カラスと同じ?!オーストラリアクロトキ
海外で異国情緒を感じるのは、どんなところですか?
歴史のある国へ訪れれば、看板や建築、そして食べ物などに異国情緒を感じることでしょう。
文明国としての歴史が浅いオーストラリアでは、こういった部分ではちょっと異国情緒を感じにくいかもしれません。しかし、日本ではなかなか見られない動植物を目の当たりにすると、やっぱり異国へ来たんだなあと実感します。
オーストラリアの珍しい動物と言えば、コアラやカンガルー、キウイなどが有名です。
しかし、一見自然とはあまり縁のなさそうな、市街地をうろうろしている鳥を観察するだけでも、ちょっとした発見があるんです!
まずは、ゴールドコーストで発見したこちらの鳥。
これは・・・トキ!?
トキといえば、「絶滅危惧種」「ニッポニア・ニッポン」「鴇色」という言葉を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。儚く美しい日本の鳥というイメージがありますよね。
しかし、こちらの「オーストラリアクロトキ」は、絶滅危惧種どころか、街中のどこにでもいるんです。
こんなふうに、ゴミをあさっている姿も日常茶飯事。どうやら、地元ではカラス並みに嫌われているようです。いや、カラスよりも体が大きい分、憎たらしさも倍増です。
日本のトキとは、まったく印象が違いますね!
図々しすぎるギンカモメ
次に、よく見かける鳥が、ギンカモメ。
ウミネコとよく似た風貌ですが、微妙に違います。
日本のウミネコは、漁港などで「ほにゃあ、ほにゃあ」と鳴いて、のどかな漁港の風情を醸し出すのに一役買っていますが、こちらのギンカモメは違う。
「ぶぎゃーーー!」っとけたたましく叫び、鬱陶しいことこの上ない! 三白眼の顔がふてぶてしさを感じさせますね。
この写真は、ゴールドコーストの一大アミューズメントパーク「シーワールド」で撮影したものですが、展示されているのではありません。外から勝手に入り込んできています。
なぜかというと、人間の食べ物を狙っているから!
野外の飲食スペースをうろうろと動き回り、下手をするとテーブルに乗ってくるほど。
ショーの行われる会場の椅子にも、堂々と入り込み、堂々とフンをしていきます。
鳩のように、迷惑な輩です。
スタッフにもかなり嫌われていて、掃除をしているスタッフは、テーブル拭くついでに、手にしているアルコールのスプレーをギンカモメに振りかけて退治していました。
この、粗雑な扱われようといったら!
と、このように、ところ変われば鳥も変わるという一例をご紹介しました。
一見、日本と変わらないような都市部に旅行しても、こういう些細なところが、やっぱり日本とは違う。そこに、海外の面白さがあるように思います。