オランダの愛らしい田舎町、「緑の町」「白の町」「赤の町」

Posted by: 山口彩

掲載日: Jul 13th, 2014

オランダの愛らしい田舎町、「緑の町」「白の町」「赤の町」

オランダには色とりどりの可愛らしい町がたくさんありますが、「緑の町」「白の町」「赤の町」と呼ばれている田舎町があるのはご存知でしょうか?
オランダらしさをたっぷり楽しめる、3色の町をご紹介します。

緑の町、ザーンセ・スカンス

オランダの愛らしい田舎町、「緑の町」「白の町」「赤の町」

オランダの愛らしい田舎町、「緑の町」「白の町」「赤の町」
©M R / Shutterstock.com

まずはアムステルダムから近い緑の町、ザーンセ・スカンス。川沿いに並ぶ緑色に塗られた家々は、今も人々が住む保存地区になっていて、牧歌的な生活にふれることができます。

オランダの愛らしい田舎町、「緑の町」「白の町」「赤の町」

オランダの愛らしい田舎町、「緑の町」「白の町」「赤の町」
©M R / Shutterstock.com

数百年前は600以上もの風車があり、木材の板や絵の具、マスタード、油、紙などを生産していました。今は数えるほどしか残っていませんが、伝統的な風車の美しい風景は、この地の自慢でもあります。中を見学することもできるそうです。

オランダの愛らしい田舎町、「緑の町」「白の町」「赤の町」

この地が最もオランダ的といわれるのは、風車・木靴・チーズといったオランダの代名詞がすべてそろっているから。古い日用品店をのぞいたり、木靴工場を見学したり、毎年大勢の観光客がこの土地を訪れるそうです。

白の町、トールン

次は白の町、トールン。まるでギリシャの島のような白い壁の由来は、10世紀まで遡ります。

昔、フランス軍がこの地に侵攻したとき、家の窓の大きさに対して課税したのだとか。逃亡した貴族の家々に住んでいた貧しい人々は、窓を小さくするため煉瓦を積み、その貧しさを隠すために壁を白く塗ったそうです。

しかし一方で、昔この地を治めていた修道女たちへの敬意を込めて純白の壁に塗られた、という伝説も。どちらが正しい、というより、何となくどちらも正しいのかもしれないな、とも思います。

今はその町並みの美しさから、人気の観光スポットになっています。

赤の町、ハールザイレンス

オランダの愛らしい田舎町、「緑の町」「白の町」「赤の町」

最後は赤の町、ハールザイレンス。オランダで一番美しいと言われるデ・ハール城の城下町です。

オランダの愛らしい田舎町、「緑の町」「白の町」「赤の町」
©elvisvaughn / Shutterstock.com

デ・ハール城主の家紋は、赤と白。それにちなんで、城の門や窓扉も赤と白で彩られています。

オランダの愛らしい田舎町、「緑の町」「白の町」「赤の町」
©hans engbers / Shutterstock.com

オランダの愛らしい田舎町、「緑の町」「白の町」「赤の町」
©hans engbers / Shutterstock.com

町の人々もこれにならい、扉を赤と白に塗り分けました。この印象的な赤から、赤の町と呼ばれるようになったのです。

色はときに「その町の色がある」など個性にたとえられることがあります。訪れるときっと、色にちなんだその町の人々の空気にもふれることができるかもしれません。

[Photos by shutterstock.com]

PROFILE

山口彩

Aya Yamaguchi 統括編集長

インターネットプロバイダ、旅行会社、編集プロダクションなどを経てフリーに。旅と自由をテーマとしたライフスタイルメディア「TABIZINE」編集長を経て、姉妹媒体「イエモネ」を立ち上げる。現在は「TABIZINE(タビジン)」「イエモネ」「novice(ノーヴィス)」「bizSPA!フレッシュ」統括編集長。可愛いものとおいしいものとへんなものが好き。いつか宇宙に行きたい。

インターネットプロバイダ、旅行会社、編集プロダクションなどを経てフリーに。旅と自由をテーマとしたライフスタイルメディア「TABIZINE」編集長を経て、姉妹媒体「イエモネ」を立ち上げる。現在は「TABIZINE(タビジン)」「イエモネ」「novice(ノーヴィス)」「bizSPA!フレッシュ」統括編集長。可愛いものとおいしいものとへんなものが好き。いつか宇宙に行きたい。

SHARE

  • Facebook