「冬のヨーロッパ旅行」と聞くと、どんなイメージが頭に浮かびますか?
「日が短くて暗い」?
それとも「とにかく寒い」?
確かに冬のヨーロッパはとても寒く、日も短いですが、冬にしかできない体験や魅力がたくさんあります。特に11月末から12月末にかけてはクリスマスムードが高まり、あらゆる場所で楽しいイベントが開催され、美しいイルミネーションに彩られます。今回は数あるヨーロッパの美しい街のなかでも、ぜひ冬に訪れてみたい場所をお伝えします。
クロアチア プリトヴィッツェ
豊かな森、エメラルドグリーンに輝く湖と無数の滝が織り成す幻想的な景色が広がるクロアチアのプリトヴィッツェ。「一生に一度は訪れたい世界の絶景」にも選ばれるプリトヴィッツェは1年を通して様々な表情を見せてくれますが、あたり一面が真っ白な雪に包まれる静かな冬も筆舌に尽くし難い美しさがあります。湖だけではなく滝も凍りつく一面銀世界のプリトヴィッツェの風景は真冬にしか見ることができない絶景です。
アイスランド グトルフォス
アイスランド語で「黄金の滝」という名を持つグトルフォスの滝。白いな大地に突如として巨大な裂け目が現れ、水が吸い込まれてゆく光景はまさに圧巻の一言! まるで異世界に来てしまったかのような気持ちにさせられます。
※あたりが深い雪に覆われる10月中頃から3月末までの冬季は、安全のため滝の近くまでアクセスできる道は封鎖されています。眺望スポットからの眺めを楽しんでください。
ドイツ ノイシュヴァンシュタイン城
おとぎの世界から抜け出しきたかのような、メルヘンチックな白亜のノイシュヴァンシュタイン城。そんなお城がいっそう幻想的な雰囲気に包まれるのが冬。真っ白な森に浮かぶその姿を眺めていると、まるで夢の世界に迷い込んでしまったかのような錯覚に陥ります。四季折々、いろんな表情を見せてくれるノイシュヴァンシュタイン城ですが、冬の姿も一度は見てみたい絶景です。
オーストリア ザルツブルク
モーツァルトの故郷としても知られるザルツブルク。美しい山々や湖に囲まれたこの街は「世界で最も美しい街」のひとつにも数えられるほど。小高い丘の上には街を見守るように、ホーエンザルツブルク城がそびえ建っています。古き良きヨーロッパの面影が残るロマンチックなザルツブルクの魅力が一層深まるのが、あたり一面が銀世界となる季節。クリスマスの時期には、クリスマスマーケットも開催され、街中が美しく美しい魔法に包まれます。
スロベニア ヤムニク
「ヨーロッパの緑の宝石」と称えられる自然豊かなスロベニア。雄大なユリアン・アルプスに囲まれた山間部にヤムニクと呼ばれる小さな村が存在します。村のシンボルは丘の上に建てられた「聖プリムスと聖フェリシアン教会」。冬はあたりが完全に雪に覆われ、まるで天の国のような神秘的な光景が広がります。
エストニア タリン
「バルト三国」のひとつであるエストニアの首都、タリン。街にはまるでおとぎの国から飛び出してきたような、とんがり屋根や色とりどりの建物が並んでいます。カラフルな建物の色が映える夏も魅力的ですが、粉砂糖のような雪をまとったタリンも溜息もの。街を歩いていると、ひょっこり雪の妖精たちに出会えるかもしれませんね!
ラップランド
冬の美の代名詞と言えば、やっぱりオーロラ! ヨーロッパではフィンランド、スウェーデン、ノルウェーなど北欧を中心に見ることができます。特にフィンランドのロヴァニエミという街が人気です。
漆黒の空に踊る、美しく壮大なオーロラ。その幻想的な姿に出会えるか否かは運次第。運よくその姿を目にできた時は、きっと一生忘れられない感動に身が震えることでしょう。
ちなみに、アイスランドの「ブルーラグーン」と呼ばれる露天風呂では、運が良ければオーロラを鑑賞しながら温泉が楽しめるのだとか。夢心地気分とはまさにこのことですね!
とても寒い冬のヨーロッパ。防寒対策は十分にして行ってくださいね。 暖かい服やコート、マフラー、手袋はもちろん、携帯カイロもあると心強いですよ。それから、暖かくて滑りにくい靴もお忘れなく!
[All Photos by shutterstock.com]