【実はソレ茨城が発祥!】キングオブ駄菓子「うまい棒」やあんぱんなど!各スポットの観光情報も紹介

Posted by: あやみ

掲載日: Mar 24th, 2025

日本各地にはさまざまなはじまりの場所、つまりは発祥の地が点在しています。それらは私たちが普段よく目にするものだけでなく、その地域ならではのユニークなものまでがあり、人によってはその始まりの地を、聖地として訪れる人もいるのだとか。そんな都道府県各地のはじまりを紹介する本連載、今回は茨城の発祥をご紹介します。

茨城 発祥 空撮

茨城県が発祥!観光におすすめのスポットも

うまい棒

茨城 発祥 うまい棒

※画像はイメージです

駄菓子の王様「うまい棒」は、1979年に茨城県大子町のリスカ(常総市)の工場で開発・製造が始まりました。最初に発売されたフレーバーは、ソース・カレー・サラミの3種類。その後も次々と新しい味が登場し、累計で60種類以上が販売されたました。また、その形状が数字の「1」に似ていることから、2019年、うまい棒発売40周年を記念して、11月11日を「うまい棒の日」として認定されました。

一番古くからうまい棒を製造している大子工場は、残念ながら見学不可です。しかし、2022年、うまい棒公式専門店「うまい棒ショップ」が大阪・通天閣ANNEX1階にリニューアルオープン。うまい棒はもちろん、うまい棒のロゴやキャラクターのついたオリジナルグッズも販売しています。大阪を訪れた際は、ぜひチェックしてみてください。

うまい棒ショップ
大阪府大阪市浪速区恵美須東1-17-9
公式HP:https://umaiboshop.base.shop/

あんぱん

茨城 発祥 あんぱん

日本のあんぱんの原点は、牛久市出身の木村安兵衛氏によって生み出されました。武士だった木村氏は、明治維新後に職を失い、パン作りと出会います。その後、さまざまな過程を経て、東京の銀座に「木村家」を開き、酒種酵母を使用した「酒種あんぱん」を開発しました。1875年には、明治天皇が水戸藩下屋敷(現・向島)でお花見をする際に「桜あんぱん」を献上。奈良・吉野山の八重桜の花びらを塩漬けにして焼き上げた逸品です。

酒種あんぱんが誕生した木村家は現存しませんが、かつての店舗があった向かいに位置する「銀座木村家」は訪れる価値あり。1階は約130種類のパンを販売するベーカリー、2階は喫茶、3階は洋食グリル、4階はカジュアルなフレンチビストロで、その日の予算や気分に合わせて食事を選べます。食事後に自分用のお土産としてあんぱんを購入するのも良いですね。

銀座木村家
東京都中央区銀座4-5-7
公式HP:http://www.ginzakimuraya.jp/store/index.html#wrapper

ワイン醸造場

茨城 発祥 牛久シャトー

日本初の本格的ワイン醸造場は、日本遺産に認定されている「牛久シャトー」です。1903年、実業家である神谷傳兵衛氏が開設しました。フランスに現存した醸造場をモデルに、ボルドー地方の技術を用いて、ぶどうの栽培からワインの醸造・瓶詰めまでを一貫して行っていたのがポイントです。そして、日本人の舌に合う本格的な国産ワインを作り出し、のちにフランスの博覧会で金賞を受賞するほどのワインを作るようになります。

現在は、約6万平方メートルある敷地内に「神谷傳兵衛記念館」のほか、ビジターセンター、牛久シャトーレストラン、ワイナリー、ブルワリーなどがあります。なかでも、当時の建物を活かした記念館は必見です。神谷傳兵衛の足跡と当時のワイン造りの資料などを見学できます。

