は一人旅派。好きなものは、クラゲ、ジュゴン、宇宙、クモの巣、絵本、漫画、子どもなど。グッとくる雑貨、ハンドメイド作品、文具、生き物、レトロ、可愛いものとヘンテコなものを日々探しています。

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