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「君は自分の人生をどう生きればいいかわかっていないように見える」

Apr 1st, 2017

トルコ最大の都市で、アジアとヨーロッパの2つの大陸にまたがるイスタンブール。ローマ帝国、ビザンチン帝国、オスマン帝国の都として栄華を極めたこの街は、今も帝都の風格を色濃く残しています。

悠久の歴史を抱くエキゾチックなイスタンブールに焦がれた筆者は、会社員だった2011年に念願の初訪問を果たしました。

憧れのイスタンブールが大好きな場所に

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初めてのトルコは一人旅。すでにベトナムやオランダ、ベルギー、ドイツへの一人旅を経験しており、一人で海外へ行くことにあまり躊躇がなくなっていました。一人で旅する不安よりも、「旅したい!」という欲求や、旅に対するワクワクが圧倒的に上回っていたのです。

ため息が出るほど優美なシルエットを描くブルーモスク、神秘的なアヤ・ソフィア、迷路のようなグランドバザール・・・イスタンブールで目にするあらゆる風景が、美しく、新鮮でした。

万華鏡のようにきらめくランプや、「オヤ」と呼ばれる伝統的な刺繍編みなど、トルコの雑貨にも心を奪われました。憧れのイスタンブールは、あっという間に「大好きな場所」になったのです。

人懐っこいイスタンブールの人々

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風景や建物など、目にするもの以上に印象に残ったのが、イスタンブールの人々でした。

旧市街を歩けば、「誰にも話しかけられずに10メートル以上歩けない」と言っても過言ではないほど、さまざまな声かけの嵐。ちょっと警戒しつつも、お店の人とささいな会話を交わしながらのショッピングは、この上ない楽しみでした。

観光地なので単なる客引きやナンパも多いのですが、人々の人懐っこい表情からは、「旅行者との会話を楽しみたい」という気持ちがうかがえることもしばしば。

実際、トルコでは、「旅人をもてなす心をもちなさい」というイスラム教の教えが生きていて、見返りを求めない親切を受けることも少なくありません。イスタンブールでも、「何も買わなくていいからチャイを飲んでいきなさい」と言われて、土産物屋でチャイをごちそうになりながら店主と世間話をしたことも一度や二度ではありませんでした。

イスタンブールで出会った経営者のアラスさん

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そんなイスタンブールで出会ったのが、アラスさんでした。トルコ人とイタリア人のハーフである彼は、トルコとイタリアで複数の土産物屋を経営していました。たまたま筆者が宿泊していたホテルが、彼のお店の近くだったために、知り合いになったのです。

彼は、ホテルの階段を踏み外し、足をねんざした筆者を病院に連れていってくれるなど、見返りを求めない親切を与えてくれました。筆者が記念として自ら買い物をした以外、何かモノを売ろうとしたことも一度もありませんでした。

(次のページに続く)

赤松春奈

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