北海道新幹線が開業しました。関東や東北方面の人には、ちょっと身近になった函館。
そこで今回は函館市の観光情報などを参考に、函館に初めて行く人がとりあえず行っておきたいスポットを5つ、紹介します。
函館おすすめの見所1:金森赤レンガ倉庫
最初は函館駅から徒歩圏内にある赤レンガ倉庫群。函館港の沿岸に100年以上前から並んでいた赤レンガの倉庫を、上手に生かした観光エリアですね。
雰囲気としては横浜の赤レンガ倉庫や小樽の運河沿いに並ぶ倉庫群に近く、ショッピングやグルメ、音楽のライブなどを楽しめるようになっています。
函館駅から徒歩でも行けますが、駅前からあえて路面電車に乗って3駅先の最寄り駅・十字街で下車して向かってもOK。十字街をさらに通り過ぎて大町駅などで下車して、ベイエリアをのんびり歩きながら赤レンガ倉庫を目指しても気持ちいいです。
筆者は昼も夜も何度か出掛けましたが、夜のライトアップも情緒たっぷり。滞在中に昼と夜、ニ度は出掛けたいですね。
函館おすすめの見所2:坂道と教会群
函館といえば、異国情緒たっぷりの景色。その港町の雰囲気を楽しませてくれる教会群や坂道が、赤レンガ倉庫の西側、函館山のすそ野に集中しています。
八幡坂、大三坂、二十間坂など、絵葉書にもなる坂道を上った先には、函館ハリストス正教会、カトリック元町教会、聖ヨハネ教会などの教会群が並んでいます。
今では電動自転車の貸し出しもあるとの話。坂道が多いですので、電動自転車で散策してみては?
ちなみに函館出身の友人が、遠くに見える港に向かって坂道を自転車で一気に下る瞬間は夢のようだと語っていました。しかし、土地に慣れていない観光客がまねをすると、事故の恐れも・・・。
レンタサイクルを借りる際に注意されますが、無茶な運転は控えたいですね。
函館おすすめの見所3:五稜郭(ごりょうかく)
次は五稜郭。歴史が好きな人からすれば、とても有名なお城です。
江戸幕府が作ったフランス築城方式の星形のお城で、新選組の土方歳三や幕府軍の榎本武揚らが、新政府軍(官軍)との戦いで最後の拠り所とした舞台。
「稜」とは漢字辞典を調べると、
<かど。物の、きわ立って筋目のついたかど>(学研『漢字源』より引用)
とあります。また、「郭」は壁や城壁に取り囲まれた町を意味しますから、5つの鋭利な角を持つ、城壁に囲まれた場所が五稜郭なのですね。
残念ながら敷地内を歩いて周るだけでは、奇麗な星形の建築様式を確認できません。有料にはなりますが隣接した五稜郭タワーに上って、美しい星形の全容を一望してみてください。きっと満足できるはずですよ。
ちなみに五稜郭は函館駅からちょっと離れています。路面電車に乗って五稜郭公園前で下車し、街中を歩いて目指してください。
函館おすすめの見所4:函館山からの夜景
函館といえば、夜景は絶対に欠かせません。ミシュランのグリーンガイド・ジャポンで三ツ星を獲得した、世界的にも有名な景色が函館にはあります。
函館市内の最西端には、標高334 mの函館山が盛り上がっています。その山頂から眼下の函館を見下ろすと、津軽海峡ににゅっと突き出した函館の夜景が広がっています。
アクセスは先述の八幡坂、大三坂、二十間坂や教会の密集する元町から、函館山ロープウェイで上るルートが一般的。山頂まで連れていってくれる登山バスも出ています。もちろん、護国神社(新政府軍基地)の脇にある登山口から徒歩で上ってもOK。時間と体力を見て、アクセス方法を選んでください。
函館おすすめの見所5:朝市
最後は函館の朝市です。函館といえばカニやホタテやウニ。そしてイカも外せません。そうした海産物を町中で気軽に楽しませてくれる場所として、函館駅に隣接して函館朝市ひろばや駅二市場などがあります。
函館朝市ひろばは、かまぼこ型の渡島ドームを2014年にリニューアルオープンした施設で、フードコートや物産店、産地直送の市場などが密集しています。
TABIZINEの過去記事で「函館に行ったら【絶対】寄りたい!朝市でのイカ釣り体験 」を紹介した通り、函館朝市ひろばと隣り合った駅二市場では、イカ釣りをしてその場で食べさせてもらえるお店などもあります。
同エリアには飲食店や鮮魚店などが密集しており、朝早くからやっています。早起きして繰り出してみてくださいね。
以上が函館の定番な観光地になります。
北海道新幹線で行く場合は、新函館北斗駅を目指し、そこから電車・バスで函館市街を目指してください。東京から新函館北斗駅は4時間ちょっと。新函館北斗駅から函館駅へはアクセス列車「はこだてライナー」で20分ほど。
もちろん函館空港に一気に飛行機で行ってもOK。羽田空港、大阪国際空港(伊丹空港)、中部国際空港や北海道の各都市と結ばれています。
まだ一度も函館に行った経験がないという人は、ぜひとも旅の計画を練ってみてくださいね。
[All photos by Shutterstock.com ] [函館市公式観光情報サイトはこぶら ]
Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(
https://hokuroku.media/ )創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。
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