【実はソレ山梨が発祥!】世界的人気キャラを生み出した「サンリオ」やシャトレーゼなど!各スポットの観光情報も紹介

Posted by: あやみ

掲載日: Jun 30th, 2025

日本各地にはさまざまなはじまりの場所、つまりは発祥の地が点在しています。それらは私たちが普段よく目にするものだけでなく、その地域ならではのユニークなものまでがあり、人によってはその始まりの地を、聖地として訪れる人もいるのだとか。そんな都道府県各地のはじまりを紹介する本連載、今回は山梨の発祥をご紹介します。

山梨 発祥 アイキャッチ

山梨県が発祥!観光におすすめのスポットも

サンリオ

サンリオぴゅーろランド

サンリオピューロランド(東京都多摩市)

サンリオの原点は、山梨県出身の辻信太郎氏が1960年に創業した「山梨シルクセンター」。1962年には、ブランドの象徴となるオリジナルの「いちご」デザインを発表し、1973年に社名を「サンリオ」へ改称。翌1974年には、看板キャラクター・ハローキティが誕生しました。

以降、キャラクター商品をはじめ、直営店・映画・テーマパーク(ピューロランドなど)を次々と展開し、世界中にファンを拡大。近年は海外支社の設立やデジタル戦略にも力を入れ、現在では130か国以上で展開するグローバル企業へと成長しています。

サンリオの歴史を体験したいのなら「サンリオピューロランド」がおすすめ。ハローキティやマイメロディ、ポムポムプリンといった人気キャラクターたちとの触れ合いを通して、サンリオの世界観を満喫できます。また2025年度中に、甲斐市にキャラクターや創業者である辻信太郎名誉会長の足跡をたどるミュージアムがオープン予定です。

サンリオピューロランド
東京都多摩市落合1-31
公式HP:https://www.puroland.jp/

シャトレーゼ

シャトレーゼ やつどき

YATSUDOKI シャトレーゼ 白金台

シャトレーゼは1954年、創業者の齊藤寛氏が甲府市(旧紅梅町)に今川焼き風のお菓子を販売する「甘太郎」を出店したのが始まり。1964年には、「大和アイス株式会社」を設立し、本格的にアイスクリーム業界に参入するとともに、シュークリームの開発もスタートしました。1967年に「大和アイス株式会社」と「有限会社甘太郎」を合併して「株式会社シャトレーゼ」に社名を変更。

その後、契約農家より牛乳、卵などを直接仕入れる「ファームファクトリー方式」を導入し、素材の一貫製造と直送体制を確立しました。2015年以降はアジア諸国へ進出し、2019年には銀座に都心型高級ブランド「YATSUDOKI」も展開。2025年6月現在は、国内外に約1,000店舗を構える成長企業に!

「シャトレーゼ八ヶ岳小淵沢店」は、豊かな自然に囲まれたロケーションに佇む、観光とグルメの両方が楽しめる人気スポットです。店内には、限定スイーツや高級ライン「YATSUDOKI」の商品が並び、スイーツ好きにはたまらない空間。併設されたカフェでは、季節のスイーツやジェラートを味わいながら、ゆったりとした時間を過ごせます。

シャトレーゼ八ヶ岳小淵沢店
山梨県北杜市小淵沢町2968-1
公式HP:https://www.chateraise.co.jp/ec/shop/o680220/

信玄餅

信玄餅

信玄餅

「桔梗信玄餅」で全国的に知られる桔梗屋のルーツは、明治初期に創業した和菓子店「横町の桔梗屋」にさかのぼります。1889年には中丸熊太郎氏が甲府市若松町(現・青沼)に店を構え、戦後は支店を拡大し、本店を甲府に統合しました。

1968年に発売された「桔梗信玄餅」は大ヒットとなり、その後「信玄桃」などの新商品も登場。1978年以降は直営店や工場見学施設を次々と展開し、1990年には一宮町に本社を移転。現在はショップやカフェのほか、リゾート婚礼施設、アウトレットも展開し、24店舗を構える地域を代表する菓子メーカーとして成長を続けています。

