
名古屋城と名古屋駅周辺
愛知県が発祥!観光におすすめのスポットも
小倉トースト

小倉トースト ※画像はイメージです。
小倉トーストを考案したのは、大正時代に名古屋・栄地区にあった喫茶店「満つ葉」といわれています。人気メニューだったぜんざいと、当時流行していたバタートーストを組み合わせたのがきっかけ。常連の学生がトーストをぜんざいに浸して食べるのを見た店主が、あんをトーストにのせるスタイルを考えたとされています。
「満つ葉」は2002年に一度閉店しましたが、2023年に名古屋市緑区・大清水で復活。甘酒ときび砂糖で煮た、まろやかな味わいの元祖小倉トーストはもちろん、ホットサンドやカレー、オムライスといった食事メニューもそろっています。さらに、チーズケーキやガトーショコラなどスイーツも充実。名古屋を訪れる際は、ぜひ立ち寄って、元祖小倉トーストを味わいたいですね!
コメダ珈琲店

シロノワール
コメダ珈琲店は、1968年に名古屋市で加藤太郎氏が創業した喫茶店が始まりです。店名は、実家の米屋「米田(こめだ)」に由来しています。1970年からフランチャイズ展開を開始し、1977年には名物「シロノワール」を発売開始。2003年には関東、2006年には関西にも進出し、全国に拡大。2001年にはFC本部としての体制を強化するため、本社を名古屋市東区に移転し、現在のチェーン展開の礎を築きました。
コメダ珈琲店1号店は、名古屋市西区にあった「菊井店」ですが、残念ながら現存しません。しかし、1972年に誕生したフランチャイズ2号店「高岳店」は存在。赤いソファーが置かれ、懐かしのゲームをテーブルにした昭和レトロな空間を満喫できます。コメダファンなら一度は訪れたいスポットでしょう。
カレーハウスCoCo壱番屋
「カレーハウスCoCo壱番屋」は、1978年に名古屋市郊外西枇杷島町に1号店を開業。翌年には、チェーン本部と工場を愛知県尾西市に設立し、1980年には初のFC加盟店も誕生しました。1988年に100店舗、1994年には300店舗を達成し、同年には47都道府県全域に展開。
さらにハワイに海外1号店を開設し、海外進出にも乗り出しました。その後、全国・世界への拡大を続け、現在では国内外に店舗展開する日本屈指のカレーチェーンへと成長しています。
1号店は現在も営業中です。この店舗には、壱番屋記念館が併設。1号店で使用されていた木製のメニュー表やコラボレーショングッズのほか、歴代のユニフォーム、主要店舗の写真などが展示されており、壱番屋の歴史を学ぶことができます。観覧したい場合は、壱番屋本社の総務部に連絡を入れましょう。
手羽先の唐揚げ

※画像はイメージです。
1963年、北九州小倉出身の大坪健庫氏が名古屋市熱田区比々野で「風来坊」を開業。創業当初は若鶏の半身を揚げる「ターザン焼き」が看板でしたが、発注ミスで丸鶏が届かず、代わりに手羽先に、同じ秘伝ダレをかけて出したところ大ヒット。以来、手羽先の唐揚げは、名古屋名物として全国に広がりました。
現在、風来坊1号店は閉店しています。そのため、「元祖手羽先唐揚げ」を味わいたいのなら、「風来坊 エスカ店」がおすすめ。11時から営業を開始しており、ランチにも気軽に訪れることができます。テイクアウトも可能です。
カゴメ株式会社

※画像はイメージです。
カゴメは、1899年に創業者・蟹江一太郎氏が東海市荒尾町でトマトの栽培に挑戦したことに始まります。1903年には自宅納屋でトマトソースの製造を開始し、1917年に「カゴメ印」を商標登録。1933年には日本初のトマトジュースを発売して飲料市場に進出しました。
1963年には社名を「カゴメ株式会社」に改称し、那須・茨城・富士見に主要工場を整備。プラスチックチューブ入りケチャップや野菜ジュースといった製品を次々に開発し、国内外へ販路を拡大しました。現在では「野菜生活100」などのブランドを軸に、健康志向の野菜飲料市場を牽引する存在に!
カゴメ株式会社の上野工場内には「カゴメ記念館」があります。ここには、トマトジュースのパッケージの変化、当時の貴重な資料や道具などを展示。トマト加工のパイオニアである蟹江一太郎氏の軌跡を辿ることができます。なお、この記念館は完全予約制で、1週間前までに申し込む必要があります。
タマゴボーロ(岩本製菓)

※画像はイメージです。
タマゴボーロの原型は、1940年代、名古屋市西区の製菓会社で修行していた初代が、故郷・福井県を流れる足羽川に遡上する鮎から着想を得て開発しました。1949年には岩本製菓株式会社を創業。1950〜60年代には戦後復興の流れに乗り、トンネルオーブンなどの製造機械を導入して生産体制を強化します。
やがて工場が軌道に乗ると、鮎の形をした「鮎ボーロ」を商品化し、ロングセラー商品として人気を集めました。さらに1970年には「五連ボーロ」、2014年には鮎の形をした「卵黄ぼうろ」を発売。現在では、どれも世代を超えて親しまれる定番のおやつとなっています。
現在、工場見学は行っていませんが、公式サイトでは製造工程を動画で公開中。タマゴボーロがどのように作られているのか、楽しく知ることができますよ。
愛知県は、ユニークな始まりが詰まった食文化の宝庫
小倉トーストは大正時代に名古屋で誕生し、喫茶文化を象徴する存在に。コメダ珈琲店やカレーハウスCoCo壱番屋も名古屋発祥で、全国展開を果たしました。さらに、手羽先唐揚げの元祖「風来坊」や、野菜飲料の先駆け「カゴメ」、昭和から愛される「タマゴボーロ」など、食の名物が続々と生まれた愛知は、グルメ発祥の宝庫といえるでしょう。
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