牛久シャトー
茨城県牛久市中央3-20-1
公式HP:https://www.oenon.jp/ushiku-chateau/history/about/

エレベーター

茨城 発祥 エレベーター

好文亭

1842年、水戸藩主・徳川斉昭公が偕楽園内の「好文亭」に設置した手動式の運搬機が、日本初のエレベーターとされています。これは「つるべ式」と呼ばれるもので、食事などを運ぶために使用されました。なお、現在のように電気で動くエレベーターが生まれたのは、1889年のことです。

「好文亭」は、水戸空襲で全焼したものの、1955年から3年かけて復元され、現在に至ります。エレベーターも「配膳用昇降機」として復元されており、当時の姿を見ることが可能です。3階からは、千波湖や梅林などの美しい景色を望むこともできます。

好文亭
茨城県水戸市常磐町1-3-3
公式HP:https://ibaraki-kairakuen.jp/kobuntei/

ラジオ体操(三代目)

茨城 発祥 ラジオ体操

※画像はイメージです

最もなじみ深い「ラジオ体操(三代目)」の生みの親として知られるのは、現・日立市に生まれた遠山喜一郎氏。同氏は、1936年のベルリンオリンピックに体操の日本代表選手として出場。この際、ベルリンの人々が公園で運動をする姿や、日本人との体格の違いに驚いたのだとか。そして戦後、現在のラジオ体操の作成依頼を受け「一度動き出したら、音楽に乗って最後までやりきれるもの」を考案したとのこと。

日立市では、2021年より「日立市長杯ラジオ体操コンクール」を実施。小学生、中学生、高校・大学生、といったさまざまな部門が行われ、全員で「ラジオ体操第一」を行った動画を応募し、それをラジオ体操指導士などが審査。予選を勝ち抜いた各部門3チームは、池の川さくらアリーナで開催される本大会で演技を披露することができます。

池の川さくらアリーナ
茨城県日立市東成沢町2-15-1
公式HP:https://www.city.hitachi.lg.jp/shisetsu/sports/1003922/1003926.html

本格サッカー専用スタジアム

茨城 発祥 カシスタ

1993年、日本初の本格サッカー専用スタジアムとして「茨城県立カシマサッカースタジアム」が鹿嶋市に誕生しました。Jリーグ・鹿島アントラーズの本拠地であり、2002年の日韓ワールドカップに向けて改修。約4万人を収容できる、日本有数のスタジアムに。

このスタジアムは、サッカーの試合はもちろん、キャンプなどのイベントにも活用されています。また、試合日以外は「バックステージツアー」を開催。普段は見ることができない、記者会見室や選手ロッカー、放送室などを見学できます。

茨城県立カシマサッカースタジアム
茨城県鹿嶋市神向寺後山26-2
公式HP:https://www.antlers.co.jp/kashima-stadium/

洋上発電所

海上発電所

※画像はイメージです

2010年に運転を開始した「ウインドパワー・かみす」は、日本で初めて本格的に稼働した洋上風力発電所です。「鹿島臨海工業地帯」護岸から約50m沖に位置し、海上にそびえ立つ風車が印象的。風車の支柱は海面から60m、羽根の長さは1枚あたり40mにもおよびます。洋上風力発電は、環境にやさしいクリーンエネルギーであるだけでなく、騒音や振動の影響を抑えられる点も大きなメリットです。

神栖市南浜にある「海風の見える丘(展望見晴台)」からは、「ウィンド・パワーかみす第1洋上風力発電所」を見渡すことができます。整然と並ぶ風車群が壮大な景観を生み出し、特に太平洋から昇る朝日とのコラボレーションは息をのむ美しさです。

海風の見える丘(展望見晴台)
公式HP:https://www.kamisu-kanko.jp/kankou-page/umikaze.html

茨城が始まりのものは多数ある!

今回ご紹介したもの以外にも、茨城発のもので、全国的な知名度を誇るものも複数存在します。惹かれるスポットがあったら、旅行ついでにぜひ訪れてみてくださいね。

[All photos by PIXTA]

PROFILE

あやみ

Ayami ライター

フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。

フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。

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