
Giapoとは?— アイスを再発明した夫婦

Giapoは、イタリア出身のジャンポロ・グラズィアーニ氏(Giapo)と妻のアナが2008年に創業したアイスクリーム店。ビジョンは“アイスクリームの常識を変えること”。伝統的なレシピにアートとサイエンスを融合させ、味だけでなく見た目、感情、体験としての価値を追求しているんだそう。

彼らは、アイスを単なる“冷たいおやつ”ではなく、芸術作品のように五感で楽しむものとして再定義。そのため、店内のキッチンでは、チョコレートの彫刻やユニークなコーンを職人たちが丁寧に手作業で仕上げています。スタッフ全員が「アイスアーティスト」として、味だけでなくストーリーまで提供しているのです。
見た目が芸術!変わり種アイスの世界

Giapoのショーケースには、いわゆる“丸いアイスの球”は並びません。最も有名なのは、チョコレートで作られた巨大なイカの形のアイス。ニュージーランドの海を象徴するシンボルを、まるで彫刻のように表現しています。
他にも、手の形をしたコーン、王冠や蝶の羽をかたどったトッピングなど、まるでアートギャラリーのよう。どれもSNS映え間違いなしの造形美です。ひとつひとつがまるで彫刻のようで、目の前でスタッフが丁寧に仕上げてくれるライブ感も人気の理由。
食べる前に、誰もがカメラを構えてしまいます。SNSでは、#giapoや#icecreamartなどのタグで数多くの写真が投稿されています。食べる前にまずシャッターを切りたくなる、そんな魅せるアイスなのです。
味へのこだわり「フレーバーは世界を旅するように」

見た目のインパクトに目を奪われがちですが、Giapoが本当にスゴイのは味の完成度です。素材はできる限り地元ニュージーランド産を使用。放牧牛の濃厚なミルクや、オタゴ地方の蜂蜜、マルボロ産のシーソルトなど、すべてが自然とつながっています。
人気の定番フレーバー「ホカイドウ・ミルク」は、日本の北海道のクリーム文化に着想を得たもの。滑らかでミルキー、どこか懐かしい味わいが世界中のファンを虜にしています。
筆者のおすすめはニュージーランドといえばの「ホーキーポーキー」。ニュージーランド産の新鮮な生乳を使ったキャラメルアイスクリームに、カリカリしたキャラメル粒が混ぜ込まれているフレーバーで、ニュージーランドならではの味なのでぜひお試しあれ!
変わったコーンでなくても注文可能。イカのコーンは39NZドルとお高め
他にも「チョコレート・シーソルト」「アボカド&ライム」「カワカワ(マオリ伝統ハーブ)」など、味覚の冒険を楽しめるメニューが豊富。全てのフレーバーが納得いくまで無料で試食可能なので迷ったら食べてみましょう。どのフレーバーもまるで世界を旅するように、ひと口ごとに新しい発見があるはずです。
チョコレートを分解してアイスクリームを食べていく仕組みです
オークランドの街歩きとGiapo体験のすすめ
顔ほどのサイズがあるイカのコーン!遊んでいるとすぐに溶けます
Giapoはオークランド中心部のクイーン・ストリート近く、観光ルートにもぴったりの立地。アイス片手に港町を散歩するのもおすすめです。店内では写真撮影も歓迎されており、スタッフがベストアングルを教えてくれることも。一方で溶けるのが早いので写真撮影に夢中になっていると大変なことになるのでご注意を。

Giapoは、ただのスイーツショップではありません。そこには、食の美しさ、創造性、そして遊び心が詰まっています。
旅の途中で一口食べるだけで、忘れられない体験になる。そんな魔法のようなアイスクリームが、オークランドの小さなキッチンで毎日生まれています。ニュージーランドを訪れたなら、ぜひ立ち寄ってみてください。あなたの旅の思い出に、甘くて芸術的な一口を添えてくれるはずです。
所在地 12 Gore Street, Auckland Central, Auckland 1010 ニュージーランド
営業時間
日曜〜水曜 10:00~22:00
木曜〜土曜 10:00~22:30
https://www.giapo.com
※お支払いはカードのみ
©︎Keiko Morota
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