【イスタンブール空港で乗り継ぎ時間つぶし】買いたいお土産リストからハマム・美術館・睡眠スポットまで完全攻略

Posted by: もろたけいこ

掲載日: Oct 25th, 2025

イスタンブール空港(Istanbul Airport)は、年間利用者数で世界トップクラスを誇る巨大ハブ空港。ヨーロッパではロンドン・ヒースロー空港に次いで2番目に、中東ではドバイ国際空港に次いで2番目に忙しい空港と呼ばれています。それもそのはず。ヨーロッパとアジアの交差点に位置し、世界各地を結ぶ要所として、今や「空港の中に一つの街がある」と言われるほどのスケールを誇っているからです。しかし、その一方で空港から市内へのアクセスには時間がかかり、トランジットで4時間未満なら外出は非現実的。初めて訪れる旅行者は、その広さと情報量に圧倒され、「どう過ごせばいいの?」と迷ってしまうこともしばしば。そこで今回は、空港を丸ごと“観光地”として楽しむための過ごし方をご紹介します。ショッピング、美術館、スパ、グルメ、そしてトルコらしい体験まで。長いトランジットが、むしろ旅のハイライトになるような楽しみ方を見つけましょう。

トルコ イスタンブール空港 トランジット 過ごし方

広大なショッピングゾーンを歩く!まるで巨大モールの世界

トルコ イスタンブール空港 トランジット 広大

イスタンブール空港の免税エリアは、世界でも最大級の規模を誇ります。高級ブランドからローカルなトルコ雑貨まで、まるで一つの都市のようなショッピングエリア。到着ゲートを出てすぐ、輝くショップが果てしなく続く光景に、誰もが息をのむはずです。ここではまず、購入したい注目のお土産を紹介します。

買いたいお土産おすすめリスト

トルコ イスタンブール空港 トランジット 広大 お菓子 ショッピング

トルコ菓子(バクラヴァ/ロクム)

トルコ イスタンブール空港 トランジット 広大 バクラヴァ

ピスタチオやクルミをたっぷり使った甘いパイ「バクラヴァ」は定番中の定番。空港限定パッケージも多く、人気店「Karakuş Güllüoğlu」や「Hafız Mustafa」は外せません。「ロクム(トルコのデライト)」はカラフルなゼリー状のスイーツで、ばらの香りやレモン、ピスタチオ味など種類豊富。軽くて持ち帰りやすく、お土産にも最適です。

トルコ イスタンブール空港 トランジット 広大 ロクム

チャイ&チャイグラスセット

トルコ人の生活に欠かせないチャイ(紅茶)。おしゃれなチャイグラスと一緒に購入すれば、自宅でもトルコ気分が味わえます。

スパイス&ハーブソルト

エキゾチックな香りが魅力のトルコスパイスは料理好きに人気。特に「スモークパプリカ」や「ザアタル(ハーブミックス)」はお土産としても通好みです。

ナザールボンジュウ(魔除けのお守り)

トルコ イスタンブール空港 トランジット 広大 ナザールボンジュウ

青い目の形をしたガラス製チャーム。キーホルダーやブレスレットなど、デザインも豊富で旅の思い出にぴったり。

トルコ イスタンブール空港 トランジット 広大 ショッピング 香水

香水も人気です

空港グルメも楽しむ

トルコ イスタンブール空港 トランジット 広大 ピエールエルメ カフェ

ショッピングに疲れたら、空港内のカフェやレストランで一息。たとえば「ピエール・エルメ・カフェ」では、トルコの伝統パン“シミット”を使った限定ベーグルが人気。外はカリッと香ばしく、中はもちもち。コーヒーと一緒に味わえば、フライト前の至福のひとときです。フランス発のブランドなので、味は保証済み! 未知なものに不安な人でも気軽に楽しめます。

トルコ イスタンブール空港 トランジット 広大 ピエールエルメ シミット

また、地元チェーンの「Simit Sarayı」では、トルコ風サンドイッチや焼きたてパンが気軽に楽しめます。エキゾチックな香辛料の香りに包まれながらの食事は、まさに“空港内で感じるイスタンブール”体験。

空港で文化体験!美術館とアート散策

トルコ イスタンブール空港 トランジット 広大 暇つぶし 美術館

買い物をひと通り終えたら、次は文化体験へ。イスタンブール空港の特徴の一つが、「文化を空港内に持ち込んでいる」ことです。

ターミナル内にあるイスタンブール空港美術館(Istanbul Airport Museum)では、「トルコと文明の交差点」をテーマに、オスマン帝国の装飾美術やアナトリア文明の出土品などが展示されています。展示スペースは広く、本格的な博物館のような雰囲気。入館料は5ユーロ程度で、トランジットの合間に立ち寄るにはちょうどよい規模です。

また、館内の随所には現代アートやデジタルインスタレーションも点在。ガラス張りの回廊に並ぶアート作品は、時間帯によって光の表情が変わり、フォトスポットとしても人気です。空港を歩くだけで「ミュージアムを巡っている」ような感覚になれるのは、イスタンブール空港ならでは。

