先日、不思議なスティックを使って「自分撮り(セルフィー)」をする人たちを目撃して衝撃を受けました。このスティック、みなさんはもうご存知かもしれませんね。
米タイム誌が選ぶ「2014年の優れた発明品ベスト25」にもランクインした、「セルフィー・スティック」こと「自撮り棒」です。
自撮り棒に限らず、スマートフォンなどを使った自分撮りはどこの国でもポピュラーなもの。しかしながら、この風潮には疑問の声も挙がっています。それだけでなく、場合によっては罰金を課せられたり、入場禁止になることも! 今回は、自分撮りする際に心得ておきたい海外の一例を、英ニュースサイト「Mail Online」などよりお伝えします。
自分撮り禁止ゾーン/フランス
高級リゾート地として知られる南仏コートダジュール。地中海沿岸の美しいビーチを目当てに、毎年多くの旅行者が訪れます。フランス国内でも有数のビーチのひとつ「ガループ・ビーチ」では、ビーチでの非日常感を満喫してもらうために「自分撮り禁止ゾーン」を設けているそうです。
牛追いセルフィーで罰金3000ユーロ/スペイン
スペイン三大祭りのひとつ「サン・フェルミン祭(牛追い祭り)」。白い服に赤いスカーフを巻いた住民たちが牛を追う祭りで、北部のパンプローナで毎年行われています。
昨年の参加者が牛追いの様子を自分撮りしたところ、事務局から3000ユーロ(約38万円)の罰金が課される結果に。罰金の理由は「注意喚起を促すため」ということ。1911年よりスタートしたというこのお祭り、これまでに15人の犠牲者が出ているというから、自分撮りが危険なのは明らかですね。
猛獣との撮影禁止条例/米ニューヨーク
アメリカ人男性の間では、出会い系サイトに猛獣と撮影したプロフィール写真を掲載するのが流行っているそうです。「猛獣をも手なづける強い男」アピールかもしれませんが、女性から見ればイタイ気も・・・。
ニューヨーク州では、この流れを受けて「ライオンやトラなどネコ科の猛獣との自分撮りを禁止」する州法が今年2月に決まったそうです。
このほか、韓国ではブルートゥース機能のある「自撮り棒」の販売が規制されていたり、サウジアラビアでは聖地メッカを巡礼する際の「自分撮り」は非難の対象になったりするなど、「自分撮り」関連の問題は各国で浮上しているようです。
「自分撮り」した写真をSNSに投稿して楽しむ以上に、旅先の出会いや目の前にある感動こそが人生の醍醐味であるということも、忘れないようにしたいですね。
[dailymail.co.uk]
[jp.wsj.com]
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