中国の蘇州(ソシュウ)は、張り巡らされた運河が生活に溶け込む街。その美しさは、東洋のヴェネツィアとも呼ばれます。上海から高速鉄道で30分ほど、人気の小旅行スポットです。
見飽きることがない運河の風景
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水郷都市蘇州の運河めぐりは、水辺に立ち並ぶ住居や橋、人々の生活風景など、すべてが興味深く、見飽きることがありません。
水面が明かりに照らされる夜も情緒たっぷり。昼とはまた違う顔を見せてくれます。
蘇州といえば庭園めぐり
2500年の歴史がある蘇州には、約200もの古典庭園があります。世界遺産でもある蘇州四大名園と言われているのが、拙政園(セッセイエン)、留園(リュウエン)、滄浪亭(ソウロウテイ)、獅子林(シシリン)です。その中からさらに中国四大名園にもなっている2つをご紹介。
拙政園
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拙政園は蘇州最大の庭園。池を中心に建てられた楼閣と水辺の美しい風景が広がります。
花窓やステンドグラス、円洞門など、印象的な窓や門が多いのも見どころ。ここから覗き見る庭は、設計者の意図によって切り取られたもうひとつの世界です。フレームひとつでこんなにも見え方が変わるのかと感心してしまいます。
住所:蘇州市東北街178号
電話:0512-67510286
営業:7:30〜17:30
料金:4/16〜10/30 70元、10/31〜4/15 50元
留園
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留園は、拙政園と並ぶ傑作庭園と言われ、蘇州で2番目の広さ。優美な景観が特徴です。
園内で最も大きい広間「五峰仙館」。柱や調度に楠が使われた明るい空間には、品格が漂います。
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楼閣をつなぐ長い廊下があることでも有名です。ここでいったん視界をリセットし、花窓から透かし見る風景に期待を高めながら、次の風景を楽しむ心の準備ができるようです。
可愛らしく印象的な敷石もお見逃しなく。中国の庭園では多種多様なデザインの敷石を見ることができますが、留園は特に絵画的なのだそうです。
住所: 蘇州 留園路338号
電話: 86-0512-65337903
営業: 7:30〜17:30(3/1〜10/14)、7:30〜17:00<10/15〜2/29>
料金:<4/16〜10/30>40元、<10/31〜4/15>30元
見どころいっぱいの蘇州。上海から日帰りでも行けますが、ぜひ1泊はしてたっぷりと古都に浸りたいところです。
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