【実は日本が世界一】世界最大のプラネタリウムは「名古屋」の街中にあった!

Posted by: 坂本正敬

掲載日: May 18th, 2022

日本にある世界一をいろいろと取り上げてきました。今回は、名古屋にある世界一です。「名古屋=世界一」と言われて何を連想しますか? 知っている人はきっと知っている。でも、知らない人は知っておきたい、意外な世界一を紹介します。

名古屋市科学館1
(C) TokyoSky / Shutterstock.com

 

ギネス世界記録にも登録される

名古屋市科学館2
(C) Nonnakrit / Shutterstock.com

名古屋の世界一と言われて、すぐに「プラネタリウム」と答えられた人は、かなりの星座好きか、天文学の関係者、あるいは愛知在住者ではないでしょうか。あるいは、子育て中の人、子育てを経験した人も思い浮かべるかもしれません。

国内トップクラスの人気を誇る名古屋市科学館に、コニカミノルタ(東京都)が2011年(平成23年)、ドーム設計から施工、システム機器・音響機器の納入までを手掛け、世界最大のプラネタリウムを完成させました

てっきり筆者は、国内トップシェアを誇る五藤光学研究所(東京都)が携わっていると思っていましたが、名古屋市科学館のプラネタリウムはコニカミノルタだったのですね。

プラネタリウム内側の直径は35.02mとされています。350人を収容できるくらいの巨大さで、ギネス世界記録にも「Largest planetarium(世界最大のプラネタリウム)」として、名古屋市科学館と河村たかし市長の名前が記載されています。

2011年(平成23年)3月19日が登録日ですから、東日本大震災直後で日本中が元気をなくしていたあのころの出来事です。

高さ・幅がそれぞれ39.2mの巨大な球体

名古屋市科学館3
(C) lowpower225 / Shutterstock.com

名古屋市科学館は街の中心部、栄エリアのにぎわいに近い白川公園内にあります。公園内からではなく、街中から科学館を見ると、市街地に巨大な球体が転がっているようにも見えます。

その印象的な建造物は、ギネス世界記録によると、高さ・幅がそれぞれ39.2mの巨大な球体で、地表から11.4mの高さに位置しているとの話です。球体の大きさそのものと地表からの高さを合計すると、球体のもっとも高いところは地表から50mくらいに達します。

天守台石垣の高さを足した名古屋城の天守閣の高さには及びませんが、『小学館の図鑑 NEO+ もっとくらべる図鑑』を見ると、世界文化遺産である姫路城の天守閣(+天守台石垣)の高さ46.35mを超えているとわかります。

また、肝心の鑑賞環境も抜群でシートが広く、コンテンツ内容も解説のアナウンスも充実しています。

名古屋市科学館4
(C) lowpower225 / Shutterstock.com

名古屋市科学館は、目玉のプラネタリウム以外にも体験型の展示が多いのでたっぷり楽しめます。その上、入館料+プラネタリウム券のセットが800円(大人1名、中学生以下は無料)とリーズナブル。

連休や土日などは、プラネタリウムのチケットが取れない場合もあるので、早めの予約がいいかもしれません。公式サイトからはプラネタリウムの予約(個人)もできるので活用してみてくださいね。

[参考]
プラネタリウム – 名古屋市科学館

Largest planetarium – Guinness World Records

名古屋市科学館の世界最大のプラネタリウムシステムを受注 – コニカミノルタ

名古屋市科学館プラネタリウムドームにおけるCM広告掲出事業を受託 – コニカミノルタ

工事概要 – 鹿島建設

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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