ハマムとスパでトルコ文化を感じる

トルコ イスタンブール空港 トランジット 広大 暇つぶし ハマム

「飛行機に乗る前に温まりたい」「長距離フライトの疲れを癒やしたい」——そんな時は空港内スパへ。実は、イスタンブール空港には本格的なトルコ式ハマム(Hammam:伝統的な蒸し風呂)があるのです。筆者も実際に利用して驚いたのは、そのクオリティ。大理石の上に寝転び、蒸気に包まれながら泡で全身を洗い流すトルコ式入浴体験は、まさに現地さながら。

トルコ イスタンブール空港 トランジット 広大 暇つぶし ハマム スパ

マッサージやアロマケアも追加でき、数時間の滞在でも心身ともにリフレッシュできます。スパ内にはシャワー、ロッカー、ドライヤーなども完備。次のフライトまでに身支度を整えるのにも最適です。「市内観光は無理でも、トルコらしさを感じたい!」という方にぴったりのアクティビティです。

Ambassador Spa
所在地 Istanbul Arpt, Tayakadın, Terminal Caddesi No:1, 34283 Arnavutköy/İstanbul, トルコ
http://www.ambassadorspa.com

ホテル・睡眠ポッドで快適ステイ

トルコ イスタンブール空港 トランジット 広大  ホテル

少し長めの乗り継ぎで体を休めたい人には、空港直結のホテルYOTELAIR Istanbul Airportがおすすめ。保安エリア内外の両方に位置し、数時間単位での利用も可能です。デイユースプランならベッドとシャワーが使えて、完全に個室空間。

静かで落ち着いたデザインは「近未来のキャビンホテル」と呼ばれるほどスタイリッシュ。「ホテルに泊まるほどではないけれど、少し横になりたい」という人にはスリープポッドも人気です。

リクライニング式のシートにブランケットをかけて仮眠でき、照明も遮音性も抜群。短時間でも体が軽くなる感覚を味わえます。深夜便や早朝便のトランジットでも安心して休める空間があるのは、この空港の大きな強みです。

静かな時間を過ごす、本屋や読書コーナー

トルコ イスタンブール空港 トランジット 広大 暇つぶし

人混みや喧騒から少し離れて過ごしたいときは、本屋や読書コーナーへ。

空港内の大型書店では、英語やトルコ語の書籍のほか、写真集や旅行エッセイも充実。旅のインスピレーションを得るにはぴったりの場所です。お気に入りの一冊を見つけたら、窓際のカフェでゆっくりと読むのもおすすめ。飛行機が離着陸する光景を眺めながら過ごす読書時間は、慌ただしい旅の中での小さな贅沢。トルコ語の本をお土産に持ち帰るのも、ちょっと粋な思い出になります。

注意しておきたいポイント

トルコ イスタンブール空港 トランジット 広大 wifi

どれだけ楽しくても、トランジットには制限時間があります。時間を有意義に使うために、次の点に注意しましょう。

  • 無料Wi-Fiは1時間のみ。 以降は有料プランまたはSMS認証で延長可能。SIMカードやポケットWi-Fiを持っていると安心です。
  • ゲート間の移動時間を侮らない! イスタンブール空港は本当に広大で、歩くだけで20〜30分かかることも。搭乗時間の1時間前にはゲート付近へ向かいましょう。
  • セキュリティチェックが混雑する時間帯に注意。 特に夜の便や早朝便は混み合いやすいので、時間に余裕を持って行動を。

トルコ イスタンブール空港 トランジット 広大 暇つぶし

イスタンブール空港は、もはや「通過点」ではありません。

広大なショッピングゾーン、美術館、スパ、ホテル、読書スペースと、多彩な施設が一体となった“空港型エンタメ空間”です。

短いトランジットでも、買い物をして、チャイを飲み、アートを見て、ハマムで温まり、本屋でくつろぐ——そんな体験ができるのは世界でもここだけ。外に出られなくても十分にトルコを感じられる、まさに“もうひとつのイスタンブール”といえます。

次のフライトまでの数時間をどう過ごすかはあなた次第。退屈な待ち時間が、思いがけない旅の思い出に変わるはずです。

イスタンブール空港
所在地 Tayakadın, Terminal Caddesi No:1, 34283 Arnavutköy/İstanbul, トルコ
https://www.istairport.com

©︎Keiko Morota
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PROFILE

もろたけいこ

Keiko Morota ライター/テレビプロデューサー

某キー局勤務・ドラマプロデューサー。多忙な仕事のスキマ時間で旅をするスキマトラベラー。世界一周も2回経験し、81カ国渡航・行っていない大陸は南極だけ。女性誌の読者モデルを務め、旅とファッションも諦めず、時にはバックパックも背負う冒険家スタイル。最近はマイルハックも勉強中でお得に旅する方法を追求中。

某キー局勤務・ドラマプロデューサー。多忙な仕事のスキマ時間で旅をするスキマトラベラー。世界一周も2回経験し、81カ国渡航・行っていない大陸は南極だけ。女性誌の読者モデルを務め、旅とファッションも諦めず、時にはバックパックも背負う冒険家スタイル。最近はマイルハックも勉強中でお得に旅する方法を追求中。

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