そして、メキシコシティで2番目に大きな市場、メルセーの近くにあるレストラン、「ロルダン37」。
市場の近くにあるだけあって、なかなかガラの悪い地区にあるのですが、そんなことは忘れてしまうほど落ち着いた店内。

メキシコシティで最近流行の伝統的な料理をモダンなプレゼンテーションで提供するスタイルのオープンしてまだ1年ほどの新しい店です。
美しいコロニアル建築の一軒家を改修したインテリアも素敵なのですが、この場所は以前、チレの博物館だったそうで、そこからこの店もチレを使った料理に力を入れているそう。そんな場所だから、チレス・エン・ノガダも美味しくないわけがないだろうと踏んだわけです。

その読みは大正解。これが、すごく食べやすいのです。
ソースもまろやかで甘さ控えめ。
チレス・エン・ノガダはソースの味が料理の善し悪しを決める気がします。
ここのチレス・エン・ノガダが今まで食べたもののなかで一番好みでした。

チレス・エン・ノガダは、メキシコ料理の繊細さを目で楽しみ、味わうには、ぴったりな料理。
来年は、さらに美味しい一皿に出会えるのを期待しています。

■El Cardenal
住所：Palma23, Centro Histórico,　Ciudad de México, Distrito Federal
TEL：55-5521-8815

■Roldan37
住所：Roldan37, Col.Centro,Ciudad de México, Distrito Federal
TEL：55-5542-1951

Miho Nagaya

長屋美保 ライター

メキシコシティの路地裏から見た生のラテン文化や社会を追い続けるフリーライター兼なんでも屋。雑誌、WEB、ラテン圏アーティストのCD解説、映画、コンサートのパンフレットなど、メキシコを中心としたラテンアメリカの記事を日本の媒体に執筆するほか、リサーチやスペイン語⇔日本語翻訳も行う。情報サイトAll Aboutのメキシコ公式ガイドでもある。