お金の使いどころを見極める「倹約家」が多い県は?
1位:香川県(62.0%)
2位:福岡県(60.0%)
3位:千葉県/愛媛県(59.0%)
5位:奈良県/宮崎県(58.0%)
7位:山梨県/和歌山県(57.0%)
9位:大分県(56.0%)
10位:新潟県(55.0%)

香川県の名物「讃岐うどん」
1位の香川県では、「自分は倹約家」と考える人が62.0%と6割を超え、全国トップに! 1杯200~300円台で楽しめるセルフうどん店が多く、外食でさえ安くて満足できる選択をすることが当たり前。このように、日常的なコスパ重視の食文化からも、堅実な金銭感覚がしっかり根付いている様子がうかがえます。
続く2位は、福岡県。屋台や激安スーパーなど、日常的にリーズナブルな選択肢が多い地域であることから、日常生活の中で自然と節約意識が育まれているといえそうです。
3位は千葉県と愛媛県。都市と地方、便利さと自然のバランスを兼ね備えたこの2県では、堅実かつ計画的なライフスタイルを重視する人が多いのかもしれませんね。

奈良県の国営平城宮跡歴史公園
5位は奈良県と宮崎県。奈良県は歴史ある地域であることからも、保守的で堅実な県民性が反映されている印象です。一方の宮崎県も、南国らしいのんびりとした空気の中で、「身の丈に合った暮らし」を大切にする姿勢が見られます。
パーッと使って盛り上がる!「浪費家」が多い県は?
1位:高知県(42.0%)
2位:沖縄県(40.0%)
3位:富山県(38.0%)
4位:岡山県/佐賀県(36.0%)
6位:新潟県/滋賀県/大阪府(35.0%)
9位:青森県/山形県/栃木県/神奈川県/石川県/長野県/三重県/兵庫県/奈良県(34.0%)

カツオのたたきと日本酒
一方で、「自分は浪費家だと思う」と答えた人が最も多かったのは高知県。酒豪の県として知られる高知では、飲み会や付き合いにお金を惜しまない豪快な気質が今も健在です。交際費やグルメにお金を使うことをポジティブに捉える文化が根付いているのかもしれません。
次いで2位は沖縄県。「なんくるないさー」の精神に代表されるように目の前の時間を楽しむことを大切にする価値観が、浪費家という自己認識につながっている可能性があります。さらに南国ならではの大らかな気質が金銭感覚に表れていることも一因でしょう。
続く3位は富山県。堅実で真面目なイメージの強い北陸地方の中ではやや意外な結果に! 富山県は、地元経済が安定していることから「必要なものにはしっかり使う」というスタンスであることが考えられます。堅実さと浪費は必ずしも相反するものではないのかもしれませんね。

岡山の倉敷美観地区
4位には岡山県と佐賀県が並びました。岡山県は「晴れの国」と呼ばれる温暖な気候に恵まれ、生活コストも比較的安定している地域。物価も安定しているため、欲しいものがあれば迷わず買うという大らかなショッピングスタイルなのかもしれません。
佐賀県は、のどかで保守的な印象がある一方で、近年は大型商業施設やアウトレットモールの出店が相次ぎ、消費スタイルに変化が出てきているようです。
[参考]
ソニー生命「47都道府県別 生活意識調査2024」
[All photos by PIXTA]