なんだか懐かしい風景のタッチとSF映画のような世界がすごく印象的。「もしかして現実の世界?」と思ってしまいますが、実はこれ、イラストなんです。
(C)Simon Stalenhag

スウェーデン発のこの絵本はイラストレーターのサイモン氏によって制作されたものです。北欧の広大でレトロな風景を残しつつ描かれた挿絵がまるで写真のようにリアルな世界観を表現しているんですね。
(C)Simon Stalenhag

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舞台は少し昔のスウェーデン。政府によって超粒子加速装置プロジェクトが行われ、田舎に建てられた「ループ」と呼ばれる開発エリアは世界最大規模へと発展します。最先端の科学が集まる場所となったのですが、そんなループ内で多くの不可解なロボットや恐竜などの目撃例が発見されるようになります。
この物語は、そんなプロジェクトの影響によって意図せず発生したこれらの謎の生物たちと、そこで暮らす人間たちとの間で起こる様々なストーリーを描いています。
(C)Simon Stalenhag

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この本がスウェーデン国内で発売されると、あっという間に大人気に。インターネット上でも一気に人気に火がつき、多くの人々から支持される作品となりました。
(C)Simon Stalenhag

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そしてその人気の結果、現在、この作品はスウェーデンを飛び出し、第2部の制作と英語版の出版のためクラウドファンディングのキックスターターにて出資を募集しています。合計1万ドルの出資希望額に対して20万ドルを超える出資金額(!)が集まるなど、いかにこの作品が多くの人々に愛されているのかが分かりますね。
(C)Simon Stalenhag

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とても緻密に作られたその絵本のイラストを見るだけで、なんだかSF映画を見ているようなワクワクする錯覚を起こしてしまいますね。これからの英語版の出版、そして今後の日本語版の出版も期待したい作品です!