映画『天空の城ラピュタ』のモデルとも言われるタ・プローム
有名なアンコール・ワットの近くにあるタ・プロームは、遺跡を鷲掴みにするようなガジュマルが印象的な仏教寺院。今も成長し続ける巨木の猛威を検証するため、あえて修復を最低限にとどめているそうです。
地上から生えてきたというより、天から降りてきたように見える巨木。
あるいは、巨大な蛸に襲われた古代遺跡?
質感は、樹木というより鶏の足。
不思議なかたちに曲がりくねった根。ロウソクのロウがたれているようにも見える?
毛細血管のような根に飲み込まれそうな通路。
木の根に包まれ、もはや一体となっているデバター。
デバターとは、アンコール遺跡の壁に彫られた無数の女性像です。美しく、穏やかな表情についつい見入ってしまいます。
人気観光スポットでもあるタ・プローム。巨木の周りなどはとにかくすごい人・人・人。少しルートを外れると、静寂に包まれたもうひとつの顔を垣間みることができます。
午後15時以降もツアー客がひいておすすめだとか。夕暮れ近くには、恐いくらいの異様な雰囲気を堪能できるそうです。
カンボジアは11月~4月が乾季にあたります。灼熱の中の観光を避けるなら、ベストは11月~2月。10万円未満のツアーも多数あります。
余談ですが、遺跡観光の後の一杯は、ぜひ「アンコールビール」を。特にスタウト(黒ビール)はハマる美味しさです。
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