家族を大切にしたい気持ちが強い都道府県TOP10
2位:山梨県(72.0%)
3位:福岡県(71.0%)
4位:長野県(70.0%)
5位:愛媛県/高知県/長崎県/宮崎県/沖縄県(68.0%)
10位:福井県/京都府/山口県/熊本県/鹿児島県(66.0%)

静岡県の十国峠
トップは静岡県。穏やかな気候と住みやすい環境が、家族を大切にする意識を育んでいるのかもしれません。
次いで、2位は山梨県、3位は福岡県と、自然環境と都市機能のバランスが良く、家族で過ごす時間を確保しやすい土地柄であることも関係してそうですね。
注目したいのが、5位に並んだ5県。いずれも地域コミュニティが密で、家族ぐるみの助け合い文化が色濃く残っています。
親の介護に積極的に携わりたい気持ちが強い都道府県TOP10
2位:長崎県/沖縄県(53.0%)
4位:大阪府(52.0%)
5位:宮崎県(51.0%)
6位:茨城県/山梨県/福岡県/佐賀県/熊本県(49.0%)

琵琶湖を眺める家族
1位は滋賀県。この背景には、昔から家族や地域コミュニティの結びつきが強く、助け合いの精神が根付いていることが挙げられるでしょう。
2位には長崎県と沖縄県が同率で続き、3世代同居が多いことや、親子の絆の強さが数値にも表れているようです。
5位の宮崎県は、介護はもちろん、後述する夫の家事参加でも首位を獲得しており、家族で支え合う意識の強さが際立っています。
夫もよく家事に参加している都道府県TOP10
2位:沖縄県(44.0%)
3位:千葉県/熊本県(41.0%)
5位:石川県/山梨県/滋賀県/福岡県(40.0%)
9位:東京都/岐阜県/愛媛県(39.0%)

都井岬の馬たち
最多は宮崎県。九州の中でも特に「夫婦で家を回す」スタイルが浸透しており、夫の積極的な家事への参加が定着していることがわかります。
2位の沖縄県は、「ウチナー文化」と呼ばれる独自の家族観が根付いているため、家事を家族全員の共同作業と考える傾向があります。そのため、夫も積極的に参加する意識が高いのかもしれません。
3位には都市型の千葉県と、地方都市の熊本県が並び、家庭内の役割分担が全国的に多様化していることを感じさせます。
夫もよく子育てに参加している(いた)都道府県TOP10
2位:熊本県(42.0%)
3位:山梨県(39.0%)
4位:福井県/愛媛県(38.0%)
6位:静岡県/兵庫県/福岡県/長崎県/沖縄県(37.0%)

天守閣が復興した熊本城
1位は宮城県! 男女が働きやすく子育てしやすい企業を表彰する県独自の制度が浸透し、職場の理解が進んだことに加え、震災後に家族を大切にする意識が高まったことなどが背景にあるようです。
2位には熊本県がランクイン。災害時にも家族で支え合う風土が育まれており、子育てへの参加意識も高いのかもしれません。
注目は4位に入った福井県と愛媛県。地方都市ながら、父親が育児に積極的に関わる家庭像が広がっていることを示しています。
6位には全国各地の5県が並び、夫の育児参加の意識が地域を問わず、強くなっていることがうかがえます。
地域性は「家族の絆のかたち」に影響している!?
都市部では「個々が自立した上で協力する」スタイルが主流になる一方、地方では「家族全員で支え合う」姿勢が色濃く残っているようです。いずれにしても、地域の気候や文化が、家族の絆の形に表れていることが興味深いですね。
[参考]
ソニー生命「47都道府県別 生活意識調査2024」
[All photos by PIXTA]