「桔梗屋甲府本館」には、桔梗屋メモリアルハウスとして桔梗屋の歴史をたどる貴重な品々を展示しています。伝統の技が光る、手作業による菓子作りを間近で見学できる「手作りお菓子工房」も! さらにカフェギャラリーが併設されており、人気メニューを味わいながらゆっくりと過ごせるのもポイントです。

桔梗屋甲府本館
山梨県甲府市青沼1-3-11
公式HP:https://honkan.kikyouya.co.jp/

甲斐犬

甲斐犬

甲斐犬

虎柄の毛並みが特徴の「甲斐犬」が初めて発見されたのは1924年。元市立動物園長で獣医師の小林承吉氏が、中巨摩郡宮本村上黒平(現・甲府市黒平町)で、けがをした犬を診察したことがきっかけです。その犬は全身が黒と茶褐色の虎毛で、見たことのない珍しい姿をしていたといいます。この犬種はやがて山間部の村々で飼育されるようになり、1930年に小林氏が新犬種として発表。1934年には国の天然記念物に指定されました。

甲斐犬発見の地・黒平町では、コテージ10棟を備える「マウントピア黒平」が人気。山の風景や清流に癒されながら、バーベキューや川遊びが楽しめます。また、東京・国立科学博物館では、忠犬ハチ公や南極のジロと並んで、甲斐犬のはく製も展示されているので、興味のある方はぜひ足を運んでみてください。

マウントピア黒平
山梨県甲府市黒平町623-1
公式HP:https://www.city.kofu.yamanashi.jp/nanboku/shisetsu/recreation/kurobera.html

ミネラルウォーター

ロープウェー

身延山ロープウェイ

日本におけるミネラルウォーターの発祥地は、山梨県です。1929年に山梨県身延町で湧出する名水を活用し、「日本エビアン」という商品名で堀内合名会社(現・富士ミネラルウォーター株式会社)から発売されました。以来、山梨県はミネラルウォーターの生産量日本一を誇る、一大生産地に君臨し続けています。

身延町と早川町の境に位置する「身延山」では、バナジウム豊富な天然ミネラルウォーターを購入可能です。弱アルカリ性でまろやかな口当たりが特徴的。身延山五重塔をデザインしたパッケージにも注目を! オンラインでも購入できますよ。

身延山
山梨県南巨摩郡早川町初鹿島
公式HP:https://www.minobu.info/

水晶加工

水晶の滝

御岳昇仙の娥滝

甲州水晶貴石細工は、平安時代に御岳昇仙峡の奥地金峰山周辺から水晶の原石が発見されたことに始まります。江戸時代には、京都の「玉造」から職人を招き、金剛砂を使った研磨技術を導入。本格的な加工が行われるようになりました。明治時代に入ると、電動式の研磨技術の採用や、輸入原石の活用により技術がさらに進化。第1回パリ万国でも高い評価を受け、1977年には経済産業(通商産業)大臣より伝統的工芸品に指定されました。

水晶の聖地である御岳昇仙峡には、世界中の鉱石を見学できる「昇仙峡クリスタルサウンド 水晶宝石博物館」が! 水晶をはじめ、ダイヤモンド・エメラルド・サファイヤ・ルビーといった宝石を使って加工した美術品が並びます。必見なのは、戦国武将の武田信玄と上杉謙信をモチーフに製作された「宝石立体像」。輝く宝石に囲まれて、ステキなひとときを過ごしてくださいね。

昇仙峡クリスタルサウンド 水晶宝石博物館
山梨県甲府市猪狩町312
公式HP:https://crystal-sound.net/

山梨には自然と人の力が産んだ始まりが豊富

山梨県は、自然と人の力が生んだ始まりの地が豊富。清らかな水に育まれたミネラルウォーターや水晶加工、素朴な味わいの信玄餅、菓子ブランド・シャトレーゼなど、土地の恵みを活かした発祥が多く見られます。さらに、甲斐犬やサンリオ創業といった独自の文化も芽生えているのがユニークな点ですね。

[Photos by PIXTA]

PROFILE

あやみ

Ayami ライター

フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。

フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。

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