
都市と自然が調和した街・相模原市の「つちざわの森」
画像:「相模原市シティセールスマップ」より
東京新宿から電車で約1時間で到着する、都市と豊かな自然が調和した街・神奈川県相模原市。複合レジャー施設「さがみ湖 MORI MORI(モリ モリ)」や「相模湖」など観光地が多く、今、リニア中央新幹線の新駅予定地としても注目を集めています。
画像:合同会社ヘリテッジキーパー「つちざわの森」パンフレットより
今回は、相模原市のほぼ中心に位置する森「つちざわの森」に行ってみました。民家の中に広大な森が広がっていて、週末のレジャーやヒーリングスポットとして人気が高まっているスポットです。
森での遊び方

最寄りの「橋本駅」からバスに乗って約30分。約13ヘクタールの敷地が広がる森では、自然体験をより深く楽しむためのアクティビティやワークショップなど、さまざまな体験プログラムが用意されています。
体験プログラムのひとつ「森林浴プログラム」に参加しました。森林浴ファシリテーターと森を歩き、「思考」から離れて、“いま、ここ”の「感覚」を楽しむ内容となっています。
森林浴の方法

森林浴の方法は、深く呼吸しながらシンプルに「ただその場を感じる」だけ。森の中に静かに佇んでいると、葉のゆれる音や鳥のさえずりなど、いろいろな音が聴こえてきます。
葉の揺らぎなどは「1/fゆらぎ(エフブンノイチユラギ)」と言われる“規則性と不規則性が心地よいバランスで混ざり合った、自然界に多く見られるリズム”のことで、リラックス効果や癒やし効果があると言われています。

また、遠くの木と近くの木を見比べ、木の質感や温度を想像して実際に触れてみたりと、難しいことは何もなく、こうしなければならないという縛りもありません。ゆったりと森を感じることで、自分が地球と繋がっている感覚も覚えました。
森林浴で日本らしい遊び「木漏れ日キャッチ」を体験
そんな森林浴の最中で、参加した大人たちを夢中にさせた遊びが「木漏れ日キャッチ」です。

日本人にとっては馴染みのある「木漏れ日」という言葉。樹木の枝葉のすき間から差し込む太陽の光のことで、英語には存在しないのだそう。木漏れ日は浴びているだけで心が和み、エネルギーも回復してきます。
画像提供:合同会社ヘリテッジキーパー「つちざわの森」
「木漏れ日キャッチ」の遊び方は、森に降りそそぐ木漏れ日を白い紙をかざして紙の中に写し出す、と、とても簡単!

白い紙をかざしてみると、木々の枝葉が美しい陰影を描きます。紙をかざすまで描く形は分からないので、この不思議な体験にもワクワクしてきます!

森全体の木漏れ日をキャッチ! まるで水墨画のように淡い影が浮かび上がりました。「ここはキャッチできるかな? これはどんな形になるだろう」と木漏れ日をつかまえる感覚が大人を夢中にさせていました。

足元にも主役はいっぱい! 枯れ葉、小石、雑草など、地面の植物たちからも木漏れ日をキャッチ。参加者の白い紙は同じものは1つもなく、各々の木漏れ日アートが完成していました。

まさに、自然と生きてきた日本人ならではの感性と自然が一体となり生まれたアート。「木漏れ日キャッチ」は、近所の公園や木々のある場所などでも簡単に遊べるので、晴れた日には木漏れ日を見つけにお散歩してもいいですね。
木の豆知識「モミの木」
森林浴プログラムでは、出会う木々のお話が聞けます。
画像提供:合同会社ヘリテッジキーパー「つちざわの森」
クリスマスツリーとして親しまれる「モミの木」が森にも自生していました。日本では、オーナメントを飾ったりとディスプレイの役割をイメージさせますが、クリスマスの本場・ヨーロッパでは、冬でも葉を落とさないことから「永遠の命」の象徴とされ、古くから神聖な木として崇められてきました。
松の葉のように細長いモミの葉。空気中の雑菌を抑える働きがあり、清涼感のある香りで鎮静作用やリフレッシュ効果が期待できます。
海外のクリスマス映画で、部屋の中にツリーが長期間飾られていることにも、家族が風邪をひかないように健康や幸せを願う意味があったのかと想像しました。本物のモミの木を飾るのが難しい方は、森林浴気分を味わったり風邪の予防に「モミの精油」をアロマショップなどで探してみてもいいですね。
「バーム作り・焚火・マウンテンバイク」など体験も魅力

森林浴のほか、森や森の周辺に自生するヒノキやヨモギなどの枝葉を使った「森の香りワークショップ」(蒸留体験・バーム作りなど)、間伐材を活用した「薪割り」「焚火体験」、森の地形を活かしたコースを走る「マウンテンバイク」といった体験もあります。年齢問わず、初心者でもチャレンジしやすい体験ばかり。事前予約制なので、気になる方は公式サイトからチェックしてみてください。

「森の香りのバーム作り」は、蜜蝋、植物油、間伐材を活用した精油を使って、口に入っても安全な自然素材のバームを作れる人気のワークショップです。

森の香りを小瓶につめて持ち帰る、癒やしのクラフト体験。森に囲まれた澄んだ空気の中での作業では、屋内では感じられない清々しさがあり格別でした!
五感をクリアに整える

都市化により人々が離れて荒れてしまっても、地域の人々や森を守りたいという思いを持つ仲間たちによって、遊び場ができて豊かな森へと再生した「つちざわの森」。最初は虫を気にしていた大人たちも、体験後は誰もそんなことは忘れていて「楽しかった~」とスッキリとした表情になっていたことも印象的でした。

森は日常を離れて心身を整えて自分と向き合うことで、思考にとらわれすぎず、感情も感覚もニュートラルでいる大切さをそっと教えてくれるかもしれません。
住所:神奈川県相模原市緑区根小屋 2142
交通:(車)圏央道相模原ICより約5分(新宿から約1時間)、(電車・バス)横浜線・京王線「橋本駅」下車し、バスに乗換(神奈川中央交通〈橋本03三ケ木行〉乗車約30分、「長尾」バス停下車し徒歩約10分
問い合わせ(合同会社ヘリテッジキーパー)
TEL:080-4294-2109
E-mail:heritagekeeper2021@gmail.com
公式サイト:https://heritagekeeper.co.jp/
公式Instagram:@heritage_keeper
[photos by kurisencho]


