ニューヨーク警官、消防士御用達!特大サンドイッチ 「THE BOMB」

Posted by: 青山 沙羅

掲載日: Jan 15th, 2014

街の小さなデリの前に、ポリス・カーや消防自動車が停まっています。いったい何があったのでしょう?
彼らは、“THE BOMB” (ボム 爆弾の意) を求めにやってきたのです。
爆弾といっても、ご心配なく。特大サンドイッチのことですから。
ガイドブックには載っていない、ニューヨーカーが内緒で贔屓にしているお店をご紹介しましょう。

ニューヨーカーは、サンドイッチに目がありません。日本の薄いサンドイッチとは違い、ヒーローと呼ばれるイタリアン・ブレッドに、たっぷりフィリングを挟みます。
オーダーすると、目の前で作ってくれるサンドイッチの中には、ローストビーフ、ハム、ターキー、パストラミ、
スライスチーズ3種(アメリカン、スイスなど)、トマト、レタス、オニオン、ヴィネガーに漬けたピーマンがこれでもか!と重ねられています。

芸術的なレイヤー(階層)は、思わず見蕩れてしまうほど。長さは30センチ、高さは10センチ強。このボリュームで、値段はたったの8.25ドル。
スマートフォンと比較してみると、どれだけ大きいのかお分かりになるはず。
このサンドイッチを一人で食べきるのはかなりの強者で、2〜3人でシェア、もしくは2〜3食分と考えた方が良いでしょう。
体力勝負の警官や消防士たちが贔屓にするはずですね。

では、お店にご案内しましょう。
アストリアのサンドイッチ王と名乗るSal, Kris & Charlie’s Deliは、外観はどこにでもあるフツーの小さなデリ。
マンハッタンのミッドタウンから約20分間、NかQラインの終点 Astoria – Ditmars Blvd駅から歩いて5分弱。
このサンドイッチのために、クイーンズまで来る価値ありです。

ニューヨーク警官、消防士御用達!特大サンドイッチ 「THE BOMB」
©Sara Aoyama

店内には、Heroヒーロー(サンドイッチ用のパン)がずらりと並んでいますが、次々とひっきりなしに訪れる客でどんどんなくなっていきます。

ニューヨーク警官、消防士御用達!特大サンドイッチ 「THE BOMB」
©Sara Aoyama

メニューを見るまでもなく、オーダーは決まっています。
全部入りの “THE BOMB” お願いしますっ!(”May I have The Bomb, please?” など英語で言いましょう)

ニューヨーク警官、消防士御用達!特大サンドイッチ 「THE BOMB」
©Sara Aoyama

ドアを開けると、小さな店のカウンターには、オーダー待ちの客でいっぱいですが、手際の良い店員さんがてきぱきと捌くので、5分ほども待ちません。
自分のサンドイッチを手渡してもらったら、支払いをしましょう。取り扱いは、現金のみ。

ニューヨーク警官、消防士御用達!特大サンドイッチ 「THE BOMB」
©Sara Aoyama

大きなサンドイッチを二つに切ってくれます。店内にイートイン・スペースはありませんので、持ち帰りです。
すぐにどこかで食べたい場合は、4切れに切ってもらった方が良いでしょう。
大口を開けてがぶりと頬張ると、フレッシュな野菜、ジューシーなハムやローストビーフ、クリーミーなチーズの味が波のように押し寄せ、
マスタード、ドレッシング、マヨネーズの計算された配分が全体のアクセントになり、絶妙なバランスのサンドイッチになっています。
一度食べたら忘れられず、このサンドイッチのためにニューヨークに訪れたくなること間違いありません。

ニューヨーク警官、消防士御用達!特大サンドイッチ 「THE BOMB」
©Sara Aoyama

■Sal, Kris, & Charlie’s Deli
住所:33-12 23rd Avenue,Astoria, NY 11105 
Astoria
電話:(718) 278-9240
営業:5:30 – 20:00(※日曜のみ15:00でclose)

ニューヨーク警官、消防士御用達!特大サンドイッチ 「THE BOMB」
©google

PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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