江戸東京たてもの園とは?
江戸東京たてもの園は、東京都小金井市の小金井公園内に位置する野外博物館で、江戸時代から昭和中期の歴史的建物を移築・復元し展示しています。広大な敷地に30棟の建物が並び、当時の街並みや暮らしを再現。タイムスリップしたような気分が楽しめるスポットです。
江戸東京たてもの園は、スタジオジブリが『千と千尋の神隠し』製作にあたり“大いに参考にした場所”として公式に認定しています。映画『千と千尋の神隠し』の「釜爺の働くボイラー室」のモデルとなった建物やジブリの世界観を感じさせるような建物もあり、ジブリファンにも人気のスポットです。
江戸東京たてもの園は「西・センター・東」の3エリアに分かれており、「西ゾーン」にはさまざまな住宅や茅葺き民家。「センターゾーン」には歴史的建物や展示施設。「東ゾーン」には商家や銭湯などが並び、下町の雰囲気が味わえます。特に東ゾーンには、ジブリ作品のモデルとされる場所や、その世界観を感じられるスポットが多く集まっている印象です。ジブリ世界観を体験したいけど、時間が限られている方は、東ゾーンから周るのがおすすめ!
ジブリ好きは必見!ジブリ公認『千と千尋の神隠し』のモデルになった建物
江戸東京たてもの園の東ゾーンにある「下町中通り」と「武居三省堂」は『千と千尋の神隠し』のモデルスポットとして有名です。
「下町中通り」
映画『千と千尋の神隠し』に登場する街並みのモデルのひとつとされる下町中通りは、レトロな雰囲気が漂う商店街の建物や看板のデザインなどからジブリらしい世界観が感じられます。
江戸時代から昭和初期のお店がずらりと並んでいて、まるで千尋と両親が足を踏み入れた、あの不思議な街並みのようです。

「肉汁うどん」900円(税込)
下町中通りにある「手打ちうどん」のお店が、レトロな雰囲気を感じられて、味もとてもおいしかったので、ぜひ、ジブリを感じる街並みを散策しながら立ち寄ってみてください!
「下町中通り」の一番奥にある「子宝湯」。神社仏閣のような造りが特徴です。外にかかっていた大きなのれんも、昔懐かしい雰囲気が漂っていて、くぐる瞬間も胸が高鳴りました。
実際に銭湯内にも入ることができ、お湯はありませんが、浴場の内部も見ることができます。男湯と女湯の仕切りがとても低く、今では中々見ることのできない昭和の古きよき銭湯がそのまま残っています。
浴槽に入ってみると、立って入れるぐらいの深さはありました。浴槽の中に入って、壁に描かれた富士山をバックにすると、面白い写真を撮ることができるのでイチオシです!
「武居三省堂(文具店)(たけいさんしょうどう)」
お店の外観は、一見「どこのシーンのモデルだろう」という感じですが、前面の壁がタイル張りになっていて、レトロでおしゃれな雰囲気が感じられます。
店内は、ジブリ映画『千と千尋の神隠し』に登場する油屋で働く釜爺の仕事場のモデルになったと言われています。特に、建物に入って左側の引き出しの壁が、釜爺がクモのように長い手で薬草を取り出す引き出しにとてもよく似ています。
まだまだある!ジブリっぽいおすすめフォトスポット&没入スポットを紹介

映画『となりのトトロ』に登場するお家っぽい デ・ラランデ邸
ジブリ公式の発表があるスポットではないのですが、筆者が個人的にジブリっぽいと感じたスポットや、おしゃれフォトスポットを紹介します。
黄色い車体がレトロで可愛い「都電7500形」
下町中通りの入口近くにあるのが「都電7500形」。遠くから見ても黄色の車体が目を引きます。
人が少なければ、普段撮ることができない無人の電車内の写真を撮ることができます。
筆者は「都電7500形」を見た瞬間、『千と千尋の神隠し』で千尋とカオナシが銭婆の元に向かうシーンを思い浮かべました。黄色い電車はレトロな雰囲気で、普段撮れないような写真も撮れるので、写真映えすること間違いなしのスポットです。
まるで千尋が暮らす部屋!? 「高橋是清邸」
センターゾーンにある、高橋是清邸(たかはしこれきよてい)。こちらの建物も一見、ジブリっぽさをあまり感じませんが、中に入り、階段を上って2階に上がると……
筆者は2階の廊下を見て、映画『千と千尋の神隠し』の「龍のハクが紙の鳥に追われる場面」や、「千尋がリンとあんまんを食べるシーン」を思い浮かべました。窓の形が映画そっくりで、印象深いです。風通しもよく、建物の中にいるとジブリの世界に入り込んだ気分になり、時間を忘れてしまいます。廊下は立ち入り禁止なので、部屋の中から窓側の写真を撮るのがおすすめです。
江戸東京たてもの園で非日常体験を!
いかがでしたでしょうか? ジブリの世界観を感じられるスポットをいくつか紹介してきました。どれもジブリファンにはたまらない、映画の裏側に触れられるような、非日常体験ができる場所ですよ!『千と千尋の神隠し』の映画を見直してから訪れると没入感が倍増すると思います。

東京都指定有形文化財・前川國男邸(まえかわくにおてい)
江戸東京たてもの園には、他にも魅力的な建物が沢山あります! 漫画「ゴールデンカムイ」や「呪術廻戦」の舞台になったと一部ファンの間で話題になった場所もあるそうです。ジブリ作品だけでなく、さまざまな作品の舞台となっているため、自分の好きな作品の視点で異なる角度から園内を堪能でき、訪れる人にとって新たな発見がある魅力的なお出掛けスポットです。
住所:東京都小金井市桜町3-7-1(都立小金井公園内)
電話:042-388-3300(代表)
開園時間 4月~9月:9:30~17:30、10月~3月:9:30~16:30(入園は閉園時刻の30分前まで)
休園日:毎週月曜日(月曜日が祝日または振替休日の場合は、その翌日)、年末年始
入園料:大人400円、大学生320円、高校生・65歳以上200円、中学生以下無料
[All Photos by nono ]
江戸東京たてもの園