運河クルーズやミュージアム巡りなどの観光から、法律では禁止されているマリファナが購入できる「コーヒーショップ」でのアングラな体験まで、ありとあらゆる楽しみ方ができるエキサイティングな街、アムステルダム。
今回は市内に3つある赤線地帯(Red light district)のなかでも、最も古くて広い、アムステルダム中央駅から徒歩5分圏内にある「飾り窓」の様子を現地ルポします。

飾り窓って?

窓辺に立つ妖艶な遊女たちが、街ゆく人々の目をひく「飾り窓」。肌も露わなランジェリーを身にまとった遊女たちは、とてもエロティックです。
道ばたでの客引きを除き、オランダは売春が合法。つまり、遊女たちにも納税の義務や社会保障があるなど、法律で認められている職業なのです。とはいえ、何らかの事情を抱えているケースも多いため、飾り窓に立つ女性の写真撮影は厳禁。

今回の散策のように、見てまわるだけでも色々な発見がありますよ。遊女たちの顔写真はNGだけれど、風景の撮影なら好きなだけOKです。それでは早速、散策をスタート!

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まず目に飛び込んできたのが、「ライブ・ポルノ・ショー(Live porn show)/ホスピタル・バー(Hospital bar)」と書かれた「カーサ・ロッソ(Casa rosso)」。華やかなステージで繰り広げられる、エロティックなパフォーマンスが鑑賞できるセックスシアターです。

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こちらの「セックス・パレス(Sex palace)」は、キレイな裸のお姉さまたちの写真が印象的なピープ・ショー。お姉さん、お兄さんたちの過激なパフォーマンスが個室でチラリと鑑賞できます。ちなみに2分間、2ユーロ(約265円)と良心的。

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ひとりでもふたりでも、あるいは複数人数でも楽しめるDVDやグッズを扱うセックス・ショップもたくさんあります。

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外観はやや生々しいお店もありますが、日中だからでしょうか、遠目で見ると街並みと一体化してきれいです。

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この一帯には、飾り窓で働く遊女たちの様子を知ることができる「ミュージアム・オブ・プロスティテューション」、艶やかな官能の歴史をオブジェや絵画などを通じて多方面から紹介する「セックスミュージアム」に「エロティックミュージアム」など、うっふん系のミュージアムも充実!

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裏通りには、コンドームや性に関するグッズを取り扱う「コンドメリー(Comdomerie)」もあります。訪れた日の午後の店内は、観光客で超満員でした。お目当てのコンドームをカウンター越しに注文するフランス人マダム、「(コンドームを)しなくてもいいんじゃない?」「いや、ダメでしょ♡」というやり取りがラブラブ度マックスのゲイカップルなど、人間観察を楽しみつつ、友人へのお土産にコンドームのイラストが控えめに描かれたポストカードを購入。

このほか、ゲイバーやシネマなど、性に関するありとあらゆる娯楽が充実しています。今回は女性ひとりでの取材だったため日中に訪れましたが、飾り窓が盛り上がるのはネオンライトが赤く光る、夜から深夜にかけての時間帯です。
飾り窓のエリアはチャイナタウンを有する繁華街です。アムステルダムを訪れた際には、周辺での夕食がてら、非日常の世界に繰り出してみてはいかがでしょう?
[amsterdam.info]
[telegraph.co.uk]
[Photos by Shutterstock.com]

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