あなたは大丈夫?海外で嫌われる日本人観光客【会話編】

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Nov 18th, 2015

言葉が上手にできようができまいが、身振り手振りを交えて旅先で現地の人とコミュニケーションをとる瞬間は、本当に楽しいですよね。

海外旅行中は気を付けたい!外国人に嫌われる会話のポイント

しかし、何気ない会話の場面でも、海外では避けておいた方が無難な話題・振る舞いも当然あるはず。そこで今回は日本海外ツアーオペレーター協会の情報を参考に、外国での会話で念のため注意しておいた方がいいポイントを幾つかまとめました。

1:宗教・文化・政治体制を否定するような発言

海外旅行中は気を付けたい!外国人に嫌われる会話のポイント

当たり前の話ですが、宗教を否定するような発言はNGです。仮に日本人にとっては理解しがたい行動に思えても、否定をするような言葉は避けたいですね。

自分の考えに合わない文化や政治体制があっても、否定しない方が無難。そもそも自分の考えを正確に外国語で表現できるかも微妙ですし、生半可な知識で批判してもただ相手の心象を悪くするだけ。

また、宗教施設での振る舞いにも注意したいです。例えば教会などが主要な観光名所になっている場合も普通にありますよね? そうした宗教施設で大きな声を出したり、笑ったり、騒いだりすれば、会話の内容に関係なく周囲から迷惑がられる恐れも・・・。

最悪の場合は罰金といった話にも発展しかねませんので、宗教施設では声のボリュームも考えたいですね。

2:お店の人とのコミュニケーションを避けるような態度

海外旅行中は気を付けたい!外国人に嫌われる会話のポイント

買い物でお店の商品に触れるとき、ちゃんと断っていますか? 日本では勝手に陳列された商品をべたべたと触っても何も言われませんが、売り物を触られたくないと感じる外国のお店は少なくありません。

ちょっと緊張するかもしれませんが、商品に触れる場合は必ず触ってもいいか確かめたいです。英語なら「Can I touch it?」など中学校のときに習った表現で十分です。

また、入店時は笑顔で店員が挨拶してくるはずですし、買い物をしたお店では「Have a nice day.」などとレジで声を掛けてくるはずです。

日本だと無反応でも平気かもしれませんが、できれば目と目を合わせて「Hello.」「Thank you.」「You too.」などと返せるといいですね。

3:酔いに任せたワルノリの会話

海外旅行中は気を付けたい!外国人に嫌われる会話のポイント

外国では公園などでの飲酒は避けた方が無難。「なら、酒場なら大丈夫でしょ」と、旅先の解放感も手伝ってはめをはずしてしまうと、会話の内容に関係なく周囲から迷惑がられる恐れも・・・。

大声が嫌われる国もあれば、人前で酔った姿をさらけ出してはいけないといった文化が共有されている国もあります。酔いに任せたワルノリの会話も要注意ですね。

性的な話題も注意したいですし、気さくな感じでボディータッチをするなども控えた方がいいかもしれません。

4:現地の異性と必要以上に親しくなる言動

海外旅行中は気を付けたい!外国人に嫌われる会話のポイント

男女ともに要注意ですが、異国で異性と会話するときには、常に節度を持ったコミュニケーションが重要になってきます。

例えば外国人の異性と楽し気に話したり、軽く体に触れたりしている様子を、その異性の婚約者や結婚相手、恋人に見られたときはトラブルに発展する恐れがあります。

これは日本人の話ではありませんが、ロシア人の集まるナイトクラブで、はめをはずしてロシア人女性に踊りながらアプローチしていた旅行者風のアジア系男性が、女性の恋人であるロシア人男性とケンカになっていました。

また、宗教や文化的な意味でクレームがつく場合もあります。筆者も以前、ネパール人の自宅に招待されたとき、ベッドに腰掛けて若い女性と何の気なしに話しているだけで、女性の親族にたしなめられた経験があります。

仮に異性と会話する機会を持ったとしても、話す内容やシチュエーションにも注意したいですね。

5:不慣れなスラング

海外旅行中は気を付けたい!外国人に嫌われる会話のポイント

覚えたての言葉は、すぐ使いたくなりますよね。もちろん「英会話の訓練だ」とガイドブックに載っているようなトラベル会話にチャレンジする分には全く問題ないのですが、映画などで聞いたスラングを口にするとちょっとマズイかも・・・。

日本語でも一緒ですが、スラングは話す人と聞く人の立場、文脈がぴったりと合って初めて成立する言葉です。相手を喜ばせようと思ってスラングを使い、裏目に出る恐れも・・・。外国人旅行者である自分にふさわしい言葉を使いたいですね。

[お役立ち豆知識 – 日本海外ツアーオペレーター協会]
[All photos by Shutterstock.com]

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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